
前回は回復期の前半を述べました。回復期の前半は、行きつ戻りつしながらも、焦燥感などが現れてイライラとすることがあります。
また、自殺の危険も、回復期の前期に増すので気を付ける必要が
あります。今日は、回復期の後期を述べます。
また、アドラー心理学のいう「全ての行動には目的がある」です。
〇本日のテーマ
以下の事を説明しながら、よく起こりそうな人間関係の2つの悩みについての解決法を載せておきます。
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
うつ病 回復期 後半 について
今までの解説の見直しを含めて、一般的なうつ病の発症の流れを述べてきました。
色が抜いてある四角の枠が、回復期後半です。この時期は、治りたいと思うようになる時期です。ただ注意をしなければならないのは、この時期に無理をすると、うつ病が再燃します。
事例のご主人のように、「自分が悪い。申し訳ない」と言うのを「罪業妄想」、「お金がない」というのを「貧困妄想」と言います。また、体が悪くないに「思い病気になった」というのを「心気妄想」といい、うつ病の3大妄想と呼ばれます。
生来真面目な性格(メランコリー親和型)であるために、根をつめて、今までの遅れを取り戻そうとしたりします。ゆっくりと時間を懸けて復帰していくのが大切です。
うつ病は、他の病気と同じように再発します。うつ病になった人
の半数は再発するとも言われています。
また、うつ病の症状が軽快後2・3カ月は再燃しやすいとされています。
回復への総仕上げの時期として、薬物治療を継続して、注意深く経過を見ていく必要があります。服薬は半年から1年さらに続けることが普通です。
アドラー心理学 行動の目的
目的論でも述べましたが、アドラーはあらゆる行動には目的があるとします。例えば、「怒り」は、「相手を攻撃することで、相手を支配したい」という目的があります。
「どうせ・・」とか、「でも・・」とか言う言葉を発する人は、「自分は今のままが良い。変わりたくない」「他人は信頼したくない」という目的があります。
こんな困ったことがありました・・・
この男性の行為も目的を持っています。正義を振りかざす場合は、「自分の思い通りにしたい」「思い通りにならないのを他人のせいする」という目的があります。
相手の目的を捉えて、マイナスの感情に押し込まれることを注意しなければなりません。
【良い関係は縦の関係よりも、横の関係】
「劣っているか、優れているか」「良いか、悪いか」「正しいか、間違っているか」等の関係は、全て縦の関係です。
縦の関係を改めて、横の関係を保てば、相手のマウントを取ったり、取れなくてやきもきすることはなくなります。
また、相手が縦の関係をどうしても、維持させたい(マウントを取りたい)と思ったら、あまり相手を刺激せずに、そっと心の線引きをして離れることをお勧めします。
後ほど、この人間関係ブログに「マウントをとる人からの離れ方」も載せたいと思います。
「私が正義」と「正義をひけらかす人」は、自分の思い通りに人を動かしたい目的があります(もちろん、人はそのように動いてくれません)。
ターボん について
博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士
カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。
申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。