
親が認知症になると、「同居すべきか?」「仕事を辞めるべきか?」等々の思いが出てきます。
しかし、自分には自分の生活があり、簡単にはうまくいかないこともあろうかと思います。
そんな時、周りの支援を受けたり、介護に伴うサービス、さらには施設等の民間の機関を利用することも考慮にいれます。
本日はレスパイトケアについてです。
〇本日のテーマ 介護 レスパイトケア
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
介護 レスパイトケア
レスパイトは、「休息」を意味し、レスパイトケアとは、介護者の家族が休息できるように援助をすることです。
方法は、介護を行う事業者が、家族に代わって介護を行います。
希望に合わせて、一時的な数時間のものから、宿泊まで、幅広くあります。
介護から離れることで、普心身ともにリラックスと休息ができることを目的とします。
また、レスパイトケアは介護だけだなく、医者や障など、介護以外の分野でも行われています。

レスパイトケア 目的
レスパイトケアは、介護者に効果をもたらして心身の健康を保ちます。
まあ、単に介護者だけでなく、介護を受ける側も、リラックスと休息につながります。
介護者のストレスや疲労を回復させ、心理的な「追い詰められ感」「孤独感」などを和らげ、在宅介護を維持させます。
介護者によって、責任感を強く感じ「自分だけ休んでしまった」とか罪悪感を感じる人もいるでしょう。
しかし、何事も継続するためには、休息を織り交ぜていかねばなりません。
上手に、レスパイトケアを活用して、在宅介護をうまく行ってください。
レスパイトケア 効果
介護を受ける側も、「家族に申し訳ない」と負担を感じている人もおります。
レスパイトケアを利用することで、「家族が休息をとれる」と安心できることに繋がります。
つまり、レスパイトケアの効果は、介護する側、される側の双方に及ぼされます。
レスパイトケア サービス
レスパイトケアのサービスは、「訪問介護サービス」「施設への通所サービス」、「宿泊のサービス」等、いろいろあります。
本人の要介護度により利用方法が異なります。事前に、施設や地域包括支援センターなどに問い合わせてください。
訪問介護
訪問介護は原則65以上で、要介護度1以上の人が利用できます。
利用者の居宅に訪問介護員が訪問します。そこで、身体介護、生活援助、通院を補助することなどを行います。
身体介護は、「おむつ交換」「入浴介護」「食事介護」などです、
生活の介護は、「身の回りのサポート」「掃除」「調理」「洗濯」などです。
通院の補助は、「車の乗り降りのサポート」「移動のサポート」「病院等での受付・手続きサポート」です。
時間だけの利用がオッケーです。例えば、家族が日常の大変な介護のサポートなどが受けられます。
さらに、訪問時に、「困りごと相談」や「アドバイス」などが受けられます。
通所サービス
通所サービスは、介護施設に通い、介護を受るものです。半日、または朝から夕方までの全日等、選択することになります。
送迎もあり、家族の負担になる施設への移動(連れて行く)がないことがメリットです。
本人が施設に行っている時、家族は自分のために時間を使用できます。
普段できない買い物や、友人と過ごすなど、気分転換になります。
通所サービス 種類
デイサービス
デイサービスは要介護1以上の認定を受けた人が利用できるサービスです。
入浴や排せつ・食事の介護や機能訓練などを行います。以前お話したので、こちらをどうぞ。
介護を受けている人(利用者)カラオケ、リズム体操、書道などのレクリエーションの用意が用意されています。
通っているうちに心がリフレッシュしたり、通う楽しみができたりしまふ。
デイケア
デイケアでは、リハビリによる機能の回復や維持を行います。
入浴や排せつ、食のサポートもオッケーです。理学療法士、作業療法士などのサポートも受けられます。
要介護1以上の人が受けられます。ただ、利用には、医師の指示書が欠かせません。主治医の「必要」との判断が必要です。
ショートステイ
ショートステイは、特別養護老人ホーム等に短期間入所するものです。
要支援1以上の人が1泊から利用可能です。要介護度の程度で連泊も可能です(30連泊)。
食事や入浴、排せつ等のサポートをうけられます。さらに健康管理をサポートも受けられたす。
また、医療の処置が必要な人は、「短期入所療養介護」の利用ができます。
そこではでは、医師や看護師がいて、病院や介護老人保健施設、介護医療院に入所します。
ショートステイを利用すると、家族の介護からの解放は24時間以上に及ぶため、休息が確保できます。
家族が体調不良に陥った時や冠婚葬祭など、さまざまな用事で家を空ける時、有効活用できます。
レスパイト入院
レスパイト入院は、医療の必要な人を病院で受け入れるものです。
医療保険適用となり、介護度は関係なく入院できます。
ただ「病状の安定」「家で医療機器を使用」の条件があることがあります。事前に入る施設・病院に問い合わせください。
施設・病院が分からないときは、地域包括支援センターに連絡をするのも方法です。
入院の期間はだいたい1・2週間です。
レスパイトケア 注意点
介護をする側がしっかりと休むためにあることを認識します。
なので、介護を休むことに罪悪感を抱かないことが注意です。
介護する人が休むことで、状況が好転し、介護を受ける人も安心できることを認識する必要がるあります。
休息して気分転換を図ることは、介護において大切なことです。
普通は数日から2週間程度です。一泊当たりは、5000円から10000円です。
ただ、個室に入る場合は、10000円前後から20000円前後(施設・病院によっていろいろです)。
予約が必要
受け入れる施設や病院は、本人の状態を確認して、適切なサービスができるかを判断します。
公的介護保険制度を利用するには、ケアマネジャー・地域包括支援センターの職員がケアプランを作成することが必須です。
予約や介護サービスの手配に際しては、ケアプランの作成担当者によるサポートが受けられます。
ケアマネジャー・地域包括支援センターに尋ねてみてください。
体調の変化に注意
レスパイトケアの利用によって、環境が変わるため、体調を崩すことも考えられます。
事前にサービスの内容や環境など、困難が予想される点を確認することが大切です。
さらに施設側に問い合わせて、軽減または、解決をすることが望ましいです。
罪悪感とか、恥とか、義務とかの感情でなく、合理的に考えて、「長く介護を続けるためには、休むことも必要」と合理的に判断することが大切です。
そのためにもレスパイトケアの考え方と施設をご利用ください。