昨日は、MCI(軽度認知症)の後の認知症の経過を述べました。
MCIになっても、運動、食事を気をつければ、再び健常のレベルに戻ります。
甘いものを控えて、軽い運動をして、食事に気を付けることです。
場合によってはサプリなどを利用してください。良く言われているのが、DHAやEPAです。記憶障害ばかりでなく、中性脂肪を減らして、血管のつまりの改善もしてくれます。
また、野菜も多くとるようにしましよう。食生活の改善が認知症に陥るのを防いでくれます。
本日は認知症の気づきです。認知症に陥ると出やすい行動を察知し、認知症の早期発見に役立てることが大切です。
〇本日のテーマ 高齢者 認知症
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
認知症の気付きについて
認知症は、アルツハイマー型認知症、レビー小体型、前頭側頭型、血管性型など4代認知症をはじめ、様々な型やステージがあります。
一概に認知症と認めることが難しい場合があります。また、周囲の人も、毎日接しているために、なかなか気づきにくいところがあります。
そこで以下のことができるかどうかをチェックしてみてください。
●例えば、旅行に出る時に、出発の準備ができますか?
旅の日程、行き先をしっかり把握できてますか?
旅にふさわしい洋服などをしっかりと選ぶことができますか?
容易したものをきちんとたたんで荷造りができますか?
●エアコン、テレビなどの操作を間違わずにできますか?
長年使っていた機器の操作ができなくなりませんか?
●トイレの使い方が正しくできますか?
●入浴がスムーズに間違えることなくできますか?
髪を洗い、身体を洗い、湯船に入ることができすか?
湯船から適切な時に出ることができますか?
衣服の着脱がスムーズですか?
●食事を自分(助けなしで)摂ることができますか?
食事の後の薬を間違わずに服用できますか?
食事を摂ったことを忘れませんか?
●目的にあった買い物ができますか?
お金の計算、お釣りの計算ができますか?
●良く眠れていますか?
寝つきは良いですか?
早朝に目が覚めたりしませんか?
眠りながら声をあげたり、寝ぼけて起き出したりしませんか?
●気づかぬうちにおかしなことを言っていませんか?
同じ話を何度もしませんか?
妄想を語っていませんか?
話の辻褄があいますか?
●不安や怒りや、パニックが現れませんか?
心安らかに過ごしていますか?
早めの診断と偏見を取っておくこと
認知症は、他の病気と同じで早目の対応を取ることが大切になってきます。
また、一昨日と昨日示したように、認知症のなったら「次に何かおこる?」とか、将来はどうなるとの知識を持ち、見通しを立てることです。
(一昨日の記事に飛び、下線をクイックすると、それぞれの症状にいきます)
早め目に対応をして、より重症化にならないことを図っていくことが大切です。
生活習慣を改めて、食べ物を工夫して、運動を行うことで、認知症の重症化を遅らせることが可能です。
医師の診断の際の注意は以前、解説しました。それ以外に注意をするのは認知症の偏見です。
認知症への偏見があると、診断を受け入れずに「あの医者は誤診をしている」とか、「そんなのは何かの間違い」と思い込んでしまいます。
家族が知らない場合、家族に知らせることもしないことがあります。
状況を認められないことから、より強い絶望感に囚われることもあります。
認知になる前の健常の段階から、認知症に対する偏見をなくしておく必要があります。