人間関係に疲れた時26 今日の2つの悩み・解決法                           /うつ病初期症状 /アドラー心理学 人間関係 

こんな困ったことがありました・・・

仕事が忙しく、なかなか休みを取れない状況が続いています。

最近、疲労感や倦怠感が続いて、食欲があまりありません。また、映画が好きで、レンタルで借りてきていたのですが、最近は、見たいとも思いません。

原因は、睡眠のサイクルが変ったせいと思っています。寝つきも何だか悪い上に、早朝4時くらいに目が覚めてしまって、それ以降眠れなくなります。仕事の不安が頭をめぐります。

お陰で、いつもだるくて仕方がありません。どうすれば良いでしょうか?

この方は、仕事の忙しさに追われ、知らず知らずのうちにうつ病の初期に差し掛かっているかもしれません。

本日から、うつ病について話していきます。
うつ病や抑うつ気分に悩まされている方は多いと感じます。
いっぺんに多くは書けないので、10回程度で解説できればと思います。

また、アドラー心理学は、5大理論のうちの「目的論」をお話します。

アルツハイマー型認知症のお話は本日はお休みします。

〇本日のテーマ
今日の2つの悩みについての解決法を載せておきます

1.うつ病初期症状について
2.アドラー心理学 「目的論」について
※アルツハイマー認知症は本日お休みします。

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
・本日は時間がないので、アルツハイマー型認知症のお話は休みです。

うつ病初期症状 について
うつ病の早期発見には、「ただの落ち込み・だるさ」なのか、「うつ病」なのかの違いを見極めることが大切です。仕事を少し休んだり、事情を話して仕事の質・量を軽減してもらい、数日たって「落ち込み・だるさ」が治っていくとうつ病の心配はないと思います。

また、何か心に重くのしかかってくる事態(身内や友人の死、仕事の大失敗など)から、その「落ち込み・だるさ」がなかなか回復しない場合は、注意が必要です。

身内の死など、数カ月以上かかる場合もあるので、事情に応じて考えることが必要です。
日常的な機能の回復が1カ月から2カ月。
悲哀が薄れるのは、半年から1年かかるとの説もあります。

うつ病の症状としては、朝早く目が覚める「早朝覚醒(そうちょうかくせい)」が、最も現れやすいとされています。朝早く目が覚めて、眠れなくなったら警戒が必要です。

うつ病の場合は、「憂うつな気分」「悲哀感」「不安」「焦燥(イライラ、あせり)」などの感情が現れてきます。「抑うつ気分」や「興味や喜びの喪失」がこのような形で現ることがあります。

さらに、意欲や行動にブレーキがかかったような「精神の運動が抑えられた感じ」がします。「いつの様に映画のDVDをみようかな」と思って、「おっくう。面倒くさい」と行動や決断力がブレーキがかかります。これを「行動運動抑制」と呼びます。

思考が停滞して、頭が働かなくなったり、物事を悪いほうへと考えたりします(マイナス思考)。これを「思考制止」とか「思考抑制」とよびます。

そのほか、食欲不振などが見られたら注意が必要です。

軽度のうつ病の時、欠勤、遅刻、ミスが増えることがあります。こんな時、上司や同僚からパワハラなどを受けると、落ち込みが激しくなり、重いうつ病に発展する可能性があります。

上のようなことがあったら、気を付ける必要があります。場合によっては医師をたずねてください。

※ うつ病のチェック表の外部リンクを貼っておきます。

ご参考に うつ病チェック | 初台クリニック (hatsudai-cl.jp)

 アドラー心理学 「目的論」

次のような悩みがありました・・・

会社で上司からパワハラを受けました。

仕事で書類を作っていたのですが、ついつい間違えた日付を書きこんでしまいました。

課長がやってきて、「こんな簡単なところを間違いやがって。ボケ」「この給料泥棒」などと散々、私に罵詈雑言(ばりぞうごん)は浴びせていきます。

それを見ていた、課長に可愛がられている数人の女たちが、私の机の周りにやってきて、「やっぱり、女子大学出は違うわね。ミスばっかりして」と私の学歴を逆手にとって馬鹿にします。

私は母子家庭で、父がいません。そのせいか、いつも人に強く責められると引っ込み思案になってしまいます。言い返せません。

どうすればいいのでしょうか?

まず、考え方を変えましょう。

人は自分がストレスの下に置かれた時に原因を考えてしまいます。

「どうして、このような結果になったのか?」「原因はなんだ? 何が駄目だったから?」と考えてしまいます。

しかし、過去の原因は、既に過去のことで、いまさら変えることはできません。イヤなことがあって、過去の原因を考えても何も変わることありません。

原因を探すのは、自分がしたことや、受けたことへの言い訳をして、自分を守るためです。

上の例で言うなら、パワハラを受けたのは、母子家庭が原因と自分で納得して、だから、「引っ込み思案」「言い返せない」とします。

でも、これでは何の解決にもなりません。
アドラーは、人の行動には全て目的があるとします。

「引っ込み思案」の行動は、もしかしたら「相手の様子を見て、すぐに行動しない。しかし、相手の出方次第(状況次第)で、有効なやり方を選ぶ」という目的があるかも知れません。

ならば、「その目的に向かって、未来を変えるために現在行動をしよう」と原因を探らずに、目的に向かって行動するのがベター(良いこと)です。

昨日、アドラーの5大理論は、「勇気づけ」を行うものと述べました。この「目的論」も勇気づけ(困難を乗り越えるための活力)になります。

勇気をもって、困難を乗り越えてください。このように考えて、ハラスメントに打ち勝つという目的を達成してください。

まず、会社の労務課、もし、そこがなかったり、あてにならなかったりした場合、弁護士に相談するのがよろしいでしょう。

会社の労務課が管理職の側に立って、不正を探らないことも考えられます。

ま課長の行動などをしっかりと記録を取っておくことが大切です。ボイスレコーダーなどは効果がありますね。

目的を達成するために人は行動をするというアドラーの考えは、我々に勇気を与えてくれます。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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