
日常の交通手段が、とても不自由な状態に押しやられている人のことです。
具体的には、交通手段を持たず、移動には公共交通に頼るしかなく、その公共交通手段がなくなると、移動手段がなくなる人です。
公共交通の不十分な地方なので、自動車を運転しない高齢者などが交通難民になりやすいです。
高齢になって免許を返納すると、車を運転できなくなり交通難民に陥ります。
その場合は、週一回、買い物を親類に頼むとか、ネットを利用するとか、様々な方法が考えられます。
その時になって慌てないように、少しずつ準備を始めて置くことが大切です。
〇本日のテーマ アルツハイマー型認知症 予防方法
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβと呼ばれるたんぱく質が脳に蓄積し、脳が萎縮して発症します。
発症後は、元に戻ることなく進行して、症状が悪化します。
ただ、加齢のためと見誤った認識で医師の診察を受けないことがあります。
また、家族も「今日は変だ。」と感じながらも、「一時的なものだ」と初期症状を見逃すことがあります。
初期なら、進行を遅らせることも可能ですが、見逃してしまい、進行が進む場合があります。初期の対応が大切です。
近い記憶から徐々に失われて、見当識障害、失禁(場合によって不潔行為)、徘徊、性格の変化などが出現します。
最後には、家族の名前さえわからなくなり、全介護の状況になります。

アルツハイマー型認知症 原因
アルツハイマー型認知症のメカニズムの全てが不明であり、いろいろな考えがあります。
アルツハイマー型認知症 原因 加齢
高齢になると、アルツハイマー型認知症に陥る人も増えてきます。
このまま推移すると、陥る人は2025年には、約700万が認知症になるとさらています。
これは、高齢者の20%にあたります。
ただ、65歳未満で発症する人もいますから、加齢だけが原因とは、言い切れません。
アルツハイマー型認知症 学校
ある研究では、学校教育の年数が短いと、アルツハイマー型認知症の発症リスクが増えるとの報告があります。
いろいろな考えがありますが、学習期間が長いことでニューロン間の接続が増えて、脳の変化に対応しやすくなるとも言われています。
アルツハイマー型認知症 頭部外傷
頭部への複数回の外傷や、頭を強打すると、アルツハイマー型認知症になるリスクが上がるとされています。
アルツハイマー型認知症 アルコール
アルコールの過剰摂取は、ビタミンB1不足になり、ウェルニッケ脳症、後遺症であるコルサコフ症候群になります(ウェルニッケ・コルサコフ症候群)。
ウェルニッケ脳症は、脳幹部に微小出血が起こります。
(ウェルニッケは以前、「失語症」でご紹介しました)
それによる眼球運動障害、意識障害、失調性歩行(例えば、ふらつき)などが現れます。
ウェルニッケ脳症は、アルコール依存症を原因とするのが大多数ですが、チアミンが欠乏する腫瘍、消化管を手術した後等で発症することがあります。
さらに、ウェルニッケ脳症をきっかけとして、脳神経細胞障害が生じ、認知症になりやすいとされます。
アルツハイマー型認知症 早期発見
アルツハイマー型認知症の完治治療法はまだないため、治療は進行を遅らせる対症療法がとられます。
認知症に気づき初期に治療をはじめると、症状が軽いうちに進行が緩やかになります。
認知症の初期は、記憶ほ障害が良くみられます。しかし、高齢では記憶力が衰えるが誰にも見られます。
そのため、本人や家族が気づかないことがあります。
はっきりと「おかしい。変だ」と気づく時は、認知症の進行がみられ、サポートなしでは自立した生活が送れないことがあります。
より長く、自立した生活をおくり、高いQOLを送るためには、早期発見が重要です。
アルツハイマー型認知症 予防方法
アルツハイマー型認知症は、生活習慣病と密接な関係があると考えられています。
最近は、認知症を生活習慣病に分類する研究者もあらわれています。
そのため、生活習慣病を防いでいくことが、アルツハイマー型認知症の予防となります。
食生活の改善運動などに気をつけていくと、アルツハイマー型認知症の予防となります。
食事は糖分を少なくして、腹八分目に抑え、タンパク質等、良い配分で食するのが良いでしょう。食材にも注意しましょう。
また、脳に毒を入れない食べ物や、毒出しの食べ物を食べるのも良いでしょう。
生活習慣病はいつの間にか罹っている可能性があります。一年に一回は、自分の健康の状態を知ることが大切です。
※男性用もあります。
また、運動も筋肉運動や、ウォーキングなどの有酸素運動をくみあせると効果が高いです。特に筋肉運動は成長ホルモンを分泌させます(高齢者でも、成長ホルモンは出ます)。
コグニサイズなども楽しんでおこなえます。
また、ジグソーパズルなど、思い出しながら微細な指の運動をさせるのも予防になります。
カラオケなども昔懐かしい歌を歌い、みんなでコミュニケーションをとるのも予防になります。実際に回想法などの方法も認知症の予防になります。
ガーデニングなどの趣味に励むのも、認知症予防になります。