人間関係に疲れた時のリセット方法 / 強迫性障害とは 2 / ポジティブシンキング 「大切な人・ペットを亡くした」場合

昨日は、強迫性障害のタイプ「不潔恐怖」と「加害恐怖」についてお伝えしました。
本日は「縁起強迫」「強迫性緩慢」について述べます。さらに「強迫性障害になりやすい性格」について解説します。

明日もタイプを述べますので、自分がどのタイプに属するのかをご確認ください。その上でのどのように対処をすればよいかを述べていきます。

また、就職等をどうするのか、学校に通うのをどうするのかを考えらればと思います。

ポジティブシンキングは「大切な人を亡くした」「大切なペットを亡くした」場合です。

〇本日のテーマ       
1.強迫性障害とは 縁起強迫・強迫性緩慢、強迫性障害になりやすい人
2.ポジティブシンキング  「大切な人・ペットを亡くした」場合

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

強迫性障害とは 縁起強迫・強迫性緩慢、強迫性障害になりやすい人

強迫性障害のタイプには、
● 昨日お話した「不潔恐怖」「加害恐怖」
● 今日お話しする「縁起強迫」「強迫性緩慢」
● さらに「不完全恐怖」「疫病恐怖」「懺悔強迫」「ため込み症」「醜形恐怖」「皮膚むしり・抜毛症」などがあります。

【縁起強迫について】

例えば、車を運転をして事故を起こしてしまう観念が湧いてきて、頭から離れなくなり、それを振り払うために強迫的な行為を繰り返します。

観念はいろいろですが、例えば、13という数字を思い出して、縁起が悪い数字などと思い、何度も幸運を呼ぶ呪文を繰り返したりします。
さらには、運転を止め車を降りて、再び乗る(運転のリセット)を繰り返したりします。

また、〇〇を毎日しないと、自分または誰かに不幸が訪れるとの観念にとらわれて、〇〇がやめられません。
家族や自分の周囲の人に災いが起こる感じがして、儀式が止まらなくなります。

また、せっかく完全にやり遂げた仕事も、不吉な観念が思い浮かんだために「不完全」と思い、仕事をやり直しをしたりします。

縁起強迫は、「神罰」や「仏罰」といった目に見えない力を想像するので、恐怖がよりつよくなります。

自分は不合理な行動を取っていると分かっているのですが、なかなかやめられません。

【強迫性緩慢】

頭の中で、確認行動を繰り返します。例えば、「朝ご飯を食べて、着替える。着替える時はズボンをはき、それから・・・」などと頭の中で確認をして、行動をします。

スーパーなどに買い物に行くときも、右足から入り、買い物かごを持って、まず、パンコーナーに回って、ジャムパンをみて・・」などと確認をします。

その確認をしている間に、何かを観たり、雑音を聞いたりなどした場合、もう一度頭の中での確認をやり直しします。
頭の中で確認をするので、「メンタルチェッキング」呼ばれます。このメンタルチェッキングの時は行動を起さないので、あたかもフリーズしているように見えます。

フリーズして、あれこれ悩むので、長い間お風呂に入らなかったり、買い物に行けないこともあります。布団から出られなくなることもあります。

元々の心理的な動きは「後悔をしたくないので、確認をする」というのが根にあります。

タイプの説明は明日も行います。

【強迫性障害になりやすい人は】
強迫性障害になりやすい性格というのは明確に「これだ」というものはありません。
だれでもルールを守ろう(こだわろう)とすると起こりうる病気です。

性格よりも環境の要因が多いとされます。
幼い頃よりも、親に完璧を求められた結果で発症したり、ミスができない仕事に就いたことで発症する場合もあります。

強迫性の症状の特徴として、「抑圧された環境」では、強迫性の行動が現出しないことがあります。
例えば、親に虐待を受けて、行動が抑圧された状況では強迫性の行動が出ずに、親から離れて自由に暮らし始めたなどした場合、強迫性の行動が出現することがあります。

また、勉強を完璧に繰り返すように親に躾けられていて、テストの点を取るように努力した高学歴の人に強迫性障害は多いと言われています。

ポジティブシンキング「大切な人・ペットを亡くした」場合

配偶者の死など、強いストレスがかかることを以前述べました

この場合は、なかなか立ち直るのが難しい場合がほとんどです。
以前、お話しましたが、モーニングワーク(喪の仕事)には、パターンがあります。
また、場合によってはトラウマになることもあります。

ただ、モーニングワークの場合は、時間の経過がとても大切になってきます。
とても大切な人やペットの死を受け止め始められるようになるには、場合によって、1年から2年かかることもあります。

何とか自分の症状を和らげながら、時間を稼ぐ必要があります。
大切な人やペットの死の苦しい場面、または、病気などの時の苦しい場面をNLPの「急速なトラウマの治療」などの措置を行うことも可能です。
これは以前説明しました.

また、自律訓練法などのリラクゼーションを自分の生活の中に取り入れて、過度の不安や悲しみを和らげるのも一つの方法です。

うつ病に陥らないことも必要です。早期に発見すれば繰り返し罹患することなくすみます。早期発見のポイントを踏まえて日々を送ることも大切です。
早めに医者に掛かるのも一つの手です。医者選びのポイントはこちらからどうぞ

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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