アイデンティティークライシス   / 恋愛依存 治し方

恋愛依存症について、「ロマンス依存」「共依存」「回避依存」について述べてきました。本日は、それからの回復と支援について述べます。

依存は知らず知らずのうちに、自分の心の中に巣を作ります。
親から虐げられて育って、共依存に陥りやすい人が、「搾取者タイプ」の人に出会うと、何かあるたびに、お金を渡してしまいます。

同じことを何度も繰り返しているのに、それでもまた同じことを繰り返します。
このように依存には、繰り返し行われるパターンがあり、このパターンを断つことが大切になります。

また、このパターンがネガティブなものであるとの自覚が必要です。この自覚を持つのもなかなか容易でないのが実情です。

〇本日のテーマ  
恋愛依存症からの回復・支援

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

恋愛依存症からの回復・支援

まず、自分は恋愛依存症に陥っていることの自覚が大切になってきます。

共依存のチェックリストのべましたが、より簡便な見方をご紹介します。
自分だけでなく、心のおける周りの複数の人に見てもらうのも大切です。

1.自分は恋愛依存者か?
次のチェック群があります。

・パートナーに「イヤな事はイヤ」「できない事はできない」と言えない。
・「与えること」だけになって、同量の「与えられる」をもらえていない。
・自分が「自然でありのまま」の状態ではない。
・「支配をされている」感覚がある。
・「利用されている」感覚がある。
・精神的、肉体的な強制をされている。
・独立した人間として認め合っていない。

次に、自分は「恋愛依存」に陥っているかを認められるかが大切になります。
この場合も、自分だけでなく、周りの複数の人に見てもらってください。

2.自分がパートナーとの関係を客観的にみているか
同じように次のチェック群があります。

・「愛しているので仕方がない」と思ってしまう。
・「支配される」「利用されている」と分かるのに、問題がないと思う。
・そのうちにパートナーが変り、問題が解決すると思う。
・自分の(共依存の)状況は、運命なのだから仕方がないと思ってしまう。
・自分の(共依存の)状況は、どうすることもできない。
・愛する「突き動かされる感じ」があり、どうにもできない。

もし、1も2も当てはまり(1つ以上)、自分が客観的にみて、不幸になっていくのが分かれば、恋愛依存か、その予備軍の可能性が高いです。

共依存と思われるが、認められない場合、一回カウンセリングなどを受けてみることをお勧めします。
自分や周りの人の声援がありながら、どうしても認められない場合、専門家の力をかりることも一つの方法です。

この2つがとても安く、電話やメールなどで可能なので、貼っておきます。また、多くの人が利用しているようです。
カウンセリングサービス 『よりどころ』

こちらは24時間対応です。恋愛相談なら「恋ラボ」
また、共依存のチェックリスト(上の青い所をクイック)で自分のことをチェックしてください。

3.自分のパートナーのタイプをチェック
パートナーが「独裁者のタイプ」「搾取者のタイプ」「ナルシストのタイプ」「脱走者のタイプ」に当たるかをチェックしてください。

もし、当たる場合は、とっても危険な状況に陥る可能性があるので、自分がどのパターンの生活をしているかを考えてください。

つまり、支配されているのか、搾取されているのか、ナルシステックで、共感のない相手に悩まされていないか等々をチェックしてください。

4.自分の不幸のパターンを断ち切るための戦略、幸せな愛し方、恐れること
自分がどうしたら、蟻地獄のような状態から抜けるかを考える必要があります。
そのためには、まず「自分を愛すること」が必要になります。
まず自分をポジティブに愛することで、相手をポジティブに愛せるようになります。

● 何を自分は恐れているか?
パートナーと離れることで、自分が恐れることを特定します。
孤独、不安、虚無、自己嫌悪に陥るからか、捨てられること、深い傷つき体験を恐れるからなのか、それとも必要とされていたい願望が果たされなくなるためなのか、をよくよく考える必要があります。

この願望は無意識に潜んで自分ではわからないことがあります。
できればカウンセリングなどを受けることをお勧めします。上記の青いところです。

また、自律訓練法が有効です。昔の解説書に、別れられない不倫の相手と別れられた事例がありました。

5.自分の過去の育ちで共依存に陥る場面があったかのチェックの必要
自分の過去をはっきりと見たくない人は、見られるようになるまで、時間をおいたほうがよいかもしれません。

いわゆる、共依存に陥った人には、トラウマ経験がある場合が多いです。
トラウマ体験に触れることはとってもツライことです。

過去にもトラウマ体験への対処の仕方をお勧めしました。ご利用ください。
急速な恐怖症の治療などが、有効です。

最後は勇気をふるって、自分、または相手と対峙して、自分を良い方向に向かわせることが必要です。

支援に当たっては、恋愛依存に陥っている人を決して、責めることなく、共感をもって接することが必要となります。
蟻地獄にはまったような状況から、自分の力、それが足りなければ周りの人の力、それでも足りなければ、専門家の力をご利用ください。

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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