アイデンティティー / スマホ依存症

スマホ依存症は、正式な精神疾患の名前ではありませんが、現代人によく見られる依存症だと思います。

朝起きる時に、目覚まし時計の代わりに使い、その日のスケジュールを呼び出し確認し、ニュースを読んで、ラインで連絡を取り合う。また、スマホを使って、インターネットにアクセスし、様々な情報を得る。スマホは現代人にとって欠かせぬツールです。

24時間、スマホを使い続けていると、スマホ依存症が発症しても、おかしくない状況になると考えます。

本日は、スマホ依存の解説をします。

〇本日のテーマ  
 スマホ依存症とは

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

スマホ依存症

他人との一体感を味わえ、ストレスから逃れるためにスマホを見たり、映画、漫画などの娯楽に利用したりすることから、スマホは快を得る道具でもあります。

則ち「他人と一体感」「不安やストレスから解放」、さらに人によってスマホが「居場所のような感覚」も味わうかもしれません。

そうすると、以前お話したように「依存症」が発症しやすい環境が整いやすい状況になります。

【スマホ依存症の症状】
一応、他の依存症の事例に沿って、スマホ依存症の症状を考えると次のようになると思います。ただ、スマホ依存の判別の難しさは、日常的な使い方と依存的な使い方の線引きがとても難しいです。

下の全ては当てはまる必要はないですが、多く当てはまる場合は注意してください。

1.他人との一体感
●スマホのアプリに、友人や知人、家族などの連絡を頻繁にチェックする。
●スマホで他人とつながっていると感じ、安心する。
●スマホのアプリに既読が付かないと「承認されてない思い」が起こる。

2.不安やストレスからの解放
●スマホを身に付けていないと、不安を感じる。時に苦しくなる。またイライラする。
●何かをしながら、スマホをついついと見てしまう。
(食事中もスマホを見ている。会話をするより楽しい)
●スマホを使っていると、ストレスが解消する感じがある。

3.居場所感の存在
●スマホを操作していると、「孤独が癒される」時がある。
●スマホ操作で、仕事、人間関係のつらさを忘れられる。
●スマホ操作があたかも自分の「居場所にいる安心感」と感じることがある。

4.その他
●歩きながら、スマホをみてしまう。車の往来など、危険なところで目を離せない。
●スマホを数日、手放すことは不可能である。
●夜寝ないで、スマホを操作することがたびたびある。
●スマホで生活が壊れ始めているのに止められない。

【影 響】
スマホ依存も、他の依存と同じで、「やめられなくなる」状態が亢進(こうしん)します。スマホに費やす時間が増えて、一日中見てしまうなど行動になります。
また、他者への渇望が起こります。

体の影響としては、情報量が多く入ってくるので、脳が慢性的に疲れます。
また、肩こり、筋肉痛、視力の低下、眼精疲労などが起こります。

場合によって、夜中、寝ずにスマホを見ることもおこり、睡眠時間の減少、睡眠障害が引き起こされることもあります。
学生では学業の低下、遅刻、不登校、会社員では遅刻、欠勤が多くなります。

【うつ病の発症の注意】
生活の質の低下から、自己嫌悪に陥って、うつ病の発症が起こったりします。
うつ病が重くなると、自傷行為などにつながることも考えられます。

【予防方法】
まず、医師の診察をお勧めします。その上で、まず、スマホを持つことを断たなければなりません。そのためには、次のことが必要になります。

1.自分は「スマホ依存症」との自覚を持つこと
依存症の治療は、すべて「依存症の自覚」と「依存を認める」ことから始まります。
依存症に陥る人は、この「依存症を認める」ことができない人がいる場合があります。

上のチエック表を見て、「自分は多くかあたる」「スマホを少しの間でも離すことができない」などの確認等、さらには家族、知人の他人の目によって、依存に陥っているかを確認するのが良いでしょう。

2.スマホを誰かに管理をしてもらう
スマホを一日のなかで、所持しない時間を作るように誰かに管理してもらうのが良いでしょう。

初め、「いらいら」「怒り」「強い不安」が起こるかも知れませんが、自分が治るために必要と考えることが大切です。
そのためにも「スマホ依存の自覚」が大切になります。

家族がいない時は、学校や会社のロッカーの中(もちろん鍵がしっかりかかるもの)においてくるのも一つの方法です。
とにかくスマホから離れることが大切になります。

なかなか難しい場合は、少しずつ使用する量を減らすのも一つの方法です。
また、食事中、トイレに入る時にスマホを預かってもらう、または、何か箱に入れておくのも良いでしょう。

3.ストレスを和らげる。
これは、昨日もいいましたが、自律訓練法などのリラクゼーションが効果あります。
毎日、少しずつですが、練習をしてください。

また、カウンセリングを受けるのも大切な方法です。料金が安いものが継続的に利用できるのでお勧めです。貼っておきます →精神科医監修カウンセリング【よりどころ】

また、脳内の環境を整えてください。医者に薬をもらう場合は、そちらを優先するように。漢方により、脳の環境を整えます。30日間効果がない場合は払い戻しがあります。
これも貼っておきます →ヒキウツ笑顔

4.他の障害を持っている場合
強迫性障害を持っている人が、強迫的にスマホを操作することもあります。
特に、強迫的にメールを確認することが見られます。
その場合は、強迫性障害の解説をお読みください。 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク