認知症 検査 三次予防

認知症に陥る前の前段階のMCI(軽度認知症障害)において、認知症に陥らずにリバージョンとして、正常に戻る場合がある一方で、逆にコンバージョンとして認知症に陥る場合があります。

MCIの間は、食事、睡眠などに気を付け、さらに、社会活動、生産活動、認知活動などを行って、心と体の健康を保つようにします。

それでも、認知症に陥った場合は、早期発見に努めることの大切さを述べました。

特にアルツハイマー認知症の場合は、最近の記憶(近時記憶)が、丸ごとゴソッと抜け落ちたりする場合とか、家事などできることができなくなることがある場合を目安にしてもよろしいでしょう。

ただ、より、分かりやすいテストがあれば、よりベターと思います。
本日は、より分かりやすいテスト、進行を遅らせる3次予防の話です。

〇本日のテーマ  
 
認知症 検査 3次予防

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・青い文字は、過去の記事へリンクしています。

認知症 検査 3次予防

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【認知症検査】
認知症の検査として簡単な方法を説明します。Mini-Cogというものです。
家庭で実施可能なものもあります(以下の通り)。ただ、実施は医師や心理職になります。
ただ、これで認知症の判断ができないので、点数が悪い場合は、医師の診断を受けてください。

ステップ1 (次のどれかのバージョン)言葉を言います。後で聞きますので覚えておいてください。
※( )の中は言わない。

バージョン1:バナナ 日の出 椅子
バージョン2:リーダー 季節 テーブル
バージョン3:村 台所 赤ちゃん
バージョン4:川 国家 指
バージョン5:キャプテン 庭 写真
バージョン6:娘 天国 山

ステップ2 〇(丸)が書かれた紙に、時計を書いてもらう。
まず、1から12まで数字を入れてもらう。次に11時10分の短針と長針の絵を入れてもらう。

ステップ3 3つの言葉の記憶の確認
ステップ1で覚えたものを思い出して書いてもらう。

※普通の時計が描けたら2点、不正確な時計は1点、時計が描けなかったら0点。言葉を1つ覚えたら1点と点数を付ける。
4点未満なら、高リスクと言われています。

※このテストは10分ほどでできます。本人のプライドが傷付かないように実施する必要があります。

【3次予防に注意をする】
1次予防が「発病予防」、2次予防が「早期発見、早期治療」、3次予防が「進行を遅らせる」ことになります。

3次予防では、医療と福祉(介護)の面から看ていき、「その人らしい生活」を送ってもらうようにサポートをしていきます。

「地域医療包括センター」にまず、相談に行き、そこから3次予防の取り組みにはいっていく方法もあります。

そこでは、医療(認知症サポート医や専門医、さらにはかかりつけ医)の連携が図られ、要介護を判定し、介護保険サービスを公費で賄います。
さらに、介護支援専門員により、ケアプランが作成され、ディケア、訪問型サービスなどを受けることが可能となります。

【できることに焦点をあてる】
これも以前解説しましたが、その人らしさの生活を支えるのが、「パーソン・センタード・ケア」です。

周囲の人は、ついつい、何でもケアをしたい気持ちになりますが、全てをケアをすると、できることができなくなる可能性があります。

家事・散歩・買い物・外出・お金の管理等、本人の出来ることを継続して行い、生活機能を保つことが大切です。

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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