こんな困ったことがありました・・・
家族の一人がうつ病になりました。まったく動けなくなったあと、少しずつ回復してきたのですが、どうも一進一退で、良くなったり悪くなったりします。
悪くなる時は、「自分が今さら会社に戻っても、価値がない人間になっているし、みんなの笑いものになるだけ」などとマイナスのことを言います。また、焦りを感じてイライラとしたり怒ったりします。
良くなった時に、一気に治るかも知れないと思い、「もう少し、頑張ろう」と励ましました。私としては早く治ってほしかったのですが、その日の夜、ベランダから飛び降りようとして、みんなで食い止めました。
どうしたら良いのでしょうか?
毎日、少しずつ「困ったこと」を具体例にして話しています。
少しずつ記事を読んでいくと、原因と対応が可能と考えます。
うつ病は、初期から極期までを話してきました。今日は、回復期についてです。
回復期は、いろいろな意味で、患者にとって精神的、肉体的に危険なじきであります。
また、アドラー心理学は、五大理論のうちの「認知」についてです。
〇本日のテーマ
以下の事を説明しながら、よく起こりそうな人間関係の2つの悩みについての解決法を載せておきます。
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
うつ病 回復期 について
【病院選びのコツ】
精神科、心療内科を選ぶことになると思いますが、注意は「神経内科」という名称の病院を選ないようにしてください。
「神経内科」というのは、脳梗塞やパーキンソン症状などの器質的な(いうなれば機械としての脳の)病気を扱います。
精神科、心療内科の他に、「神経科」や「精神神経科」「神経精神科」という名称を用いている病院もあります。
一度うつ病と診察を受けると、やや頻繁に病院行くことが考えられますので、通いやすい病院やクリニックを選ぶことが大切です。
最近は何カ月待ちの病院もあるので注意が必要です。探すと意外に、近い日にちに予約を入れられるところがあります。
ただ、緊急を要する場合、臆せずに救急車を呼びましょう。調子の良い時から複数の病院やクリニックを調べておくのが良いでしょう。
アドラー心理学 「認知論」
こんな困ったことがありました・・・
部下に会社を辞めると突然言い出した者がいます。
理由を聞くと、「自分の人格を否定される」と言います。
「誰がそんな酷いことをいうのか?」と尋ねると、管理職も含めた、会社全体と言います。
私は耳を疑います。(あってはならないのですが)同僚の数人から嫌がらせや嫌味を受けることがあっても、管理職まで(それも全員が)嫌がらせを行っているとは思えません。
不審に思ったので、どのような嫌がらせを言われているか聞くと、「お前など価値がない」とか「何の役にもたたない」と言います。
驚いて、「そんなひどいことを言ったのか?」と念を押すように尋ねると、「言葉では言わないが、態度でわかる」と言います。
「言葉を聴かずに態度でわかる」とは、どう考えても認識を間違えているとしか思いようがありません。なぜこのように事実を曲げて考えるのでしょうか?
人間はある事柄に接した時に、その事柄を「自分の見たい(聞きたい)ようにしか見ない(聞かない)」という特質があります。
逆に言うと、客観的にものを見ることはあまりないと言えます。
その中で、ベーシック・ミスティクスに気づくことが大切です。
これらの間違った考えのパターンは、変えられるとアドラーは述べます。
自分が誤った捉え方は何に当たるのか、知ることが大切で、本当にそうかと自問してみると良いと思います。また、友人に尋ねるのも良いでしょう。