人間関係に疲れた時のリセット方法 / パニック障害症状 

ある日寝ていたら、心臓がドキドキと激しい動悸(どうき)になり、息ができないほどの苦しさを味わい、病院にいっても体のどこも異常がない・・・こんな思いをした人もいらっしゃると思います。

本日から、少しの期間、パニック障害をお話します。
ある日突然に起こり、その後繰り返すようになり、人々を不安にさせ、とてもつらい心の病です。
また、アドラー心理学を受けて、ポジティブシンキング(プラス思考)を、場合に応じて少しずつ解説していきます。

〇本日のテーマ

1.パニック障害症状
2.ポジティブシンキング

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。

パニック障害症状

ある日突然、「不意に始まり、急激にピークを迎える発作」がパニック障害です。
「いったい何が起こったのだ」と何も引き金がないのに10分から15分ほど続きます。

慌てて病院にいっても、何の以上も見つからない。原因が分からないので、ますます不安になる。

次に数日から、数週間の間をあけて2回目の発作。40%の人に睡眠中に起こるとの報告もあります。

【脳の働き】
パニック障害の原因はまだはっきりとしていません。

ただ、脳の中で恐怖や不安の信号を発する扁桃体(へんとうたい)という器官の働きを抑えるセロトニンの働きが弱まっているのが原因と言われています。

そのために、扁桃体の過剰に働きだすのです。扁桃体の異常な働きが隣接する海馬に伝わり、海馬で不安や恐怖が長期記憶になります。
海馬は記憶に関する器官です。

【原 因】
次のことが指摘されています。

1.ストレスによるダメージ
パニック発作は突然、起こるように感じられますが、実は発作の直前にストレスを受けた例が多いです。

傾向として、男性は仕事、女性は家族関係のトラブルによるストレスが多いとの報告があります(ただ、そうでない人も、もちろんいます)。

2.不安を持ちやすい体質
パニック障害は、遺伝性の強い症状ではないのですが、不安を持ちやすい体質を親から受け継ぐことがあります(そうでない人もいます)。

例えば、親がパニック症以外に、不安からうつ病、恐怖症、さらにはアルコール依存症になられた場合は、親の体質からなることもあります。

【診断基準】
米国の精神医学会の診断基準によると次のようになっています。
分かりやすいに様に少し変えて書きます。

・強い恐怖や不快感が突然高まり、数分以内にその頂点に達する。その際、下記の症状の4つ以上があれば、パニック発作とする。

1.動悸(どうき)、心拍数の増加。
2.発汗
3.ふるえや身震い
4.息苦しさ、息切れ感
5.窒息感
6.胸の痛み、胸部の不快感
7.吐き気、または腹部の不快感
8.めまい、ふらつき、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
9.冷感(悪寒)、または熱感
10.  感覚マヒ、うずき感などの感覚異常
11.   現実でない感じがする
12.   コントロールを失う、気が狂ってしまうのではないと恐怖を感じる
13.   死ぬことへの恐怖

ポジティブシンキング(プラス思考) 成績不振の時のプラス思考

アドラー心理学を受けて、ポジティブシンキングを本日から解説します。時にアドラーに戻ったり、アドラーから少し外れたりしますが、「生きやすい考え方」を発信したいと思います。

次のような相談がありました・・

スランプで成績が思い通りに上がっていきません。なかなかつらくて、焦れば焦るほど泥沼に陥ってしまいそうな気がします。
どうすれば良いでしょうか?

車も走ると、ガソリンを入れたり、充電をしなければなりません。飛行機は飛び立つ前に、点検を受けて、機体の整備をしないといけません。

どんなものにも必ず「整備や燃料補給の時」は必要です。
それは、一時的なものです。今は心が整備や燃料補充をしようとしているのです。

それでも不安になる人は、「事故以外で車が走らない時は、燃料切れの時、運転手が疲れた時」なので、いまスランプで前に前進できない時は、燃料切れ、疲労の最悪の時です。
これ以上最悪の時はないのだから、後は上昇するだけ。

気を付けなければいけないのは、事故を起こして、車や飛行機が壊れてしまわないこと。
全てをなげださないように。事故をおこさないように。
気を付けて、ゆっくりと次への発進をねらってください。

人はスランプを経験すると、より強くなれます。
野球の選手もスランプを何度も乗り越えて、一流の選手になっていくのです。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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