境界性人格障害の不思議な話
境界性人格障害 魅力で引き寄せられることがある?
実際に境界例の人は魅力的な人が多いと言われています。また、マリリン・モンロー、ダイアナ妃も境界例と一部では言われているように、美女、美男が多いとされています。
なぜでしょうか? それともこれは単なる偶然で、根拠がないのでしょうか?
とても不思議な話です。今回はこの話です。
○本記事のテーマ
境界例の人は魅力的な人が多いと言われているが本当か?
○今週の流れは以下のとおりです。
①境界性人格障害の原因とチェック法(日曜日) ②境界性人格障害の人のターゲットとされやすい人(月曜日) ③境界性人格障害の人からの巻き込みをブロックする方法(火曜日) ④その他:境界性人格障害の人は魅力的と言われているのは何故か(本日)
○記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。30年以上人の悩みの相談をうけていました。
○読者への前置き
毎週、一つのテーマで記事が完成するように作っています。今週は「境界性人格障害」です。来週は「自己愛人格障害」の予定です。
境界性人格障害に魅力ある人が多いと言われる理由はなぜか?
よく言わている説を上げておきます。
【見捨てられ不安の克服】
境界例の人は、「見捨てられ不安」がとても強いことを説明しました。幼少期の罪悪感を受け止めてもらうことが不十分だったのでした。
「見捨てられないように」境界性人格障害は、他人に好ましい姿をしたり、他人の心を惹きつける術を身につけるのが一つの説です。
例えば、食事を制限して体重を減らす。体型だけでなく、さまざまなところを整形するなども考えられます(整形する人が境界例という意味ではありません。注意)。
【美がすべてとなれる心理】
境界性人格障害の人は、リストカットなど、時に生死の境界を歩くことがあります。
足を滑らすと落下するような屋上にいたり、衝動的に浪費、性的逸脱等があります。
つまり、「死」に近い場所にいて、お腹いっぱいに食べて「生きる楽しさ」を得るのではなく、食べなくても美しさを得る可能性があります(無論、全ての人ではありません)。
【生きるか死ぬか・・の世界をさまよう】
ハリウッド映画でも「生と死がはっきりと分かれ」、主人公がピンチで「危ない!」という状況から復活してくると、なにかスリリングで、主人公を魅力的に感じます。
境界例の人の考え方も、「生きるか、死ぬか」「ゼロか100か」の思考をして、考え方に惹きつけられることもあります(無論これも全ての人ではありません)。
まだまだ、様々な考えはあると思います。
相談コーナー
Q:境界性人格障害でわかりやすい映画はあるでしょうか?
A:境界例の人を主人公をした映画は色々とありますが、「17歳のカルテ」「危険な情事」などがお薦めです。
特に「17歳のカルテ」は、主人公が友人の死を前にして、「罪悪感」を懐き、境界性人格障害から急激に回復する様子が描かれています。