前頭側頭型認知症

前頭側頭葉型認知症は、アルツハイマー型認知症レビー小体型認知症脳血管性認知症ともに4大認知症と言われています。

それぞれの認知症の特徴を把握することで、今後どのような症状に進むとか、予想が立つと思います。

また、「認知症かな?」と思ったら、すぐに医師の診察を受けることが大切です。

現在、認知症を完治させる治療法がありませんが、早めの対応することで進行を遅らせることが可能なことがあります。

本日は前頭側頭型認知症の話です。

〇本日のテーマ 前頭側頭型認知症

〇記事の信頼性 

記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、脳の前頭葉、側頭葉の前方に委縮が起こります。主に脳の神経細胞が減少することにより、発症します。

発症後、緩やかに進行して、7年前後で寝たきりになります。

前頭側頭葉型認知症 症状

社会性の喪失

周りに合わせて、服装を変えるなどの身だしなみに気をかけなくなります。

万引きをたびたび行うなどの行為を繰り返すようになります。

衝動的な行為

暴力、暴言をしたり、相手をからかうなどがが度を越してしまいます。

抑止がきかない、衝動的な行為をおこなうようになります。

常同行為の繰り返し

同様の行動を行う、さらには、毎日同じコースを歩き続けるなどのといった、常同行為をくりかえします。

感情がにぶくなる

感情が鈍化して、共感する力が弱まり、他者の行動に感動したり、共感したりする力が弱まってしまいます。

考えて発言をしな

相手の言葉の「オウム返し」、「同様の言葉を繰り返す」等、考えて発言をする言葉を発しなくなります。

前頭側頭葉型認知症 原因

 前頭側頭型認知症の原因は、神経細胞のタウ蛋白、TDP-43と呼ばれるたんぱく質との関係性がわかってきています。

ただ、全てのメカニズムについてはまだ、わからないことが多いです。

また、前頭側頭型認知症のなかで、ピック球と呼ばれる神経細胞が散見されるものを、ピック病とされています。

前頭側頭型認知症 診断

まず「問診」を行なわれ、前頭側頭型認知症とわかる症状を確認します。

このとき、家族も診察室に入り、医師の質問に答えるます。客観性を確実にするためです。

CTやMRIにより、前頭葉や側頭葉前部に委縮を調べ、アルツハイマーと区別します。

アルツハイマー型認知症は、海馬の委縮から始まり、時間の経過とともに脳全体の委縮を招きます。

CTやMRIでも前頭側頭型認知症とアルツハイマー病は区別することができます。

脳の血の流れをみる「脳血流シンチグラフィー」、「PET」という検査によって、血流低下を測定できてら、前頭側頭葉型認知症とします。

前頭側頭型認知症の治療

 前頭側頭型認知症に対して、進行止めたり、治したりする治療は。まだありません。

もっぱら抗精神病薬などの対症療法が主に行われています。

前頭側頭型認知症 ケア

前頭側頭型認知症の特徴は、50代、60代などの年代で発症するため、本人が「自分は病気である」という無自覚が挙げられます。

対応は、ルーチン療法周徊行動を放置しないトラブルを予測して事前に対応無理に行動を変えようとしない、などが挙げられます。

対応が困難な症状が現れるため、介護は大変です。専門医や福祉関係などの人と情報を分かち合うことが大切だとになります。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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