依存症 なぜ陥るか?

ゲームにはまって、そこから抜け出せない。テストが近いのに、止めることができない。また、買い物にはまって、止めることができない。このままでは破産してしまう。
アルコールを断てない。いま、肝炎になっていて、そのうちに肝硬変になってしまう。

依存にはさまざまな形があります。気を付けなければ、誰でも陥ってしまう可能性があります。ゲームとか、買い物のなどの依存は「行為嗜癖」、アルコール依存や薬物依存は「物質使用障害」と分類されます。

ただ、「行為嗜癖」であろうが、「物質使用障害」であろうが、依存に陥る仕組みは同じです。この仕組みに陥ると誰でも依存症になる可能性があります。

本日は依存症に陥る仕組みを解説します。
ポジティブシンキングは、本日はお休みします。

〇本日のテーマ      

依存症とは なぜ陥るのか?

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

依存症とは  なぜ陥るのか?

依存症までもいかなくても、時と場合によって、人はいろいろなことに依存します。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
基本的に「過去のつらい体験」「安心できない環境」「傷つきやすさ」などが重なって、「孤独」「生きずらさ」から依存症を発症する可能性が大きいです。

【他人と一体感が持て、承認されること】
依存に陥る原因の1つに、「楽しい時間を共に過ごした」「他人と仲間になれる楽しさ」を味わうことがあります。すなわち、「他者とのつながり感」「他者との一体感」を持てることです。

またそれと同時に「他者から承認された」「他者から評価された」という思いがある時は、「もう一度、あの楽しさ、喜びを味わいたい」となります。

それが、アルコールを飲んだり、薬物を使われながら、この快感を得られた場合は注意が必要です。単に物質でなくても、○〇の組織に入ったとか、ゲームやギャンブルの行動においても同じです。

また、自分と他人の間で、「薬物を使った経験」とか、「〇〇をした内緒のこと」など、秘密を守ることで相手の絆(きずな)が深まる錯覚にとらわれたりします。

【居場所が見つかった喜び】
また、普段、孤独を感じている人は、「一体感を得られる人との出会い」や、「評価される経験」により、「居場所がある」感覚から依存の危険度が増すことあります。

場合によっては、マインドコントロールいうことも起きることもあります。
自分の孤独を癒(いや)す場所があると、「そこが自分を救ってくれる場所」などと思ったりします。

ただ、これも錯覚であることがあり、救ってくれるはずが、どんどんと依存を高める場所であったりします。

【ストレスの多い環境・孤立】
将来の不安に襲われていたり、社交場面で緊張を強いられたりすると、そのつらさから逃れるために、依存的になっていったりします。

その場合、いろいろな意味で孤立をすると、その寂しさ解放したくなります。孤独な心になりがちな人に、依存症はそっと寄り添ってくる感じです。

【人間関係の苦痛】
仕事内容や人間関係の難しい職場で、常にストレスにさらされていたりすると、それからの逃れるために、一定の行動や物質などに依存することがあります。

特に、職場などで孤立が深まり、自分の心の置き場をある行為や、物質に頼るようになると依存症が発症することがあります。

【精神な症状との併存】
うつ病双極障害(躁うつ病)、さらにはPTSDなどの精神的な症状と併存して依存症が発症することがあります。
孤独感や生きづらさから、自分を支えてくれる人が、あまりいない場合が特に注意がひつようになります。

「心が弱いから」「責任感がない」とついつい周りの者は思って、本人を責めてしまうと、さらに、孤独感と生きづらさを感じ、依存症に陥ってしまう可能性があります。

依存症に陥った人も、自分の「依存行為」を隠すために、「嘘」を重ねたり、また、まわりにイヤな行為をして虚勢を張ったりして「人間関係がさらに悪くなること」があります。
依存症の場合、人間関係をもう一度、見つめ直す必要があります。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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