攻撃する人(精神分析の立場から) 1

自分が大したこともしていないのに、攻撃を仕掛けてくる人がいます。その場合、

①意識的に攻撃をする場合、
②無意識に攻撃をする場合があります。

①意識的に攻撃をする場合は、相手よりも自分のほうが上だという、(例えば、マウントを取りたい)気持ちが働くことがあります。

でも、そんな人を見ていると、単に特定の人に対してでなく、自分より立場の弱い人全般に攻撃をしたり、マウントを取ろうとしますね。まるで攻撃や、マウントを取ることがその人の性格かのようです。

実は、①も②も性格からくるのです。ただ、①は意識的というよりも「前意識(ぜんいしき)的」と言っても良いでしょう。

前意識とは、意識と無意識との中間の状況で、「いつもは忘れているが、思い出そうとすれば、思い出せるもの」です。                           ②の無意識的な攻撃は、自分が意識しようとしても思い出せないもので、意識をしないのに、ある特定の行動をするものです。

①の前意識的な攻撃は、幼児期後期に身に付けたもので、②の無意識的な攻撃は、幼児期前期に身に付けたものとされます。

精神科医で、精神分析の創設者のフロイトは、②はエディプス葛藤(かっとう)からくるものとします(エディプス葛藤は、単に攻撃だけでなく、さまざまな心の働きを生んでいきます)。

次回に続きます。

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク