アイデンティティー うつ病悪化 /アドラー心理学 対人関係論

いじめに遭っています。疲れ果てて 助けを求める気にもなれません・・・

いじめをうけています。周りの者たちは関わりたくないので、見て見ぬふりをしています。

見て見ぬならまだ許せますが、この時とばかりに、陰で私の悪口を言ったりして、クスクスと笑ったりします。

上の人に報告しても有効な手だてをしてくれないで、最近はめんどくさそうな顔をします。

毎日の攻撃に段々と私は無感覚になってしまいます。最近はやられるようにやられています。助けを求める気さえ起きません。

家族の者に話すと心配するので、話していません。

学校か会社か、分からないようにしてあります。

ひどいいじめや、パワハラなどを受け続けて、「もう、どうなってもいい」と投げやりになっている人がいるのではないでしょうか?

いじめやパワハラが深刻な事態に陥る要因の一つに、「助けを求めるのをやめる」ことが挙げられます。

助けを求めるのをやめるのは様々な要因が挙げられますが、そのうちの一つ、うつ病という面から取りあげてみたいと思います。

アドラー心理学は引き続き、5大理論に沿ってお話します。本日は「対人関係論」です。

〇本日のテーマ
以下の事を説明しながら、よく起こりそうな人間関係の2つの悩みについての解決法を載せておきます。

1.うつ病  悪化
2.アドラー心理学 「対人関係論」について
※アルツハイマー認知症はしばらくお休みします。

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。

うつ病  悪化  について

度重なる攻撃や悲劇に見舞われた時は、心から元気のエネルギーがなくなっていきます。
場合によっては、うつ病に陥ることがあります。

うつ病に陥り、それが悪化した場合は、無論いじめ、パワハラなどに反撃ができなくなります。

よく、テレビのいじめ報道で、「そんな酷い仕打ちをうけて、どうして、されるがままになっていたの?」と疑問に思うことがありますが、もはや反撃のエネルギーがなくなった可能性があります。

いじめ、パワハラをする側は、いよいよ無抵抗になった(サンドバック状態の)相手を、滅多打ちにすることをします。事態はいよいよ悪化します。

【うつ病  悪化 について】うつ病が一番悪化したのを「極期」と呼びますが、次の特徴があります。

・思考、感情、意欲がなくなる。援助を求めることすらなくなり、精神的な苦痛をただ受け入れているという状況

・心のエネルギーがゼロになり、全く何もできない。

・自殺をしたいとの思いが湧き上がるが、実行するエネルギーさえも湧き起こらない。


うつ病になりやすい人】
性格だけでうつ病になるわけではありませんが、うつ病になりやすい性格があるとされます。「メランコリー親和型」と言われるもので、

・まじめ、勤勉
・几帳面(きちょうめん)
・熱中しやすい
・誠実
・世話づき、気配りをしやすい
・秩序を重んじる

などです。注意をしなければいけなのは、このような人は、いじめ、パワハラの相手に心のどこかで気を遣って言い返せないところがあります。これがさらに事態を悪くします。

まじめで几帳面な人や、内向的で大人しい人は、ストレスにさらされても、ストレスと感じない傾向にあるとされます。また、非常に活動的で競争心が強い人も気づきにくいとされます。

いずれも知らず知らずのうちに、自分の心をむしばんできます。

このような時は、昨日言ったように「自己否定」を避けて、休息をとることが大切です。
とにかく、何もかにも忘れて休むことが大切になります。休むと自己否定の思いが出てくるので、その思いに関わらないことが大切です

酷い状況の時は医師にかかることも視野にいれないといけません。

アドラー心理学 対人関係論

パワハラを受けて会社を辞めたい。でも暮らしていけない・・・

パワハラを受けて、会社を辞めようと思っています。でも、会社を辞めると収入がなくなって生きていけません。

会社では、私はとても内向的でパワハラの標的にされるようです。でも、友達関係とか、家では、結構言いたいことを言います。

会社にいくと、不思議なことに内気に見えるようです。私としては、内気ではなく、時間を守る、社会人としての言動をしっかりするなどの規律を守っているのにすぎません。

いずれにしても、上司から嫌味を言われ、同僚から恥をかかされる言動をされて、とてもいたたまれない状況になっています。

ただ、退社をすると、生活費がなくて暮らしていけない状況に陥ります。
どうすれば良いでしょうか?


アドラー心理学の解説なので、それに沿って解説をしていきます。

アドラー心理学の5大理論の1つに「対人関係論」というのがあります。
人間の行動は必ず相手役がいて、相手の影響から感情を持ち行動しているとの考えです。

つまり友人の前では、「面白いやつ」と思われるように行動し、恋人の前では「可愛い」「かっこいい」と思われるように行動します。
さらに、会社では「まじめで律儀」として振る舞い、家族の前では「だらしない」ような振る舞いをします。

つまり人間は対人関係で、自分の行動がかわり、それぞれの行動の目的を持っているとします。また、対人関係を見ていると、その人の行動パターンがわかってきます。

上の会社を辞めたい人が、会社で内気で律儀に振る舞う目的は何でしょうか? 真面目に長く働くため? サラリーに見合った仕事をしているか? よくよく見ていけば、分かると思います。

サラリーのためと仮定すると、このままではサラリーがなくなり、生活苦が待っているのですから、このままでは自分の行動の目的は達することができません

行動を変える必要があります。会社を辞めて、律儀が却ってサラリーをなくするなら、父偽を止めて行動にでなければなりません。パワハラに対抗しなければなりません。

以前お話した、弁護士など、さまざまな機関に相談するのも良いでしょう。本当に内気で一人で行動できなければ、親や友人の力を借りてもよいと思います。

それで、この人の評価はかわりません。内気な行動であろうが、勝気だろうが、友達の力を借りようが、どれも真の自分です。

また、自分の対人関係を自分にしたとき、つまり「自分で自分に問いかけ、答えるとき」に、自分のライフスタイルが明らかになるとアドラーは述べます(このライフスタイルは後日解説します)。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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