認知症 予防3 脳の毒出し

前回までは認知症予防のための食事や、運動などについて述べました。
きょうは、脳からの「毒出し」についてです。

脳の毒といえば、アルツハイマー型認知症を促進させる、アミロイドβです。
これを運動と組み合わせながら、ストレスを少なす等を行って、アミロイドβを体外に排出させる方法を実践してみましょう。

ただ、毒出しを行っても、一方で毒を体に入れると、結局はアミロイドβが減ることがないです。
まず、アミロイドβを増加させ、認知症を進行させる食べ物を食べないことが大切になります。

その上で、毒出しを行えば、上手にアルツハイマ―型認知症の予防になります。

〇本日のテーマ  
 
認知症 予防 

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します

毒を入れず、毒出しをする アルツハイマー型認知症の予防

アルツハイマー型認知症の原因は、脳内のアミロイドβやタウタンパク質です
そこで、これらの原因物質が脳内に増えないようにする必要があります。

【毒を入れないために】

高血糖に気を付ける

血糖値を下げるために、膵臓からインスリンが出され、糖分がエネルギーに変換されます。
このインスリンを分解する酵素が、実はアミロイドβも脳から排出します。

ところが、血糖値があまりに高く、多量にインスリンが出されると、この分解酵素がインスリンの処理だけに回されて、アミロイドβを排出してくれません。

つまり、高血糖だと、アミロイドβが増え続けることになります。
血糖値があがる食べ物を避けることが、アミロイドβを増やさず、アルツハイマー型認知症を進行させないコツでもあります。

注意をしなければならないのは、無理な糖質ダイエットはアミロイドβを増やすことにつながるので、

●甘いお菓子、清涼飲料水などを極力とることを控える
●炭水化物を取り過ぎない。良質のたんぱく質を取るようにする
●食後の血糖値が上がらないように、野菜、キノコ、海藻をとる

血液がドロドロになるのを避ける

血液がドロドロになると、アミロイドβの排出が順調に進むことの妨げになります。
中性脂肪が高かったりする「脂質異常症」だと、このリスクが高まります。

●バター、マーガリン、ラードなどの動物の油の摂取をひかえる
●遅い夕食などを控えるようにしてください。
●納豆が意外と血液をサラサラとします。ただ、薬を飲んでいる場合は医師と相談
●サバなどの青魚を食べるようにする(DHA・EPAが含まれる)
●お腹いっぱいに食べずに、腹八分を心がける

【毒出し物質を利用する】

α(アルファ)リノレン酸を食べる

αリノレン酸という物質は、脳の働きを良くして、アミロイドβの排出を良くする機能があるとされます。

αリノレン酸は、体内に入るとDHAやEPAに変換されます。
これらの物質は、動脈硬化、心筋梗塞を防ぐとされます。

さらに、αリノレン酸は人間の体の一つ一つの細胞の細胞膜を強くする働きがあるために、老化を防止すると言われています。

また、高血圧を抑制し、皮膚のしわやたるみを防止するとされます。
αリノレン酸が多く含まれる食べ物は以下の通りです。
以下の食材を利用した料理を検討してはどうでしょうか。

●エゴマ
●しそ
●ほうれん草
●クルミ
●亜麻種子

アスタキサンチンを食べる

アスタキサンチンという物質は、強い抗酸化作用があります。つまり、細胞が錆(さび)て、老化するのを防ぎます。

この物質は、美肌の効果、脳の機能の改善、視力の改善に役立ちます。
また、加齢からの筋肉量の減少を防ぎ、血管新生の活性化をします。

内臓で言えば、腎臓の機能を整えてくれ、肝臓に脂肪が蓄積されるのを防いでくれます。

認知症でいえば、アミロイドβの発生を防いでくれます。
脳の疲労も防止するとされています。

含まれている食べ物は以下の通りです。料理に利用されてはどうでしょうか?

●エビ・カニ
●オキアミ
●鮭
●ニジマス
●イクラ

明日は脳機能そのものを修復する食べ物などをご紹介します。




ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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