強迫性障害の支援3 強迫観念を受け入れる方法 / ポジティブシンキング 評価されない時の対処方法

強迫性障害は、傍からみると奇妙で滑稽に見えますが、当の本人は、自分のやっていることが不合理で止められずに苦しんでいます。

単に強迫性障害は家族を始め、周りの人を巻き込んでいきます。時によっては、周りの人に暴力・暴言を吐くに至る人もいます。

さらに、うつ病などを発症していくと、自殺企図などの危うさも出てきます。
強迫性症状は、まずきちんとした知識を得て、効果のある方法を実施されるとよいと思います。                                                                                   

本日は、強迫観念を受け入れる方法を述べます。
ポジティブシンキングは、自分が評価されない時の対処方法です。

〇本日のテーマ       
1.強迫性障害の支援  強迫観念を受け入れる方法
2.ポジティブシンキング  評価されない時の対処方法

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

強迫性障害の支援 強迫観念を受け入れる方法

一昨日、暴露反応妨害法を述べました。強迫観念の起こることにわざと触れさせて、強迫行動を防ぐやりかたでした。

例えば、洗浄強迫があった場合、わざと不潔なものに触れさせて、手洗いをさせないで、実際に恐れていたことが起こるかどうかを確認させます。

この方法も有名ですが、強迫観念を受け入れて、対処する方法もあります。それについて解説します。

【思いもしない事態を楽しむ方法】

これは、車を運転したり、高い所に上って工事をしたりするなど、自分の身に危険が降りかからぬ時に行ってください。

例えば、「縁起恐怖」で神様に拝まなければ、「他人から嫌われる」などと、強迫観念が現れる時は、「拝むことをしないで、本当に他人から嫌われるかどうか」を確かめます。
その時は嫌われる行動を取らぬようにします。

でも、実際に嫌われなかったらとってもラッキーで、その体験を心に刻んだり、メモ書きに残します。日記に書いてもよろしいでしょう。

たまに、1回位、偶然にも、嫌われることがあるかも知れません。その時は、5回、10回とやり、「嫌われないようにしても嫌われるか、本当にそうなのか調査団!」と楽しんで実験をしてださい。
起こるかどうかをゲームとして楽しことも可能です。

不潔強迫にしても、トイレから出て、「手を洗わないと悪いことが起こるかどうか調査団!」を行えば良いのです。

楽しんでスリルを味わう感じです。

【その後の対応を考える】

強迫観念から強迫行為に及ぶ時に、その強迫行為をやめたことにより、悪いことが起こったら、その対応をどうするかを考えて行動するようにする方法があります。

鍵を何回も確認をして、どうしても学校や会社に行けない時、とりあえず2回まで確認してから、3回目の確認をしたくなったら、「3回目の確認を止めたことで、泥棒に入られたらこまるので、現金は全て、けしてわからないところに隠してきた」とすれば、気持ちが楽になります。

つまり強迫行為をやらないでも、その後の対策をたてることで、その儀式行為をやり過ごすことができるようになります。

この2つの方法は、周りの人の協力がとても大切になります。家族も協力して、強迫性障害に陥っている人が、自分の人生を歩んでいけるように背中を押して上げましょう

また、OCDの会の仲間などと連絡を取って、「思いもしない事態」の報告し合いとか、その後の対応をどうしたかを楽しむように、報告し合うことも励みになります。

ポジティブシンキング 評価されない時の対処法

自分の自己評価による落ち込みにはパターンがあり、必ず人は、自分の決めたパターンに従って落ち込んでいきます。詳しくは、右の『攻撃する人の心理がわかる本』と『いじめから抜け出す3つの視点』の本に書かれてあります。

自分の存在に評価の基準があり落ち込むのか、対人関係に評価の基準があり落ち込むのか、成功・失敗に評価の基準があり落ち込むのか等々、人は育ちの中で、自分基準があり、そこに満たないと強く落ち込んでいきます。

また、能力の高い人やプライドの高い人は、自己評価が高い場合があるので、その評価が得られないと、とても落ち込んだりします。

では、評価されないことから、落ち込む場合をできるだけ少なくするためには、どうしたらよろしいでしょうか。次の2つが考えられます。

・自分の自己評価を下げて、楽にいきる生き方。
・自分が真に評価をもらうべく努力や勉強を繰り返すこと、

以前述べた「ライフスタイル」をしっかりと考えることも必要になりましょう。

どちらも時に大切な生き方になります。
もう一つ。他人は、自分のことを100%しっかりと見てくれていないことが多く、評価が低いとしても、あまり嘆く必要がないということです。

あなたの100%の実力を30%しか見てくれないのであれば、落ち込むこともありますが、せいぜい50%しか見てない上に、30%しか見てくれなくても、大したきにすることはないでしょう。

ただ、気にしないで、自分の欠点などは謙虚に治すことが自分のストレスを弱めることにつながっていきます。自分のライフタスクを考えてみるのも良いかもしれません。

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク