人間関係に疲れた時32 今日の2つの悩み /うつ病診断 (医者選び)/アドラー心理学 

前回はストレスから、うつ病にかかる一般的なプロセスを述べました。

昨日は配偶者の死(相対ストレス度100)でしたが、そのほかに物価高などによるストレスは、最大を100とした場合、38と、これもかなり高いストレスです。

ここからうつ病を発症する可能性があるので、パニック期・ハッスル期・疲弊期と流れを抑えて、心が疲弊をしないようにしてください。

否定的な感情にとらわれずに、肯定的な気分になるように普段から調整(マイナス思考をプラス思考に変える等)をしてください。

また、早朝覚醒等の初期のうつ状況も注意してください。本日は医者選びのポイントを解説します。

また、アドラー心理学は、「心理学をどのように考えるか」という話です。心理学を考えるにあたってアドラーの立場を解説します。

〇本日のテーマ 以下の事を説明しながら、よく起こりそうな人間関係の2つの悩みについての解決法を載せておきます。

1.うつ病  医者選びのポイント
2.アドラー心理学 人間関係 (アドラーの立場)  です


〇記事の信頼性

記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。

うつ病診断 医者選びのポイント

こんなことがありました・・・ 

朝早く起きてしまって、それから考え事をしてしまう。また、食事もあまり進まない。依然楽しかったことがあまり楽しくない。

こんなことが起こったので、「うつ病かな?」と思い、病院の予約を入れようとました。

ところが、評判の良い医師のいる病院は、3カ月も待たなければ受診ができなく、仕方なくインターネットで調べて、少し遠い町にある病院に行くことにしました。

少し、恰幅(かっぷく)の良いお医者で、「大丈夫。心配ないよ」と慰めてくれました。

名医なのか、私の症状だけを聞いて、「抑うつ状態」と診断をしました。あまりあっけないので、「このまま進行したらうつ病になりますか?」と聞くと、「そうですね」と答えただけでした。

薬が出るということで、どんな薬かと聞くと、「気分が楽になるもの」ですと、答えました。「次は来週来てください。薬を出しますから」と言って診察が終わり。

十分な説明がないので、何か、私の中で不信感が湧いてきて、この医師でよいのか、疑問に思います。


どんな病気の時も、腕の良い医師にかかりたいものです。うつ病の時も同じです。

名医かどうかは別にして「良い医師」の見つけ方のポイントを示します。

① 話をていねいに聞いてくれるか?
体の状況だけでなく、職場(学校)での状況、家族の状況などをていねいに聞いてくれることが大切になります。
その際に、うつ病にかかるポイント示し、アドバイスをしてくれる医師が良いでしょう。
②疑問に答えてくれるか?
心身が不調になると、とてもつらいものです。その時、不安になり、ついつい疑問を発しがちになりますが、その疑問に答えてくれる医師が良いでしょう。
③今後の見通し、治療の仕方、薬のことなどを説明してくれるか?
インフォームド・コンセントということがもはや、普通に行われています。
これは、「医師から説明を受けた上での同意」ということで、クライエントの個人の人格の尊重ということに欠かせないものです。また、場合によっては説明文書の交付なども必要となります。このことを十分に果たしているかもポイントなります。
④医師と信頼関係が築けるか?
病気全般に言えることですが、うつ病の場合も、信頼関係を築き医師と一緒に病気を治していくという態度を持てるかどうかが大切です。治療効果を左右をします。
うつ病の治療は長期に渡ります。信頼関係がないと治療が長続きしません。

また、他に細かいですが、次のようなポイントあります。

クライエントの顔をしっかりと見て話してくれる医師か。
今までの薬を一気に全て変えてしまう医師か(普通は徐々に変えていきます)。
抗うつ薬の薬を数種類出すか(抗うつ薬は、1種類、または少ないのが一般的です)。
半年以上、何らかの改善が見られたか。

また、以前お話をしましたが、通いやすいクリニックを選ぶことをお勧めします。遠いと、なかなか通いずらい状況が生まれます。
ただ、昨今の予約の状況を考えると、自分の思ったところに通える可能性が低いですが。

アドラー心理学 人間関係 (アドラーの立場)

昔を思い出して、とてもつらいのですが・・・

ついついと悲しくなったり、感情が不安定で、心理療法を受けています。私のカウンセラーは、過去のことをいろいろと聞いてきます。

私の過去の育ちを知って、その原因を探り、原因を治していくと私の感情の不安定も治っていくでしょうが、つらい体験を聞かれるととてもつらい思いをします。

私は小さい時、悪いことをすると父親に叩かれました。今でいう虐待ですが、昔は叩かれるのは、自分が悪いことをしたためと思っていました。ただ、叩かれたシーンを思い出すととてもつらい思いをします。

アドラーの心理学はどうなのでしょうか?

多分、養育の態度を聞かれて、原因を探られているので、アドラーの心理学とは違うのではないかと思います。

例えば、フロイトと比較をすると、

①人間観について
・フロイト:動物的な存在としての人間
・アドラー:社会的な存在としての人間
②人間の行動に関して
・フロイト:行動の原因を理解しようとする
・アドラー:行動の目的を理解しようとする
③人間の精神について
・フロイト:人間の精神は不合理なものである
・アドラー:人間の精神は合理的なものである
④人間の精神を分割できるか?
・フロイト:人間はさまざまな要素の寄せ集めである
・アドラー:人間の構成要素を分割はできない
⑤人間に対してどうありたいか?
・フロイト:人間を理解することが大切
・アドラー:人間を援助するのが大切
このことから、フロイトは無意識などのある(無意識が所有している)さまざま要因が、精神的な苦痛を与えるとします。いわば「所有の心理学」です。一方、アドラーは、目的に向かって、意思や感情が使われる過程で、精神的な苦痛を与えるとします。いわば「使用の心理学」です。

何を持っているか(所有しているか)をカウンセラーから尋ねられるよりも、どういう目的で、その症状が使われているか(使用しているか)というほうが、つらい思いにそれほど触れないので、つらさが軽減していくと思います。

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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