昨日は強迫性障害の診断基準を述べました。同じ動作を繰り返すことなどで生きずらくなっているのが強迫症です。
信じられないかもしれませんが、時々テレビを賑わす「ゴミ屋敷」の住人も強迫性障害の場合があります(そうでない場合もありますが)。また、「〇〇をやらないと、縁起が悪い」など、縁起強迫などもあります。
「もっと楽に生きられるようにすればよいのに」と周りの人が思っても、ついついと行動のパターンに陥っていきます。本日は、強迫性障害のタイプを解説します。
ポジティブシンキングは「夫婦仲・恋人の仲を良くする方法」です。
〇本日のテーマ
1.強迫性障害とは 不潔恐怖・加害恐怖
2.ポジティブシンキング「夫婦仲・恋人の仲を良くする方法」
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。
青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。
強迫性障害とは 不潔恐怖・加害恐怖
強迫性障害は、その強迫観念や行為が現れる様態によって、さまざまタイプがあります。
不潔恐怖・洗浄恐怖は、さらに「不潔恐怖」「加害恐怖」「縁起強迫」に分類されます。
本日は、「不潔恐怖」「加害恐怖」についてお話します。
【不潔恐怖について】
1.どのような行動を取るか?
手がごれているとの感覚があり、何度も手を拭く行為や、トイレで排泄をした際に、トイレットぺーバーを1ロール以上使ってお尻を拭いたりします。
シャワーを浴びる際に何度も体を洗って、なかなか浴室から出られないことがあります。
2.聖域があるのが特徴
例えば、自分の仕事場を「聖域」と考えていると、仕事場に入るまで、上記のように体を洗い清めます。同様に、寝床(ベッドなど)が聖域であれば、寝床に入るまでに体を清めます。
もし、不潔恐怖に陥っている人がいたら、自分の聖域が何であるかを確認するのがよろしいでしょう。自分の強迫的な観念や行為の元を探ることができます。
3.強迫症状を起こす刺激(トリガー)
生ごみ、排泄物など、衛生的と言えないものが、目に入るとそれが、強迫症状を起こす刺激(トリガー)となることがあります。
はじめは、目に見えるもの(生ごみ、排泄物)ですが、そのうちに目に見えないものや、普通だったら感知でないもので、トリガーとして感じられるようになってきます。
4.異常な行動に発展する
さらに強迫観念が大きくなると、多くの人が触るドアノブ、つり革などが触れなくなっています。ティッシュを介して触ったり、触った後、長時間に渡って手を洗ったりします。
「外出すると汚染されたものに触る」との思いから、引きこもりになることもあります。
1.どんな行動を取るか?
町中を歩いている時に、すれ違った人を傷つけてしまうのではないかと心配になります。
そのために、すれ違った人の所に走りもどり、確認をしたりします。
さらに、ハサミや先の尖ったボールペンなどを持つことができなくなります。
車を運転しているときも、自分の運転が常にだれかを傷つけてしまったのでないかとの不安に駆られ、何度も戻り確認をします。
さらに、火の元を何度も確認することが挙げられます。確認をして自宅から出たのに、戻って確認・認識をします。さらにひどくなると、用事を済ませず家に帰ったりします。
2.背後に「評価が下がるをさける」思い
火事を起こすことで、危ない目を多くの人に遭わせるというほかに、「火事を起こすことで自分の評価が下がる」(被害恐怖)があります。
さらに、仕事の失敗などで、永遠に自分の汚名を残すとの思いから確認行為をくりかえす「汚名恐怖」もあります。
3.異常な行動に発展する
火の元確認などは、最後の確認を家族に行わせるようになり、本人の強迫症状が家族の生活に悪盈虚を及ぼすようになります。
また、汚名恐怖で、仕事を失敗しないように、何度も確認をして仕事が終わらなかったりします。また、掲示板に「〇〇から会議」と書かれた部分を何度も見直して、書かれてもいないのに、「何か大切なことが書かれてある」と確認をします。
また、「射精加害恐怖」というのがあり、男性が射精を嫌悪して、近くにいる女性に自分の精液が懸かって妊娠してしまうではないかとか思い始めます。
書店のアダルトコーナーがひどく汚染されていると感じて、その前も通れなくなり、しまいにはお手洗いの時も下半身に手をおろせなくなります。
いずれにしても異常な状態に本人や周りの人が気が付いたら、早めの医師の診察をお勧めします。
ポジティブシンキング 「夫婦仲・恋人の仲を良くする方法」
円満なパートナーの存在は、自分の心を安定させるだけではなく、仕事、生活をスムーズにしてくれます。
単に、夫や妻、恋人がいるだけでは円満なパートナーとは言えません。存在と、それが円満に機能している必要があります。
まず、男と女の違いしっかりと理解する必要があります。男と違い、女性の場合、
・感情を理解してほしい
・共感をしてほしい
・疲れているのを気遣ってほしい(気付いてほしい)
・不安の時、気遣って(心配して)ほしい
などです。男性が女性を気遣い、「大切にしている」という思いが大切です。
男性の場合は、
・事実関係をはっきりしたい
・理由や理屈を明確にしたい
・疲れている時、静かに休息がほしい
・不安の時、信頼してほしい
男性の優しさに呼応するように、男性に心に触れる必要があります。いつも、男性の側に立って、味方でいることが男性を勇気づけます。
むろん全ての男女が子の通りではありません。相手の性格によって、お互いに修正をしなければなりません。
お互いの信頼関係を得るためには、「すれ違い」をできるだけ避け、もし「すれ違い」が起こる場合は、それを埋めるように、週のどこかで「食事にでかける」とか、工夫をしましょう。
1日、最低でも30分は会話ができる環境を意識して作るのがよいです。
最後にお互いをいたわる気持ちが生まれれば、ケンカは強い絆になる。
つまり、最後にネガティブなことが終わって、ポジティブシンキングができるようになると長続きします。
具体的には、程よい喧嘩をして、最後にどちらかが折れ、プラス思考に変わり、お互いをいたわる気持ちが生まれると、ケンカをすることで、お互いの結びつきが強くなります。
ただ、男女の肉体の違いから、暴力はダメです。