人間関係に疲れた時37   /躁うつ病 悪化 /アドラー心理学 人間関係 /不登校

精神医学の面からと、心理学の面から人間関係を損なう原因と対応を述べています。

3月から、より具体的ないじめ・パワハラ・家族の問題等に入って行く予定です。

なお、人間関係から不登校になった読者が多いと多いと思います。不登校に関しては4月からの学校選びに間に合わなくなるので、下のリンクからの案内をご検討下さい。

ひどい状態になった人間関係を避けてウエブで授業も一つの方法と思います。気に入らなかったら無料体験でやめれば良いと思います。しつこい勧誘はないと思います。

今日はうつ病のラピッドサイクラーです。アドラー心理学は「人と人の距離感」です。

〇本日のテーマ
1.躁うつ病  悪化 ラビットサイクラー
2.アドラー心理学 人間関係 他人との距離

〇記事の信頼性

記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学とと心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。

躁うつ病 悪化 ラピッドサイクラー 
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次のような相談がありました・・・

私の主人なのですが、最近特におかしいのです。ニコニコしていたら、急に怒りだしたりします。

「今日仕事頑張ってね」と何気ない言葉を懸けただけで、イライラして、「俺の苦労を知らないお前に言われたくない」と激怒します。

また、仕事がうまくいかない時、「死にたい」といい、二階のベランダの前に立ったりします。

「俺っていったいなんだろうなあ」と言った「自分を見失ったような言葉」を吐いたりします。

躁うつ病のラピッドサイクラー(急速交代型)とは、急速に躁状態とうつ状態を繰り返すことを言います。米国の精神医学会の診断基準によると、1年間に4回以上を繰り返すとされます。

ラビットサイクラーに陥ると境界性人格障害と同じような状況になり、その診断が難しいとされます。

例えば、次のようなことが言われています。

①気分や感情の不安定
気分がクルクルと変わりやすく、笑顔でにこやかだったのが、次の瞬間に怒りを表したりすることがあります。イライラ感が出ることがあります。
②対人関係が不安定になり、トラブルを起こす可能性
他者をあるとき「素晴らしい」と理想化し、また、ある時「まったくダメなやつ」とこき下ろしをすることがあります。
③衝動的な行動(浪費、自傷行為、自殺の試みなど)
躁サイクルの時は、浪費や性的逸脱、うつに入ってくると、その落ち込みから自殺をしたくなったり(自殺念慮)、自殺の試み(自殺企図)が見られます。
躁からうつへの移行するときの、躁とうつの混合状態の時、自殺の危険が高まります。
④「自分が一体何者か?」と自己同一性(アイデンティティ)の障害
躁サイクルのときと、うつサイクルの時の自分の違いから、「本当の自分」が分からなくなってきます。


ベテランの医師やカウンセラーになると、一目見て躁うつ病(双極障害)か、境界性人格障害かが分かるといいます。

ただ、躁うつ病の場合は、躁うつ病の対応の薬が効くことが考えられ、人格障害は薬の効果があまりありません。そこが目安になることがあります。

ただ、クライエント(患者さん)の中には、医師に散々、人格障害として治療を受けていて、それが誤りと分かって、躁うつ病とされることが時々怒ります。
クライエントの側も、境界性パーソナリティー障害の症状が現れた時に、躁うつ病も視野に入れておき、医師と相談するのがよろしいでしょう

 アドラー心理学 人間関係 他人との距離

こんな相談がありました・・・

私の友人(女性)ですが、何かにつけて腹を立てています。

大したことではないのですが、ちょっとのことを尋ねると、「そんなこともわからないの!」「何を考えているの!」と怒りだします。

腫れ物(はれもの)に触る感じで、みんなビクビクしながら、イヤな思いをしてます。

なぜ、彼女は何でもなことを起こるのでしょうか?


本日は他人と自分の距離について解説します。

アドラー心理学は、自分と他人との「心の距離」をつかむのが上手な人は、コミュニケーションの取り方が上手であるとします。

その極意は、距離が近すぎてもダメ、遠すぎてもダメ、の微妙なところをとらえることが大切です。

近すぎると、「私の意見がわからないのか!」「私が手取り足取り教えてあげる」という「自分を押し付ける」「世話を焼き過ぎる」の態度になります。

逆に遠すぎると、「そんなこと知ったことではない!」「ほっとけ。関係ない」という「相手を回避する」「相手を放任する」の態度になります。


また、距離感がつかめないので、微妙な感情のやり取りができずに、いつも怒っていたり、いつも泣いたりしたりすることが起こります。

上の例だけでは、一概に言えませんが、その怒りをいつも表す人も、距離感がつかめないのかもしれません。

この場合は、怒りやすい人とまず距離をとって、こちらが傷付くことをストップしなければなりません。その上で、その人が何を考えているかを想像して、最適な方法で近づくのが良いでしょう

まず、こちらの身を守ることが第一です。

 

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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