アイデンティティー  / 買い物依存

何か品物を買うのが目的でなく、「買う行為が目的」となって、浪費を繰り返します。こんなに買ったらまずいと心の中で思っているのに、買ってしまいます。

また、必要もないものを買うことに罪悪感を覚え、気持ちが落ち込んで、その気持ちの落ち込みを晴らすために、また買い物をしてしまいます。

気がついて見ると、買い物をするために多額の借金をしてしまい、最終的に返済できなくなり、自己破産に陥ることもあります。

本日は、このような行動を取る買い物依存症について話します。

〇本日のテーマ  
 買い物依存症

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

買い物依存症とは?

買い物依存症も、他の依存症との同じように、ある時に、「買い物をして心が晴れた」とか「心地よかった」とかの経験をして、それを忘れられずに繰り返します。
初めは、他の人と同じように買いものをしていたのですが、それが変ってきます。

【買い物依存の原因】

神経伝達物質であるドーパミンが原因であるとされます。
神経伝達物質は、脳神経のシナプスというところから放出されて、隣のシナプスに情報を伝達するための物質です。            

ここでドーパミンが放出されると、快感を感じます。
依存症は、快感を得たいために行動を繰り返すことです。

このドーパミンの放出が続くと、ドーパミンが枯渇し、今度はそれにより、不安や焦り、退屈などの不快な体験が増えます。

不快な体験が増えていくと、さらに快感を求めようと依存に走ります。

【症 状】
代表的な買い物依存の特徴は次の通りです。
全てが当てはまるわけでありませんが、いくつか当てはまる場合は、依存に陥っている可能性があります。

・良い物を所持したりすると、自分は特別な存在になれると思ってしまう。
・自分の家(部屋)は品物であふれて、封を開けていない品物もまれにある。
・新しい物や品切れが近い商品と聞くと、ついつい買ってしまう。
・物を買うまでは意欲があるが、買ってしまうと急に熱が下がる。
・今月の代金を支払うために、また、多くの借金をしてしまう。
・買い物をしたことを家族に隠しながら、物を買う。
・借金返済に苦労する一方で、また、過度に物を買ってしまう。
・雪だるまのように、借金が増えているのに、物を買う。
・借金に精神的に追い詰められ、時に自殺を考えることがある。

まれに、双極障害(躁うつ病)うつ病がある場合があります。
衝動買いを何度もして、継続的に行われている場合は、買い物依存に陥っている可能性があるので、注意が必要です。

【かかりやすい人】
次に示す人全員がかかる訳ではないですが、一般にかかりやすい傾向を持っているとされます。

1.ストレスに常にさらされている人
仕事や日常生活のなかで、ストレスにさらされている人は、それから逃れるために買い物に走ることがあります。
買い物で自分の心の中の快楽や満足が起こります。

2.カード決済が簡単にできる環境
現金で支払うと、なかなか物が買えない状況ですが、カード決済であれば容易に物を購入することができます。

また、現金の場合は、自分の財布の中からお金が減っていくので、お金の使った度合いがわかりますが、カード決済は度合いが分からずに感覚がマヒすることが多いです。

3.自分を肯定できない人がかかりやすい
何事にも自信を持てない人や、他人の気持ちばかりを気にしてしまう人など、自己を肯定する気持ちが低い人、また、孤独感に苛まれる人が、かかる可能性が大きい(むろん全ての人ではないですが)と言われています。

4.物の所持が自分の価値を高めると思う人
高いものや、ブランド物を持つことで、自分の価値が上がるとの思考に陥る場合に、買い物に依存症陥りやすいとされています(むろん全ての人ではありません)。
周りからの羨望が自分が生きる上での大切な要素になっていることがあります。

上の傾向が見られる人は、カウンセリング等を受けることをお勧めします。
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ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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