人間関係に疲れた時18 強迫性パーソナリティ障害(2)原因                    /アドラー心理学/認知症

徐々に「心の健康ブログ」が整ってきて、「心の症状」、「心の読みもの」を載せています。今回からさらに一歩進んで、「認知症」も加えようと思っています。

ただ、時間がないときは、全て載せられないのでお許しください。ゆっくりと進めていこうと思います。

前回は、強迫性パーソナリティ障害の特徴とチェック表を載せておきました。

今回は、強迫性パーソナリティ障害の原因について、お話します。
また、本日は、それに加えてアドラー心理学の続きと、「軽度認知障害」についてお話します。

〇本日のテーマ

1.強迫性パーソナリティ障害の原因
2.アドラーの生涯(2)
3.軽度認知障害の話(1)
 
 
〇記事の信頼性
 
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
 
〇読者へ前置き
 
毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
 
 強迫性パーソナリティ障害の原因
どうぞ以下をご参考にしてください。
強迫性パーソナリティ障害を身に付けるまで
 
子供は乳幼児期、万能感を持ちます。あることができたら、親が素晴らしいと言って(あやして)くれたり、不快なことがあった場合は、泣くと親が取りのぞいてくれます。
 
親を使って、自分はあらゆることができると思います。また、世界の中心は自分であり、自分はあらゆることをコントロールできる感覚を持ちます。
 
成長とともに、ほどよいしつけの中、徐々にこの万能感は消え行きます。自分の成長とともに獲得する有能感(いろいろなことができるようになる感覚)に変わっていきます。
 
ところが、乳幼児期、親からしつけを受ける時に、しつけがあまりに激しい時は、万能感を健全にもてません。
 
万能感を助けてくれる親が、自分の万能感を否定します。例えば、泣いても親は不快を取り除くどころか、自分を叱りつけます。子供は万能感を持とうとすると、親から攻撃に遭うので、万能感を無意識に閉じ込めます。
 
万能感を発揮したいのですが、親の厳しいしつけの手前、表立った万能感を発揮できません。ウルトラマンごっこをして、自分の強さを見せつけても、「騒ぐな!」と怒られる。泣いたら「泣くな!」と叱られる。
 
ならば、万能感を「しつけを完璧にやる」という形で、自分の万能感を発揮します。どこまでも努力をして、何度も何度もチェックをします。
 
怒られるのは「イヤなことで腹立たしい」のですが、それを感じないようにして(隔離して)、あたかも「嬉しいようにやる」(反動形成と言います)、何度も強迫的に行います。
 
強迫的に行わないと、「自分はダメな子供だ」との強い無力感を味わいます。
 
強迫性パーソナリティ障害との強迫性障害との違い
 
強迫性障害は、不合理な思考(強迫観念)が、勝手に浮かんで、強い不安を感じるので、それに不安を打ち消すために強迫行為を行います。つまり望ましくない状態を回避している状態です。
 
一方強迫性パーソナリティ障害は、完全をめざし、自分の強迫行為が不合理と感じないとされます。また、高い目標を達成しようと、いつも満足な気持ちになりません。つまり、望ましい状況を避けているだけではありません。
 
強迫性障害の人の、例えば鍵の閉め忘れを何度も確認する強迫行為は、生活の一部に限られるとされます。
 
〇 アドラー心理学2
【アドラーの生い立ち2】                      
 
アドラーは、6人兄弟の次男であったと昨日述べました。兄であるジグムントは、優秀であり、くる病で苦しんだアドラーは、いつも羨望(せんぼう)の目で兄を見ていました。
 
長男とアドラーはいわゆるライバルの意識があったと言われています。長男も父の穀物商を継ぐために学校を辞めたりして、自由な生き方をする次男のアドラーを憎んだと言われてます。
 
また、アドラーの父は、権威を押し付けることなく、罰することなく甘やかすことなくの姿勢で子供を育てたと言われています。アドラーが権威を嫌い、対等な人間関係であることを取り続けたのは、父親の影響と言われています。
 
ところで、ウィーン大学を出て、眼科、内科と科を変えながら診療所を始めたのは昨日述べました。
 
その診療所のあるレオポルトシュタットにプラーター遊園地がありました。その遊園地では、遊園地勤務の空中ブランコ乗りの業師(わざし)や、大道芸人がいました。
 
彼らの中には、肉体が弱く、人一倍努力をして、業師や大道芸人になったりする者がいました。彼らの診察をして、生れつきハンディキャップ(「器官劣等性」と呼びます)を負っている人ほど、劣等感を補う感情が働く(「補償」と呼びます)ことを発見します。
 
この考えを元に、アドラーは37歳の時「器官劣等生の研究」を発表し、フロイトから賞賛をうけます。
 
その後、1897年に、ロシア系ユダヤ人である、ライザ・ティモフェヤーニャ・エプシュタインと結婚をします。
 
・・・明日に続きます。
 
認知症1 認知症予防 ①
本日から少しずつ、書いていきます。忙しい時は、書けないことがあるのでご了承ください。
 
現在、65歳以上の高齢者の15%から25%は、認知症の前段階である、「軽度認知症障害(MCI)」と言われています。
 
この軽度認知症障害(MCI)に早目に気づくことが認知症予防のケーポイントとされています。
この軽度認知症障害(MCI)は、認知機能に低下がみられますが、家事など、支障なくできるのが特徴です。
 
認知症の初期は、記憶障害から始まります。
「あれ? 最近、認知症かな? 思い出せないことが多い」と感じる人がいらっしゃると思います。
ですが、老化によるものとそうでないものがあります。
 
老化の場合は、誰にでも起こり、自然に記憶力が悪くなりますが、「認知症の記憶障害は、体験そのものを忘れてしまう」ところに特色があります。
 
つまり、老化による記憶障害は、体験の一部を忘れたりしますが、認知症の記憶障害は、体験そのものがスッポリ抜け落ちることに特色があります。
 
老化による自然な記憶障害は、「健忘型MCI}、認知症による記憶障害は「非健忘型MCI」と呼びます。
 
さらに「非健忘型MCI」は、「記憶障害以外に1つだけ障害がある」場合と、「記憶障害以外に複数の障害がある」場合に分かれます。
 
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ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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