アイデンティティクライシス / 恋愛依存 共依存

パートナーからひどい仕打ちをされているのに、どうしても離れることができない。
そのような場合は「共依存」が考えられます。

共依存という言葉は、どこかで聞いたことがあるかも知れません。
共依存に陥った者が、パートナーなどから離れることができないので、パートナーのほうが「共依存に依存する」傾向が見られることがあります。

例えば、夫がアルコール依存症で、妻が共依存の場合はいよいよ夫の依存が強くなってきます。妻もボロボロになるまで、夫につくすという状況が見られます。

本日は「恋愛依存」の原因を「共依存」にあるととらえて、「共依存」を述べます。
ポジティブシンキングは、お休みします。

〇本日のテーマ  
依存 共依存に陥らないために

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

共依存とは?

共依存で良く例に挙げられるのは、パートナーなどから暴力を受けても、別れられなく、顔を始め、体中にあざを作るという状況です。

顔にあざがあって、「どうしたのか?」と尋ねても、階段から落ちたとか、転んだとか、場合によっては「格闘技を習ってる」などと嘘をつきます。

友人たちが見かねて「別れさせよう」としても、どうしても別れられません。
やっと別れさせても、街角でばったり会ったとすると、依存が再燃して、また一緒になったりします。

【共依存のチェック】
共存かどうか、次の点があるか見てください。

自分が必要とされている喜び
・相手が自分を愛してくれることに強い関心がある。
・相手から「愛している」「必要としている」と言われると、力になりたいと思う。
・相手がどうあるべきかを知っているのは、自分だけと考えてしまう。

相手を助けたい思い
・相手を助けてあげよう(助けられるのは自分だけ)と使命感を感ずることがある。
・自分の助けに相手が感謝をしないとガッカリする。
・他人のことなのに、深入りしてしまう。

相手から離れられない
・一人で過ごすことに耐えられない思いがある。いつも誰かと一緒にいたい。
・パートナーなどから、自分が捨てられてしまうのではないかと恐れてしまう。
・パートナーなどから、メールなどがこないととても寂しい気持ちなる。

自分は後回しでよい
・パートナーなどの不機嫌、退屈そうにしているを自分のせいと考えたりする。
・相手が何をしているか、ささいなことまで気になり、相手を喜ばせたいと思う。
・言いたいこと、やりたいこと、本音を隠す。自分は我慢すべきである。

ゆがんだ認知
・つらい思いも、相手への愛のためと思ってしまう。
・理由もなく、悪いことも、良い方向に進んでいくと思ってしまう。
・悪い状態なのは、自分の努力が足りないからと考える。
・周り(友達など)から「別れ」の提案をされても、別れることができない。

これらが複数あったりすると、共依存の可能性があります(ただ、決めつけはしないように注意が必要です)。

【相手を支配したいパートナーに注意】

共依存に陥った人は、マウントを取りに来て、「相手を支配したい」と思う人をパートナーなどに選ぶ可能性が多いので注意が必要です。

パートナーのほうは「支配できる心地よい人」として、共依存の人を選び、共依存の人は、「自分を支配してくれる心地よい人」として、互いに惹かれます。

共依存に陥っている人は、育ちの中で親との関係において、孤独・虚無・自己嫌悪などに駆られていて、それが自分を支配する人と出会うことで、それらがとりあえず埋められることになります。

相手も共依存に陥っている人を支配できることから、正にベストマッチングのように見え、時に一目ぼれのような恋に陥っていきます。
ただ、この組み合わせは、けして幸福になるためでなく、自分の穴を埋め合わせるような関係なので、不幸への歩み出しになることがあります。

【うつ状態、引きこもりに注意】
自分が力をいくら発揮しても報われないとか、パートナーが自分から去ってしまう時、強い自己否定感に襲われます。

焦燥感や、虚無、孤独が襲ってきて、うつ状態や引きこもりになることもあります
くれぐれも注意が必要です。

自分が共依存に陥って、パートナーなどと別れられずに、他人から見て不幸に見える場合は、「自分は共依存なのだ」という強い認識の元、カウンセリングなどを受ける必要があると思います。

周りが寄り添って、カウンセリングとつなぐということも必要になります。
まず、「共依存」に陥っているという認識と、それは、アルコール依存と同じと思って良い状態で、自分ではなかなか抜けられないことを認識する必要があります。

「あの人と別れなさい」というアドバイスと共に、「その状態は共依存!!」「抜け出すのは困難。依存症!!」と強いメッセージを送ってください。

特にうつ病などに陥ると、様々な精神的な不都合を併発することがあります。
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ヒキウツ笑顔

 

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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