人間関係に疲れた時17 強迫性パーソナリティ障害(1)特徴、チェック表 (プラス) アドラー心理学

 

ルールや秩序、計画などに強いこだわりを見せ、それを完璧にやらないと気が済まない。そんな人は周りにいないでしょうか。

例えば、お出かけをするときに、必ず神棚に拝んでから出かけないと事故に遭うと思い、何度も拝む人。

あまり拝み過ぎて、時間に遅れそうになって、かえって車のスピードを上げて疾走するなどの矛盾した行為が見られます。

このような状態がひどくなって、社会生活がスムーズに過ごせなくなるのが強迫性パーソナリティ障害です。本日は、その特徴とチェックです。

また、今日からアドラー心理学を少しずつ解説していこうと思います。

〇本日のテーマ

1.強迫性パーソナリティ障害の特徴とチェック表
2.アドラーとはどんな人?

 

〇以下の流れでお話します

①強迫性パーソナリティ障害の特徴とチェック表(本日) 
②強迫性パーソナリティ障害の原因(明日)
③強迫性パーソナリティ障害の者への対応方法(明後日)
④強迫性パーソナリティ障害の治し方(3日後)
※ アドラー心理学はゆっくりと続けて書いていきます。

〇記事の信頼性

記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き

毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学の記事を書いています。

 強迫性パーソナリティ障害の特徴とチェック表

   

【特 徴】

●自分に対して

・ルールや秩序、計画等にこだわり、完璧を目指し生活に困難をきたしている。
・「〇〇でなければいけない」など、極度の良心、倫理的態度を取る。
・杓子定規のために柔軟な対応ができず、目指すことをができなくなってしまう。
・自分の決めたこだわりに縛られて、疲れてしまい、うつ病や心身症になることがある。


●他者に対して

・周りに対して、自分のこだわりを押し付け、対人関係を損なう場合がある。
・他人が自分のこだわりを気にいないと激怒をし、無力感から抑うつ状態になる。
・自意識過剰になることから、他者への評価が気になる。
・人や物に対して懐疑的になる。

【チェック表】
 

アメリカの精神医学会の審査基準であるDSM-5では、次の様に示されています。
分かりやすいように言い換えます。以下のうち4つ以上が当てはまれば該当します。

1.細目、規則、一覧表、順序、予定表などにとらわれ、本来の目的が失われる。

2.自分自身が作った厳格な基準により、厳格な基準を満たしてないと満足しない。

3.経済的必要性がないのに、娯楽や友人関係を犠牲にして仕事などにのめり込む。

4.宗教や文化によらず、道徳や、倫理、価値観を守ろうとして、過度に誠実で良心的で融通が利かない。

5.所持する理由がなく、価値のない、使い古したものを捨てることができない。

6.自分の決めたやり方どおりに従ないと、他人に仕事を任すことができない。また、一緒に仕事にすることができない。

7.自分や他人のためにケチなお金の使い方をする。将来の破局に備えてお金をためておくべきと思っている。

8.堅苦しさと頑固さを示す。

 

〇 アドラー心理学1

 はじめフロイトから書いていこうと思ったですが、人気の高いアドラー、次にユング・・・と書いていき、最後にジークムント・フロイト(以下フロイト)という流れで描いていこうと思います。

まず、アドラーの人生を俯瞰(ふかん)してから、アドラー心理学の概説をしたいと思います。

【アドラーの生い立ち1】
アルフレッド・アドラー(ドイツ語では、アルフレート・アードラー)は、1870年、ウィーンの近くのルドルフスハイムで、ユダヤ人の父母の間に生まれました。

父親は穀物商を営んでいたとされます。6人兄弟の次男であり、この家族構成(大家族、次男等)が、アドラー心理学の成り立ちに大きな影響を与えたと言われています。

アドラーは幼い頃、声帯が痙攣(けいれん)する病と、「くる病」に苦しんだとされます。また、4歳の時に、肺炎になり危ない状況でした。その頃、3つ下の弟を病気で亡くします。

これらの体験があってから、アドラーは医師を目指したと言われています。アドラーはギムナジウムを経て、1888年にウィーン大学の医学部に入学を果たします。

ウィーン大学を卒業を当初、アドラーは下層階級の多い地区(レオポルトシュタット)で眼科医として開業をします(後に内科医になります)。

開業と言っても診療所で、当時のユダヤ出身の医師は大学での教授になることは難しいと言われています。

・・・明日に続きます。

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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