人間関係に疲れた時のリセット方法 /適応障害 接し方 回復の目安SOC

適応障害を治す方法はどうするか? 接し方をどうするか?
自分の部下や家族が適応障害の様子を見せた時どうするか?

有効な自分や周囲の人が行う治し方・接し方をご紹介します。
適応障害に陥ると、心の闇にはまったようでつらいものがあります。

適応障害に陥らないことが大切ですが、陥った場合、どのような対応をすると良いでしょうか。本日と次回はこの話です。           

ポジティブ思考の持ち方と野菜生活はお休みします。

〇本日のテーマ

適応障害 治し方 接し方

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。

適応障害 接し方

適応障害から、うつ病や不安症に進行する場合があります。
その場合は、まず、心と体を休ませることが大切になります。

【休ませる場合のポイント】
抑うつ状態になった場合に次のことに注意することが大切です。

1.本人の置かれた状況の変化(ストレスがかかる)
・環境の変化
入学、引っ越し、転校、就職、昇進、転職、結婚、定年など、本人の環境の変化。
・経済的な変化
失業、収入が減少する、借金、貧困になるなど、経済的な変化(特に悪化)。
・周りの変化
家族の病気、死亡、災害・犯罪に遭う、訴えられるなど、自分でない周りの変化。
・本人自身のこと
いじめ、暴力を受ける、失恋、病気、事故に遭うなど、本人が受けた変化。

2.本人の様子への気づき
・食欲がなくなっているか、体調が悪そう
・ぼんやりとしていることが多い
・すぐに怒るようになった
・笑顔がなくなった
・仕事(勉強)の能率が悪くなる
・欠勤や遅刻増える
・身だしなみに気を配らなくなった

このような場合、適応障害の入り口にいる場合があるので、早めの対応が必要です。

【周りの人の対応】
様子がおかしい場合は、以下の対応が必要です。

職場の産業医、心理相談員、カウンセラーなどとの面接を受診させる。
職場外の病院、クリニックへの受診をさせることが大切になります。

仕事がどれだけ自分に許されているかの「裁量度」と、許されてないか「要求度」、さらには「仕事への努力」と「報酬」がアンバランスだとストレスが溜まることがあります。

【やってはいけない本人への評価】
ついついと本人の辛さが分からずに、本人への評価が厳しいことがあります。
・甘えている
・頑張りがたりない
・気分転換を考えればよい
・自己管理が下手な者だ
・病気に逃げ込んでいる
・自分も昔は同じだった(だから、今の辛さはのりこえられる)
等々です。

【自殺の危険も考えて】
特に抑うつ症状が出ている時は、自殺の危険が高くなります。
それが、経済的な原因と重なるととても高くなるので注意を必要です。

1.まず声を懸ける
孤立をさせないことが大切です。状況を見て複数人で声を懸けましょう。
話を聞いた際に、プライバシーに配慮が必要です。

2.関係の機関につながる
1人で対応するのが危険の場合は、関係機関(例えば警察、病院、精神保健福祉センター等)と連絡をとるのも有益です。

3.計画性、思いのつよさを確認する
どんな手段で行うのか、時期、手段など危険性を察知する。
入院

4.一人にしない。対応できない時は病院に入院を進める
ただ、入院が難しい時は、医療保護入院等を医師に相談しましょう。本人の入院の意思を持たなくても入院が可能です(ただ、本人の意思を尊重するほうがベストです)。
悪までも自殺の危険が高くて、対応ができない場合です。

適応障害 治し方 回復

【仕事(学校)は休ませましょう】
適応障害は、軽いうつ症状の場合、仕事(学校)を休み、休息をとると、悪化せずに済みます。
本人はイライラとするかもしれませんが、とにかく休ませて、心のエネルギーをためることが必要です。

【生活での治す方法】
生活を工夫していくと、適応障害も改善していきます。

1.本人の良くなりたいという気持ちを引き出す
場合によってカウンセラーなどの力をかりるのも良いでしょう。

2.朝は朝日を浴びる
体内時計のリセットをさせます。これは結構重要です。励まして太陽をあびさせてください。ただ、これがプレッシャーになる場合は、中止をするように。

3.朝食のあとは、体を軽く動かすように
運動までしなくとも、例えば掃除でもよいです。掃除は、毎日していると、習慣のようになります。これも励ましてやってください。ただ、悪までも本人の様子を見て。

4.間食に注意
抑うつの時は、甘いものを食べたがるので注意をしてください。また、食べ物でストレスを発散させると、摂食障害になる可能性があります。注意が必要です。

5.できれば、パソコンやスマホの画面を避ける
集中力や不安の発生、疲労を避けるためです。意外とないと心が楽になることがあります。ただ、なくてストレスが溜まる場合は、時間を決めてみることも一つの手です。

回復の目安 SOC

一応の目安として、SOC(首尾一貫性感覚)があります。

・自分を囲む状況、できごとは、予想でき説明できる感覚がある。
・周りの人(家族、友人、同僚、上司)の力を借りながら、なんとかやっていける。
・自分の人生は生きる意味があるとの感覚が持てる

本人も周囲の人もくれぐれも焦らず、じっくりと向き合うことが大切です。

 

 

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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