前回はアスペルガー症候群の特徴をのべました。
後日、大人のアスペルガー症候群を述べますが、アスペルガー症候群に陥ると、子供でも大人でも、人間関係がギクシャクします。
人間関係は言葉にならない、心の裏側を読まなければならない場合が多く、その裏側を読むのが苦手なアスペルガー症候群の方は、人間関係がうまくいきません。
本日はアスペルガー症候群の子供の就学(学校)について述べます。
〇本日のテーマ 1.アスペルガー症候群 接し方 (障害の受容) 2.アドラー心理学 人間関係 「理性的思考」
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学とと心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
アスペルガー症候群 接し方 通学について
小学校低学年の私の息子ですが、友達の持っていた人気のアクセサリーを勝手に取り上げたり、授業中に、突然、勝手に話し出したり、大きな声を上げたりします。
注意をしたり、悪口をいう子どもがいると、殴ったり、蹴飛ばしたりしてしまいます。時にはケガをさせてしまったりします。
その後は、私が息子を連れて、叩いた子供や怪我をさせた子どもの家に謝りにいきます。
はじめのころは「子どもの喧嘩」で済ませてくれた家のあったのですが、度重なるにつれて「もう幼稚園を辞めてほしいな」「学校に来るな」とか言われる始末です。
医者に行ったところ、検査や問診を受けて、アスペルガー症候群と言われました。
私は信じられず、自分の血を分けた息子が障害を持って生まれたということを受けいられません。この子が、無事将来高校を卒業し、就職までやっていけるか心配です。
先日、医師の診断がサポートの始まりと述べました。
子供の障害受容が子供へのサポートを前に進めていきます。
ただ、発達障害等の場合、学校の問題が付きまといます。
1 今起きていることの対応 親の障害受容ができているとき
まず、いま起きていることへの対応をしなければなりません。
いま起きている悪いことは、幼稚園の友達への暴力で、それが何度も起こる状況です。
一般的には、幼稚園や小学校の先生のところに行き、事情を告げて、父母会、クラス会を開いてもらい(またはそのような機会があった時)、そこで子供のことを説明して他の親の理解を得ることが必要になる場合もあります。
また支援教室のお世話になることも視野に入れることも可能です。
ただ、これは苦痛が伴います。以下の方法があります。
2 親の障害受容ができてないとき。また学校に通うのをためらうとき
父母会などでの説明は親にとっても、つらいことです。特に、お母さんが「自分の子供が障害をもっている」と告げるのは受け入れがたく、時間がかかる場合があります。
支援教室に入れるのもためらわれることもあろうかと思われます。
ましてそれを大勢の前で告げることの辛さは、大変な精神的な苦痛だと思います。
その場合に、ウェブで授業を受けて、学校の授業に変えてもらう方法も一つの手とおもわれます。→(不登校支援)
親の中には、上手くウェブ授業を取り入れて、乗り越えていった方もおられます。
ここで時間を稼いで、ゆっくりと親のほうの心構えを作るなりする方法があります。
3 高校以上の学歴の取得の難しさ
小学校、中学校は義務教育でなんとか卒業はできますが、それ以上の高校をどうするかです。知る限りでは、支援学校以外の高校では、中退にいたる場合をよく耳にします。
対策として発達障害の支援スクールの利用があります→発達障害サポーター’sスクール
また、通信制の高校が考えられますが、自分で課題を行う困難さが伴います。
特にネット高校(ジャンルは通信制高校になりますが)だと、ウェブ上で教えてくれるのと、スクーリングに行く日が少ないということが挙げられます。
一度、相談をするのも手です。
また、高校卒業後の専門機関もあります→【atGPジョブトレ 発達障害コース】
アドラー心理学 人間関係 「理性的思考」
こんな質問がありました・・・
24歳の女性です。
最近付き合っている男性とうまくいきません。
男性は仕事が忙しく、時間が思うままにならないのが分かっているのですが、あまりに逢えない日が続くので、とっても寂しい思いをしています。
男性も気を遣って、時間を見つけてくれて、何とか遭う約束をするのですが、いつも直前でキャンセルになります。
こんなに行き違いが多いのなら、私たちの関係もここまでかなあと思っている矢先に、「今日、ご飯を食べよう」と男性から電話がかかってきました。
私は何度も「仕事大丈夫? 無理しなくていいのよ」と確認をしました。それでも大丈夫とのことで、19時に落ち合うことを約束しました。
ところが、19時になっても男性は現れませんでした。19時30分頃に男性からスマホに電話が入って、「ごめん。やはり仕事でいけない」とのこと。
私はなぜか怒りがこみあげて来て、「分かった。もうだめね。さようなら」と言ってしまいました。私の本心ではありません。でも感情に任せて言ってしまいました。
アドラー心理学は、「理性の回路」と「非理性の回路」を人間は持っていると説きます。
理性の回路は、練られた計画の元、物事の本質を捉えたり、よりよく合理的に生きて行こうとする回路です。一方、非理性の回路は、感情のままに動き出す回路です。
人生の重要な場面で、非理性の回路を使うと道を誤ることになります。注意が必要です。
確かに、事例の場面では、腹も立つしお別れを言いたくなってしまいます。ただ、別れを告げることは、人生の重要な場面です。やはり理性の回路を使って判断したいものです。
非理性の回路を使うと感情が優位に立ちます。その感情に任せて、怒りや悲しみが湧いてきます。
男性とその日デートをする目的は、「男性と上手くやっていきたい」というものですね。
ならば、その目的と反対の結果になっていいのかということを理性を使って考えてみるといいですね。
別れという結論も出るし、そうでない結論も出るでしょう。しかし、理性の回路で出した結論なので、納得もできると考えられます。
実際に生活の中でアドラー心理学を使う講座があります。
ご参考までにどうぞ→アドラー心理学検定1級講座