前回は失敗や他人の批判を恐れ、社会参加を避ける回避性パーソナリティ障害の特徴を述べました。
今日は、回避性パーソナリティ障害の原因を述べます。
アドラー心理学は、引き続き「アドラーの生涯」の話をします。
認知症は、認知症になった後の2次的な症状をお話をします。
〇本日のテーマ
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
・さらに、社会的に需要の高い分野の記事(今は認知症)の紹介をしています。
・忙しい時は、記事が全て書けないことがあります。
回避性パーソナリティ障害の原因
明日は対応と軽減の話をします。
〇 アドラー心理学とは 4(アドラーの生涯)
【アドラーの生涯続き】
(昨日の続きです・・・)
アドラーは、世界で初めての児童相談所をウィーンに創設します。そこで、子供達の精神的な健康ために、努力を続けた結果、アドラーは、子供達の精神的な健康ための心理学者として知られていきます。
心理学者でない親、教師に対して、アドラーは精神医学や心理学の知識を伝えます。
つまり、アドラーは診療所で診断をおこない、児童相談所で活動をします。さらに1924年に、ウィーン教育研究所治療教育部門の教授に就任します。
アドラーの伝記などを読むと(電気の内容が正しければの話ですが)、手を抜くことなく仕事をします。その働きから、アドラーの名声は年々世界的に高まっていきます。
1926年に米国の講演依頼をうけて講演旅行を行い、大成功を収めました。この時アドラーは、英語が上手く話せなかったため、英語を特訓したとされます。
一部の書籍には、このアドラーの諦めない態度は、アドラー自身が唱える「楽観主義」を実践したと述べているのもあります。
【楽観主義のすすめ】
アドラーは、「楽観主義」を唱えます。人生は良い時もあるし、悪い時もあります。
現実をキチンと見定めて、対応をします。今ある精一杯を行います。
今ある精一杯のことを行って、悪い時の準備をきちんと行っておけば、「例え悪いことが起こっても大丈夫」と楽観的に考えることができます。
また、アドラーは笑いの大切さを述べます。笑いは、人と人との輪を広げ、さまざまな勇気づけのきっかけを与えてくれます。笑いを忘れず活動をすることは大切なことです。
現実をしっかりと見据えて精一杯のことをおこなっていると、悪いことが起こっても、それは予想のうちなので、笑いを絶やすことがありません。つまり楽観的に生きることができます。
ところが、現実を見据えず、また対策を立てずに、その時の雰囲気で、「多分大丈夫だろう」と考えることは、悪いことが起こった時に、対応の仕方が分からずに笑いが絶えてしまします。
この「多分大丈夫だろう」とか「なんとかなるさ」とか思うことは楽天主義と言い、楽観主義と区別します。
アドラーは自ら楽観主義を自ら実践していたのかもしれません。
〇 認知症の2次的な症状について
昨日、4大認知症を述べ、5つの中核症状を述べました。
この5つの中核症状の他に、2次的な症状(周辺症状)も現れやすくなります。
これらの周辺症状(BPSD)は誰にでも現れるものではないため、周囲の人との人間関係を保って、環境を整えることで、ある程度防げます。
周辺症状(BPSD)が現れたら、介護の環境を改めて、見直してみるのも一つの方法です。
また、このような周辺症状(BPSD)が起こっても、お年より方や障害をお持ちの方を否定しないことが大切です。