唇は赤ちゃんにとって愛情のやり取りの重要なところ
赤ちゃんがお母さんから愛情を感じる最大の時は、授乳の時です。
授乳をされながら、赤ちゃんはお母さんの顔を見てうっとりとします。お母さんもニコニコして赤ちゃんにほほえみます。
赤ちゃんにとって唇は愛情の出し入れをする場所です。
前期唇期(妄想・分裂ポジション)は心を形成する重要な時期
赤ちゃんが唇で愛情のやり取りをするやり方は、前期(生まれたばかりの時)、後期(生まれて少し経った時)で分かれます。
前期は「妄想・分裂ポジション」と呼び、後期は「抑うつポジション」と言うのですが、難しいので前期唇期(くちびるき)、後期唇期と呼ぶことにします。
前期唇期は、心の中に「がまん」とか「感謝」の芽が生まれてくる時期です。また、心が「全体として一つのもの」として機能していきます。
成長した後の対人関係や、円満な心の状態を作るためには、この時期の過ごし方が重要になってきます。
生まれたての赤ちゃんの目には世界がバラバラに見える
では、この前期唇期では、赤ちゃんは自分の周りの世界をどのように見ているでしょうか? 驚くかも知れませんが、赤ちゃんの目には、世界がバラバラに見ているのです。
バラバラ? どういうこと? と思うかも知れません。簡単に言うと、一人のお母さんでも、一人のお母さんと認識せずに、お母さんの手、お母さんの目、お母さんの口はお母さんとは別のものと認識します。
自分の周りの世界がバラバラで統一されていない。この状況が赤ちゃんの見える世界です。この前期唇期に強いストレスを受けると、世界がバラバラのまま成長します。
よく、サスペンス映画で、犯人を追い詰めると、犯人の部屋に写真がバラバラと貼ってあるシーンを見ます。
バラバラ張ってある写真は統一感がなく、雑然としています。その犯人は前期唇期に何らかの問題があったかもしれません(無論、全てに当てはまるわけではありません)。
次回に続きます。
質問コーナー
Q:アルコール依存症の見分け方を教えてください。
A : アルコール依存症には、精神依存と身体依存があります。
精神依存は、アルコールを止めることに抑制が効かない。つまり自分の意思では止められない状況になってきます。場合によっては、1日の大半を飲酒に費やしたり、娯楽は飲酒以外がなかったります。
身体依存は、酒を止めると手が震えるなど禁断症状(離脱症状)が現れます。場合によっては、幻覚(例えば虫の徘徊など)が見られます。薬物摂取と似ています。酒の量が増えて抑えられません。
アルコール依存者は、得てして自分がアルコール依存症であることを認めたくない傾向にあるので、医師などからしっかりと、アルコール依存症であることを告げることが必要になります。