人間関係に疲れた時44                                           アスペルガー症候群とは  / アドラー心理学 人間関係 「不安」

人格障害、躁うつ病、トラウマ等々、人間関係をうまくいかなくする精神的な要因をはなしてきました。

今日からはアスペルガー症候群について、述べていきます。

ご家族が、本人と毎日を接するなか、「もしかしたらアスペルガーかもしれない」と思っても、なかなか病院を尋ねたり、他人に相談するのをためらうと思います。

本日から、アスペルガー症候群の話をしていきます。
アドラー心理学は「不安」です。

〇本日のテーマ
1.アスペルガー症候群とは
2.アドラー心理学 人間関係 「不安」の続き

〇記事の信頼性

記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学とと心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。

アスペルガー症候群とは

こんな話がありました・・

うちの長男(6歳、男子)なのですが、学校でのトラブルが絶えなくて、いつももめ事になり、母親である私がトラブルを起こした相手に謝りにいくことがたまたまです。

この前もこのようなことがありました。で長男がなにやらごそごそしています。見ると、裁縫道具(さいほうどうぐ)から、針を抜き取って、ポケットに入れています。

何をするか問いただすと、「友達が嘘を吐(つ)いたので、針千本を飲ませる」と言います。私は慌てて、怒り、止めました。

全て、こんな調子で、長男は全て言葉通りに取ってしまうところがあります。

どうしたら良いでしょうか?

アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラムの分類に入ります。

目と目が合わない。笑っても微笑み返さない。指差しがあまりない。言葉の発達が遅い。こだわりが強い。感覚の敏感さなどがあげられまる。

知的障害が伴わない時は、小学校に入ってから、場合によっては大人になってから初めて診断されることもあります。

アスペルガー症候群の人の特徴は以下の通りです。

①こだわりの強さ
一つことに興味を持つと、熱中し、他の事が目に入らなくなってしまうことがあります。法則性や規則性のあることに異常にこだわりを見せることがあります。自分の決めたルールにこだわって、それが変更になると混乱こともあります。                                                                                                                                                                                                                                                                                                               
 ②コミュニケーションの困難さ
言葉の行間を読むのに困難があります。たとえ話で話したことを、そのまま言葉通りにとってしまうこともあります。父親が子供を叱って、「お前などうちの子供でない! しっかりと勉強せよ」というのに、子供が戸籍謄本を役所に行って取ってきて、「お父さん。私はあなたの子供です」と言ったという話も聞いたことがあります。一方的に会話をするなど、相手と気持ちのやり取りをしての会話ができないことがあります。
③対人関係の困難さ
その場の空気を読めず、相手の気持ちを推し量ったり、相手に寄り添った言動をするのが苦手です。時に相手を平気で傷つける言動をして、相手からひんしゅくを買うこともあります。④感覚の過敏(偏り)
触覚・味覚・聴覚などの五感のどれかが過敏であることが多いです。偏食があり、強いにおいのものを食べられないこともあります。

頭を触られることを非常に嫌がったり、同じ肌触りを求めて、同じ服を着たりします。騒がしい教室を避けることもあります。

⑤運動のぎこちなさ
手先の細かい動き、体を器用に動かすことができないことがあります。先生やコーチなどの動作を真似ることができないこともあります。

アスペルガー症候群のなどの障害があるかどうかを見極めることが、今後の本人への対応になるので、上の事柄がいくつか見られたら、専門医を尋ねることをお勧めします。
明日は、より詳しい様子と対応の仕方を述べていきます。

アドラー心理学 人間関係 「不安」

こんな話がありました・・・

高校生です。就職試験に失敗しました。自分の中では自信があった分、余計に落ちてみるととてもつらい思いです。

高校の先生から次の就職の話がありましたが、どうもまた落ちてしまうのではないかと不安が大きくなって、その話に乗れません。

先生は「一度や二度の失敗など、乗り越えていかなければならない」と言われますが、私のなかでは、もう傷つきたくないという気持ちで一杯です。

どうすれば良いでしようか?

アドラー心理学では、「不安」は、自分を発展させ、成長させるものととらえます。

未来のことを思うと、不安は確かに尽きないですが、不安を恐れていると自分を前に押し出していくことができません。

まず、不安を乗り越えると、自分は前進ができて、前に進むことができます。

それと、もう一つ。用意周到に準備をすると、不安なことはあまり起こらないということです。

用意周到の中には、相手に対する十分な情報の収集も含まれています。
まず、情報を収集し、敵を知り、その敵を打ち倒す方法を十分に練ることです。

就職先の採用情報、自分の成績、さらには、どのような試験が課されて、その対策をしているか、さらに、万が一落ちた場合の対応まで考えて置くと不安は薄れていきます。

不安は自分を鍛えて、成長させるエネルギーとして活用することが大切です。

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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