
中核症状は、脳神経細胞の死滅や働きが悪化し、脳の機能が失われ発症します。
認知症の症状は、この中核症状と周辺症状が合わさって発症し、現れ方が人によっていろいろです。
「中核症状」は、記憶力や判断力の低下などがこれに該当します。
本日は、ストレスの話です。
〇本日のテーマ ストレス
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
ストレス
ストレスとは、外から刺激を受けたときに生まれる緊張状態をいいます。
刺激には、気象などの環境的なもの、病気などの身体的なもの、不安やなど心理的なもの、人間関係などの社会的なものがあります。
つまり、日々の様々なものが、ストレスの要因になります。
修飾、昇進、結婚、出産、といった喜ぶべきことでも、場合によりストレスの原因になります。
年齢とともにホルモンの変化から体調の不良が生じることから、女性のほうが症状に出やすいとされます。
アメリカのホームズは、日常生活の中での出来事で、ストレスの度合いを述べています。
それによると、配偶者との死別が一番ストレスが高い(ストレス度100)とされます。
また、結婚などの祝い事でも、ストレス度が50とされています。
ストレスコーピング
ストレスの元となる原因をストレッサーといいます。
人間は生活のなかで、ストレッサーを解決したり、ストレッサーの影響を和らげるためいろいろな対処行動を取ります。
この対処行動を「ストレスコーピング」と呼びます。
ストレスコーピングが功を奏している間は、ストレス反応は次第に少なくなっていきます。
しかし、ストレスコーピングで対処できないほどのストレッサーに出会ったり、ストレッサーが長い時間続くとストレス反応の慢性化を招きます。
すると、活気が低下して、「うつ状態」になり、気分の落ち込み。何をしても楽しめない状況に陥ります。。
更に夜眠れない。早朝目が覚める。また、寝過ぎる。眠気がいつも付きまとう。
食欲の減退。体重の増減が激しい。何かあると自分を責めて、自分は無価値と思ってしまう。
疲れやすい。集中力の低下が起こります。
※これらが2週間続いたら、医師の診察を受けるのがよろしいでしょう。

ストレス関連疾患
ストレス反応が適切な処置を受けることなしに慢性化すると、ストレス関連障害(心身症)の状況を呈してきます。
身体にさまざまな悪影響が現れますが、消化器系で言えば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、心因性の嘔吐などです。
循環器で言えば、高血圧、起立性低血圧、脳血管の疾患(脳梗塞・脳出血)、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈など。
呼吸器系だと、気管支ぜんそく、過呼吸等々です。
まだまだ、多くの症状が現れます。
これらの病気の発症などにストレスが関係している場合は、ストレス関連となります。ただ、ストレスが原因で発症をしない場合もあるので、見極める必要があります。
もし、ストレスが関連しているのであれば、病気の治療のほかに、ストレスが少なくしていく方法の処置も必要となります。
ストレスにさらされ続けている人は、健康診断を特に大切にすることが必要です。
病院に行くことができなければ、以下のセットで健康を確かめられます。精密度は病院と同じレベルです。男性用・女性用両方があります。
ストレス 症状
ストレスが現れる場合、心的状況でで言えば、「悲哀や憂うつ」「イライラ、緊張感、不安」「何をやっても意欲がわかない」等が現出します。
身体状況では「食欲なくなったり、また、逆に大食をしてしまったり」り、「体重が急激に痩せたり、太ったりする」などが現れます。
さらに行動面の状況として、「周囲の人との接触を避ける」「人間関係に消極的になる」「飲酒が増える」「服装などがだらしなくなる」「落ち着きがない様子」などです。
身体・心・行動に、上記したものが、2週間以上続いた場合は、うつ病が発症している可能性があるので、医師の診察を受けるのが良いでしょう。
うつ病に陥ったら、悪化を防ぐこととが大切です。また、うつ病の初期・中期・回復期を知っておく必要があります。
また、産業医や保健スタッフ、さらには職場の上司など相談をしてみると良いでしょう。
(うつ病と思っていた場合が、躁うつ病の「うつ相」である場合もあります。その場合、うつ病の措置は、却って症状を悪化させます。専門医師の診断を仰ぐ必要があります。)
ストレス解消法
ストレスを解消するために、どんな人がストレスを感じやすいのかを知りましょう。
ストレスを感じやすい人
ストレスの感じやすい人は「真面目で完璧主義者」「頑固な性格」「〜べき思想をしやすい」「他人の顔色を見やすい」「ネガティブな考えを持ちやすい」などといわれています。
また、寝不足など体調管理が上手くいかないと、ストレス耐性が弱まります。それにより、風邪をひいたり、ミスを起こしたりして、それにより、ストレスを感じるとの悪循環が生まれます。
身体の調子が悪いと感じた時は、十分な睡眠など、休息をとりましょう。
カタルシス効果
カタルシス効果とは、自分の感情や思いを親しい人や、カウンセラーに伝え、ストレスを解消することです。
心の浄化作用があり、不安や焦燥感(イライラ)を人とのつながりで、安定させます。
瞑 想
瞑想をすることは、リラックスできることと、ポジティブな思考ができるようになります。落ち込んだり、焦燥感にかられたり、心が不安定な時などにやってみましよう。
昔、一時期「自己催眠」と呼ばれた自律訓練法があります。実施をしてみるのも良いでしょう。
ゆっくりと掃除をして、断捨離
掃除をすることは、心の整理にもつながります。ただ、エネルギーがない時は、掃除をすることがストレスになることもあります。
調子の良い時、ゆっくりと時間をかけてやってみると、徐々に心の中が清々しくなっていきます。
避けたいストレス解消法
お勧めできないストレスの解消法が「過剰な買い物」「暴飲暴食・深酒」「賭け事(ギャンブル)」です。
お金をなくしたり、過剰な飲食により、体調がすぐれなくなった場合、余計にストレスがかかることがあります。
自分に合った解消法
ストレスの原因を知って、それに見合った解消法を見つけられれば、ストレスと上手に付き合って生活ができるでしよう。思い当たることがあった時は、いろいろ試してみるのが、よろしいでしよう。