高齢になると高血圧になったり、血管が細くなることから脳梗塞、虚血性心疾患、腎臓機能の障害が発症したりします。
また、動脈硬化症を起こし、血管がもろくなり、脳出血などになったりします。
普段から生活習慣病に気を付けて、食事や適度な運動を心がける必要があります。
特に、肥満や糖尿病、脂質異常等の病気に注意をする必要があります。
血液検査や健康診断を行って、自分の体の状態を把握しましょう。
本日は狭心症です。以前、狭心症の話をしましたが、本日はより詳しい情報を提供したく思います。
〇本日のテーマ 高齢者 狭心症
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
高齢者 狭心症
狭心症には、以下の通りに、いくつかタイプがあります。
安静時狭心症
狭心症は運動をして、血液が必要なときに、血液が十分に流れなく、発作が起こるもの(労作性狭心症)もありますが、安静時に発作が起こるタイプもあります。
安静時狭心症とか、冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症と呼ばれます。
冠動脈が痙攣(けいれん)を起こし狭くなり、血液が流れず、狭心症が現れます。
就寝の間(特に明け方)に多く発生します。さらに飲酒・喫煙でも発作しやすくなります。
労作性狭心症
上記しましたが、身体を動かしたり、運動時時に発作が起こる狭心症のことです。
運動時など、全身に酸素を送るために心臓が活発に動き、血液を循環させます。
この時、冠動脈が動脈硬化で細くなっている場合、心臓にあまり血液が行き渡らず発作を起こします。
普通は、10分以内で、発作が落ち着きます。
発作がそれ以上続く時は、心筋梗塞の恐れがあるので、医師の診断を受けてください。
安定狭心症
普段より強く、激しい運動をした時に発作が起きます。
安定狭心症は、決まった時間、同じ動作を行うとに発作が現出します。労作性狭心症の方の大部分が、安定狭心症に分類されます。
不安定狭心症
胸痛などの発作が急に、または不定期に起こり、胸痛も起こるたびに強さが違います。
不安定狭心症は、心筋梗塞になることがあるので、医師の診断を受ける必要があります。
狭心症 症状
狭心症の発作は、胸痛、圧迫、「締め付け」を感じます。
さらに、胃痛、背中の痛み、左肩の痛み、歯の痛みなどの「放散痛」が出る場合もあります。
発作の時間は10分程度以内で、これ以上続く時は、心筋梗塞を疑います。
狭心症に罹患しやすい人は、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙の習慣があり、さらに遺伝的要素を持っていることがあります。
狭心症 検査
一般に以下の検査があります。
・心臓の活動電流をとらえる波形「心電図検査」
・ランニング機械などを使う「運動負荷心電図」
・携帯用の機械で計測する「ホルター心電図」
・超音波で心臓を計測する「心臓エコー検査」
・造影剤使っての「冠動脈CT」(3D画像作成可能)
・放射性の薬を注射して、薬品がどのように心臓に取り込まれるかを見る「シンチグラム」
・手首の血管からカテーテルを入れて、冠動脈などを撮影する「心臓カテーテル検査」
狭心症 治療
狭心症・心筋梗塞の治療方法は、主に次の通りです。
・薬物治療
・カテーテルと使った「経皮的冠動脈形成術(PCI)
・実際に胸を開いて行う「冠動脈バイパス手術」
の3つがあります。以下簡単に述べます。
狭心症 薬物治療
血の塊である血栓を抑え、血液をサラサラにする薬である抗血小板薬や抗凝固薬などが使われれます。
発作そのものを抑止する薬として、硝酸薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬などを使います。
また、経皮的冠動脈形成術(PCI) や冠動脈バイパス術などと合わせて使われることもあります。
経皮的冠動脈形成術(PCI)
手首からカテーテルを挿入し,冠動脈の狭くなった部分でバルーン(風船)を拡げる治療です。
さらに、再び狭くならないように、ステントを設置します。ステントは薬剤が塗ってあり、徐々に薬が溶け出すもののあります。
胸を切り開かなくてよく、2時間ほどで、手術が終わるので身体の負担が少なくて済みます。
入院期間も3日ほど(病院によって、2日で終わらすところもあります)です。
冠動脈バイパス手術
身体の他の部分からの動脈血管を移植して、冠静脈の詰まったところにバイパスを通して、血流を回復します。
胸を開くことになるので、身体の負担が大きいことになります。
狭心症 治療後
経皮的冠動脈形成術や冠動脈バイパス手術は、心臓への血流を作り出すのに、非常に有効な手段です。
しかし、血流障害が再び起こるリスクもあるので、治療後は心臓に負担の少ない生活が大切です。
血圧、コレステロールの管理、肥満や糖尿病の管理、ストレスを抑えること、健康な食生活と適切な運動を行うことを心掛けてください。
狭心症 食べ物
高齢者が食事を摂る際の身体の機能の衰えを考え、次の点を気を付けることが肝要です。
脂肪 糖質 吸収抑える
まず、脂肪や糖質を控えて、血管の劣化を防がなければいけません。
特に血中の中性脂肪を下げるには、EPAや、DHAを積極的にとるのがおすすめです。
一般に青魚を食べるとよいと指摘がありますが、なかなか毎日摂るのは大変なので、サプリメントなどから摂るようにすると良いでしょう。
クリニックを始め、多くの医療機関や、薬剤師会がDHA、EPAの摂取の有効性がのべられています。どうぞご利用ください。
コレステロール下げる食事
よく指摘されるのが、キャベツ、ブロッコリーをいつも食べることとされます。
キャベツ、ブロッコリーにふくまれる、SMCS(S-メチルシステインスルホキシド)という物質が悪玉コレステロールの値を下げるとされます。
塩分控える食事
塩分は、高血圧の原因となります。1日6グラム以下に控えてください。
余分な塩分(ナトリウム)摂りすぎた場合は、カリウムを摂ることで、余分な塩分を体外に排出できます。
野菜ジュース、トマトジュース、豆乳、牛乳、ココアはカリウムが多く含まれているとされます。
上手にご活用ください。腎臓の機能が低下しているとは、カリウムが体外に排出されないので注意をしてください。医師のアドバイスを受けてください。
血糖値 コントロール
野菜が含有する食物繊維は血中の余分なコレステロールや塩分を排泄する働きがあります。
さらに食物繊維が多い食品は血糖値が上がるのを防いでくれます。満腹感も味わえるので、食べすぎからの肥満も期待できます。
きのこ類や海藻類は食物繊維を豊富に含んでいる食材です。
ビタミン、ポリフェノールの摂取
また、悪玉コレステロールを酸化させずに、動脈硬化を抑止するのは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどとされます。
また、ポリフェノールなどにも抗酸化作用はあるので、適切な摂取は有効です。