
脳血管認知症は、脳出血や脳梗塞によりに、脳神経の一部が壊死を起こしたり、働きが悪くなって発症するものです。
あることができたり、できなかったり、また、時間によってできたり、できなかったりする「まだら認知症」が見られるのが特徴です。
まだら認知症から症状が悪化しないように注意も必要です。脳出血や脳梗塞を起こさないように、普段から食事や運動に注意が必要です。
血管を健康に保つために、DHAやEPAのサプリを飲むことをお勧めします。
〇本日のテーマ 脳出血
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
脳出血
本日は脳出血についてです。実は今まで脳梗塞について、お話をしていますが、脳出血についてしていませんでした。
脳出血は脳の血管が破けて、血液があふれ、血腫(けっしゅ)なります。血腫は脳細胞を圧迫し死滅させ、半身の麻痺などを発症させます。
血管が破れ出血した部位により、症状が異なります。
被殻(ひかく)出血
大脳基底核にある被殻の血管が破れて脳出血が発症することが、脳出血の半数近くに及び、最も多いとされています。
出血により、頭痛や麻痺が症状として現れます。
半身の麻痺である「片麻痺」や、顔の片側がゆがむ「顔面神経麻痺」などが見られます。
左側(優位半球)の側に起こると失語が見られ、血腫が4・5センチになると意識障害が起こってくることになります。
・脳の図

視床出血
被殻に次いで多くおよそ3割ほどを占めるのが、視床の血管が破れる脳出血です。視床は視覚や聴覚の情報を感覚中枢に伝えます。
頭痛、顔面神経麻痺、意識障害も見られます。また、当初は感覚低下などがあらわれますが、慢性期では「視床痛」といわれる半身の痛みを伴います。
出血が視床から前方へ拡大、または下方に延びて中脳の大脳脚に達すると、手足の麻痺が起こることがあります。
実際、多くの視床出血は、麻痺により気づかれます。
出血が大きく、脳が歪むと、被殻出血と同じ様に意識障害に陥ります。さらに大きい時は生命に関わります。

皮質下(ひしつか)出血
皮質下出血は、大脳皮質下で発症する脳出血です。
脳の「頭頂葉」「前頭葉」「側頭葉」などいろいろな部位で発症します。
片麻痺、感覚障害、視野の半分が見えなくなる(半盲)も見られることもあります。
小脳出血
小脳は、脳幹の後側にあります。発症すると、頭痛や嘔吐などが現れます。
また、運動機能が小脳にあるので、「運動の失調」が起りやすくなります。
上スムーズに立てない、歩けないなどの運動機能が働きません。
橋(きょう)出血
橋は「脳幹」を構成します。脳幹は大脳と脊髄の連結点で、脳からを脊髄に情報を伝達します。
顔の筋肉、眼球を動かし、呼吸の調整するなどの機能が橋にはあります。発症すると、片麻痺、意識障害などが現出します。
また、四肢の麻痺、左右の眼球の方向がバラバラになる「外転神経麻痺」も発症します。

脳出血 原因
脳出血の1番の原因は、高血圧です。
高い血圧にさらされている脳の血管が、破れて出血をおこします。
また、脂質異常等からの動脈硬化も発症の要因です。動脈硬化が起こると、血管が弾力を失います。
そのため、血管の耐久力がなくなってきて、出血を起こしやすくなります。
脳出血 予防
まず、高血圧を予防することが大切になります。
高血圧は、不摂生な生活習慣により、起こりやすくなります。
具体的には塩分の摂りすぎや、肥満、また喫煙や深酒、強いストレス、運動不足などかま挙げられます。
運動(有酸素運動や筋トレ)、食事に気をつけ、喫煙や飲酒を控え、ストレスをためないことが大切です。
中年以降の方は動脈硬化などが進んでいる場合が多いので、生活習慣の改善を図る必要があります。
また、普段からの検査を行うことが大切です。忙しい方、病院に行けない方は、下のキットをご利用ください。
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脳出血を発症した時は、医師の治療が必要です。
脳細胞は一度死滅すると、後遺症として麻痺が残ります。
リハビリで改善していますが、高齢であるほど、また、治療への時間が遅いと、麻痺の程度が重くなるとされています。
病院で診察が行われ、脳出血との診断が下された場合、治療が開始されます。
・降圧薬
まずは、再発を防ぐために、降圧薬(血圧を下げる薬)を投与します。
迅速に血圧を下げるために、点滴を使っておこなうことをします。また、脳の腫れ「脳浮腫」がある時、腫れを抑える薬を投与します。
・手術
血腫が大きい時は、頭蓋骨を切りはずし、血腫を除去するか、頭部に穴をあけ、器具を挿入して血腫を吸い取る手術をします。
・幹細胞治療
脳出血により損傷した血管、神経などを再生します。
身体にある幹細胞は神経や血管、骨などに変化します。その幹細胞を培養して、脳細胞を再生させます。
効果には個人差があります。ただ、杖をつかって歩けるようになったり、、呂律が回らなかった人が、改善されるのが期待できるものです。