アイデンティティー  / アルコール依存治療

昨日はアルコール依存症の治療(支援)に入るまでについて述べました。

アルコール依存症の方が、自ら「自分はアルコール依存なので、治そう」という心的な状況になれば、明るい状況なのですが、そうならない場合があります。

依存が家族などに及び、アルコール依存者のお世話をしながら、苦しい日々を送る家族の方もいらっしゃると思います。

昨日、医療保護入院を述べましたが、そのような手段を使って、医療機関につなげるのも一つの方法であると思います。

ただ、そうは言え、やはりアルコール依存に陥っている人が、自らの意思で治療(支援をうける)を開始するのがベストと思います。
本日は、アルコール依存症からの回復に関してです。

〇本日のテーマ  
 アルコール依存症治療(支援)

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

アルコール依存症治療(支援)

アルコール依存症の「ステージ」の研究があります。
ご紹介すると、次のとおりです。

● ステージ1(初期)飲酒が日常化した段階
アルコールが生活の中心になる感じになります。ほろ酔いでは満足できません。
場合によって、仕事中でも飲む事態が見られることもあります。

● ステージ2(中期)身体がアルコールを無意識に求める段階
無意識なので、アルコールへのコントロールが効かなくなります。
人によって、「いつでも酒を止められるし、アル中でない」などと思うこともあります。

場合によって、酒を飲まないと大量の発汗、手が震えたりします。
嘘を吐いて飲酒、人間関係のトラブルが起こりはじまります。

● ステージ3(後期)日常の生活や身体に悪影響を及ぼす段階
人によって、会社を辞職するに至ったりします。それにより、生活が困窮化します。
人によって、「まだ、俺はましなほうだ」「俺より重症者は多くいる」などと思うこともあります。

夫婦の諍(いさか)いが起こるようになり、離婚に至る場合もあります。

研究にはありませんが、これに末期を付けると、
● 末 期
脳卒中、肝硬変などのさまざまな病気によりアルコールを止めねばならなくなります
それでも現実を直視できずに、人によって、「こんなことなら死んだほうがよい」などと思ったりします。病気になっても飲み続ける人もいます。

また、全てにおいて絶望と投げやりの気持ちが湧き起こってきます。
アルコール依存症の場合も、他の病気と同じように、「初期発見・治療」が大切です。

【アルコール依存症を治そうと決心した後】
自分の現状を直視し、依存症を治そうと直視した場合、次のことが大切になります。

1.正しい知識を得る必要
まず、アルコール依存症についての知識を得てください。
本ブログを始め、様々な書籍などを読んで、アルコール依存症とは、どのような経過をたどり、最後はどうなるのかを知っておく必要があります。

2.アルコールを飲みたくなるきっかけを知る
一般に言われている、きっかけは、次の3つと言われています。
また、再発する時も、この3つが多いです。

● 空腹で何かが食べたい時。ちょいと一杯飲みたくなる時
口が物足りなく、少しくらいならという気持ちが湧き起こる時です。
「依存症を治す決心」を思い出し、ジュース、ノンアルコール飲料(脳がいつまでも味を覚えいるるので、できれば避けてください。仕方ない時)等、工夫が必要です。

● ストレス受けて、感情が湧く時
ストレスを受けて、「怒りが湧く時」「孤独に駆られる時」「寂しい時」、酒を飲みたくなります。ストレスに関しては、自律訓練法などが有益です。ご覧ください。

● 疲れている時
疲労して、ちょっと一杯と、ついつい飲んでしまう場合です。

その他、人によって、飲みたくなるきっかけがあります。「これくらいなら良い」と思う時もあるでしょう。それがどんな時なのかをしっかりと認識しましょう。

また、そこを何とか我慢をする工夫が大切です。他の代替物(ジュースなど)で補ってください。

3.自分の行動に従ってスケジュールをたてる
例えば、「月曜日は出勤して、会議がある。その時、帰宅途中飲みたくなる」などと予想が立ちます。
そこで、飲み屋街の近くを通らないコースを返ってくるなど、自分の行動に合わせたスケジュールを立ててください。
4.1日やめるを繰り返す
今日一日酒を飲むのを止めるを繰り返すことが大切です。
この「止める」、飲みたくなったら「他の代替物で補う」を地道に繰り返すことが大切になります。

5.再発は起こってくるもの。ただし、できるだけの努力を
再発を起こすたびに自己嫌悪に陥ったりします。場合にうつ状態になったりします。
依存性が慢性期になると、再発は想定内と思うことが大切です。

ただ、「再発は想定内」ということを口実にして、酒を飲まないようにするのが大切。努力を繰り返してください。

6.脳内を整えて、ストレスを減らすサプリなどを利用
脳内の環境を整えて、神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン等)の調子を整えて下さい。野菜の多い食事をとり、運動も大切です。

漢方ですが、よいサプリがあるのでご紹介します。アルコール依存に特化したものではありませんが、副作用がなく、脳内を整えていきます。
効果は人それぞれだと思いますが、そのために、30日たって効果がない場合は、返金があります。貼っておきますので、どうぞお試し下さい →ヒキウツ笑顔

7.仲間づくりと分かち合い。いつでもカウンセリングを持つ
他の依存症も同じですが、同じ依存症の集まりに加わることが大切です。断酒会、AAなどがあります。インターネットで検索をしてください。

そこでの失敗談や成功談に触れて、また、仲間同士がいることで、孤独に落ちらなくてすみます。

また、いつでもどこでも、電話でカウンセリングやアドバイスを受けられることをお勧めします。
行きつ戻りつして、回復をしていく依存症の場合、依存症の方の心を知って、不安な時、孤独な時、いつでも励ましてくれるシステムは大切です。

アルコール依存症に特化していませが、精神科医の監修があり、大丈夫です。値段が安くて(40分1500円)、多くの方が利用しています。オンラインや、メールでも対応しています。こちらも貼っておきます →幅広い資格のカウンセラーが対応 カウンセリングサービス【よりどころ】

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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