人間関係に疲れた時45                     アスペルガー症候群特徴 /アドラー心理学 人間関係 セルフトーク

このブログは、人間関係が上手くいかない原因を精神医学と心理学の両面から解説し、そのサポートを目的とします。

ゆっくりと毎回少しずつ述べています。

昨日はアスペルガー症候群の特徴を大雑把に述べていきましたが、本日から、より詳しく見ていき、そのサポートを述べていきます。

また、アドラー心理学はセルフトークの話です。

〇本日のテーマ
1.アスペルガー症候群特徴 
2.アドラー心理学 人間関係 「セルフトーク」

〇記事の信頼性

記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学とと心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。

アスペルガー症候群とは

こんな話がありました・・

私の息子(10歳)なのですが、友達の輪に入れないでいます。小さい頃から、他人に無関心で、一人遊びが好きな子ではありました。

友達の輪に入れないのは、周りの空気が読めずに、勝手にしゃべり出したり、他人の気にして突然に怒ったり、または突然にふさぎ込んだりします。

また、他人の嫌がることを平気で言ってしまいます。例えば、「その服装、まったく似合わないね」とかを平気でいいます。

小さい頃から、あいまいな指示に対して的確な行動が取れないなどの行動も見られました。例えば、「そこにある、ペンとれるかな?(とってね)」と言うと、「うん。とれない」と返答して、ペンを取ってくれません。

学校の勉強にもついていっているし、知的能力には何ら問題はありません。それどころか、暗記力は素晴らしく、歴史の年号などはあっという間におぼえます。

ある日、書店でたまたまアスペルガー症候群の本を読むと、あまりに息子と当てはまる気がしました。もしかしたら、私の息子はアスペルガー症候群かも知れません。

もしアスペルガー症候群ならば、どうすれば良いでしょうか?

まず、子どもの様子を見て「おや」と思ったら、すぐにお医者さんなどの専門の方に相談をするのをお勧めします。

検査の結果、「アスペルガー」というレッテルを貼るようで気が引けるかも知れませんが、専門家に相談することで、今後の育ちの見通しが立ち、アドバイスを受けられます。

アスペルガー症候群の子どもは、幼稚園や保育園に入園すると、友達関係でまずつまづきく傾向になります。簡単にまとめると、次の通りになります。

【人間関係】
一人遊びを好んで、友達の輪に入らなくても平気な様子
・自分の気に入った玩具にこだわり、友達からいきなり取り上げたり場合がある
・前触れなく怒ったり、急にふさぎ込んだりする
・汚い言葉(恥ずかしい言葉)を言ったりする
【コミュニケーション】
・気持ちを考えずにストレートに相手のイヤなことを言う
・汚い言葉を吐いたり、他人の秘密を平気で口にしたりする場合がある
・空気が読めずに、いきなり話し出したりする。突然会話に入ってくる
・会話にふくまれたメッセージがわからない。なので、抽象的な言い方を理解できない
【姿、様子】
・姿勢が悪かったりする(ねこ背中、ダラダラ歩き、歩く時手を動かさない等)。
・運動が苦手(ボール遊びが苦手、自転車に乗れない)
・手先が不器用で、ハシなどがうまく使えない。ボタンかけなどができない場合も。
・規則があり、順位だったもの(乗り物・漢字・数字など)に興味・関心が湧き、大量に暗記をすることがある。どちらかというとマニアックなものが対象となる。
※サヴァン症候群は後日お話しする予定です。


対応としては次のようになります。

【対応】
・無理に仲間に入れない。気の合う子どもが現れた時に、関係づくりを手伝う。

・ルールを決めて、「言ってはいけないこと」を教えておく。
また「言ってはいけない言葉リスト」を決めて、家に貼っておく。トラブルが減った場合、あいまいな表現でなく、事実を伝えて褒めることをする。

・「怒り度数(%)」を決めて、ある程度(例えば70%)まで高まったら、それを知らせるようにルールを決める。その時は別室で休ませるなど対応をする。

・姿勢の悪さや手先の不器用さは、諦めることなく専門医に相談し、訓練をする。

【いじめに関して】
・アスペルガー症候群の子供は、周りと同調できないことから、いじめに遭遇することがあります。

特に日本のような同調圧力がつよい国では、変わった行動をとることが、いじめの対象となります。

常に本人の様子、周りの子どもの様子をみて、いじめに発展しないことが大切です。
そのためにも障害受容が大切になります。


アドラー心理学 人間関係「セルフトーク」

こんな相談がありました・・・

最近プラス思考をせよといろいろと言われています。
私もそれを実行しようと思っていますが、でも、プラス思考だけで、そんなに人生がかわるのでしょうか?

また、いつもの癖で、プラス思考などをせずについついマイナス思考をしてしまいます。
どうしれば、プラス思考が身に付くようになるでしょうか?

私の現在のマイナス思考は、「私は友達などいらない」「めんどくさいのはまっぴら」というものです。

マイナス思考でもそれが、自分にとって不都合でなければ、それはそれでよいと思います。

ただ、マイナス思考を繰り返すことで、結局自分がマイナスの立場になったり、心が追い込まれると、やはりプラス思考に転換を図るのがよいと思います。

ご相談のあった「私は友達などいらない」「めんどくさいのはまっぴら」が自分を追い詰めていって孤独になる場合は、このマイナス思考をプラス思考に転換することをお勧めします。

この「私は友達などいらない」「めんどくさいのはまっぴら」のような、自分を追い詰めていくマイナス思考をアドラー心理学は「悪魔のささやき」と言います。

これをプラス思考に転換するには、「私はやさしくて誰とでもお付き合いできる」「私は包容力がある」と、小さな声で自分に呟く(つぶやく)ことをお勧めします

頭で思うと、思考が遮断(しゃだん)されることがあるので、実際に言葉に出せば、思考が遮断されずに、自分に言葉を浴びせることができます

「悪魔のささやき」を「神様(天使)のささやき」に変えることが大切です。

 

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク