前回までは、トラウマ(PTSD)の症状を中心にお話をしてきました。
PTSDに陥ると、心のトラブルになるので、対人関係も困難なことが出てきます。
特に複雑性PTSDになると、感情が上手くコントロールできなくなることから、対人関係がより困難になってきます。
本日は、その対処の仕方についてお話します。
アドラー心理学は、昨日「建設な人」の話をしました。本日はその続きです。
〇本日のテーマ 1.トラウマ(PTSD)の人への接し方 2.アドラー心理学 人間関係 「建設的な人」の続き
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学とと心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
トラウマ(PTSD)の人への接し方
こんな話がありました・・
好きな人に別れを告げられて、とってもつらい日々を過ごしています。急な別れだったので、そのトラウマがひどい状態です。
街角で突然、別れる時の状況が心によみがえってきて涙が出たりします。
そんな私を見て、女友達が相談にのってくれますが、私としてはもうしばらくは、そっとして置いてほしいのです。
「あんな男なんて、さっさと忘れてしまいなよ」とか言ってきます。私は何か、心に敬意を払われていないようで、とても嫌な気持ちになります。
PTSDに陥っている人は、とにかく心が丸裸になっている状態です。
そのような人は、次のような配慮が必要です。
慌てずにゆっくりと、心を回復していくことが大切です。
アドラー心理学 人間関係 「建設的な人」続き
こんな相談がありました・・・
私の上司はとても口うるさいです。話し方、経理への書類のあげ方、電話の対応等々、いちいち怒鳴り散らすように言ってきます。
自分一代で作り上げたワンマン会社であり、自分の思い通りにやりたいのは分かりますが、毎日、大声を上げられるととても疲れてしまします。
ただ、給料はそこそこもらえるので、辞めるつもりはありせんが、はっきり言ってウザくて仕方がありません。
どうやって対応すれば良いでしょうか?
アドラー心理学は「コモンセンス(共通感覚)」を述べます。
これは、一つの目標に向かって、全員で働くなどしていく場合に、とても大切な感覚で、「他者の目や耳で見聞きし、他者の心で感じること」と言います。
つまり、相手の心の内を知ることで、相手との一体感を持つことが可能となります。
事例のワンマン社長と一体感を持ちたくないと思うかもしれませんが、結局は一体感を持つことが、自分のストレスを減らすことにつながります。
一体感には、相手に敬意を払い、対等のポジションを取ります。
ワンマン社長の心を探ると、「こちらの良くない点を良くしようとしている」など、相手の意図が見えて来て、社長へのストレスも下がってきます。