認知症 老年期うつ病

認知症で気を付けなればならないことの1つに、「うつ」があります。
以前ご紹介しましたが、「うつ」は、強迫神経症、パニック障害等々、さまざまな精神的な不都合に起こってきます。

この場合も、予防、早期発見、進行を遅らせることが大切になってきます。
うつになると、お年寄りの方も焦燥感や、場合によって希死念慮(きしねんりょ:死にたいという気持ち)が湧いてくることもあります。


用心深く、予防を図りながら早期発見と対応を考える必要があります。さらにかかった場合は進行を遅らせることが大切です。

本日は、認知症とうつの関係を述べます。

〇本日のテーマ  
 
認知症 老年期うつ病

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・青い文字は、過去の記事へリンクしています。

認知症 老年期うつ病

【老年期うつ病とは】
高齢者のうつ病は、通常の診断だと見落とされることがあります。
高齢者では典型的なうつ病を発症する人は、3分の1から、4分の1と言われています。
次のような特徴があります。

● 悲哀の訴えが少ない。気分低下が目立たない。

● 「物おぼえが悪い」「物忘れが増えた」の訴えがうつ病の可能性

● 高齢者のうつ病は、軽症がすぐに重くなることがある。

● 不安がある時、うつ病が隠れていることがある。

● 躁うつ病の可能性がある場合、脳細胞、組織の疾患の可能性がある。

 

【老年期うつに陥りやすいこと】
老年期うつ病は、ライフイベントが原因の場合と、ストレスが原因の場合の2つにわかれます。ライフイベントを示すと次の通りです。

〇ライフイベントの種類
よく言われていることは、

●「重要な他者」を失ったり、死別すること

●自分や家族などが命の危険にさらされること

●家族や親友とのいさかい

●身体の疾患(特に急性の場合)

●住み慣れたところを離れること(例えば施設入居)

●健康や感覚機能の喪失

●認知機能、行動できる能力の低下

●同居家族との問題

●退職などによる社会的役割の低下、社会手な孤立

※「女性であること」「過去にうつ病にかかったこと」「配偶者との死別・離婚」を体験したうえで、上の事を経験した場合にさらにうつ病の危険が高まるとの報告もあります。

【とくにうつ病が重い場合】
次の場合は、老年期うつ病が特に強い場合なので、すぐに医師の診察が必要です。

●重いうつ病が6カ月続く場合

●重い罪悪感(誰かの死を避けるために、「もっと何かができたのではないか」との思い)

●自殺念慮(死にたい。死んだ人に会いたい、一緒になりたい)

●精神の運動が止まったようになってしまう。

【認知症ごとの抑うつ発生率】
認知症ごとの抑うつ発生率は、次のように言われています。かなり割合が高いので、特に注意が必要であろうと考えます。

● アルツハイマー型認知症は、30%から50%

● レビー小体型認知症は、60%前後

● 血管性認知症は、40%以上

【老年期うつに陥りやすいこと】
老年期うつ病は、ライフイベントが原因の場合と、ストレスが原因の場合の2つにわかれます。ライフイベントを示すと次の通りです。

〇ライフイベントの種類
よく言われていることは、

●「重要な他者」を失ったり、死別すること

●自分や家族などが命の危険にさらされること

●家族や親友とのいさかい

●身体の疾患(特に急性の場合)

●住み慣れたところを離れること(例えば施設入居)

●健康や感覚機能の喪失

●認知機能、行動できる能力の低下

●同居家族との問題

●退職などによる社会的役割の低下、社会手な孤立

※「女性であること」「過去にうつ病にかかったこと」「配偶者との死別・離婚」を体験したうえで、上の事を経験した場合にさらにうつ病の危険が高まるとの報告もあります。

【とくにうつ病が重い場合】
次の場合は、老年期うつ病が特に強い場合なので、すぐに医師の診察が必要です。

●重いうつ病が6カ月続く場合

●重い罪悪感(誰かの死を避けるために「もっと何かができたのではないか」との思い)

●自殺念慮(死にたい。死んだ人に会いたい、一緒になりたい)

●精神の運動が止まったようになってしまう。

【認知症ごとの抑うつ発生率】
認知症ごとの抑うつ発生率は、次のように言われています。かなり割合が高いので、特に注意が必要であろうと考えます。

● アルツハイマー型認知症は、30%から50%

● レビー小体型認知症は、60%前後

● 血管性認知症は、40%以上

 

【老年期うつ病を防ぐために】
次の3点を考えると良いと言われています

1.人とのつながりを大切に
地域活動への参加などを通じて、人と人とのつながりを大切に。
ただ、注意をすることは、人とのつながりを多くすると、イヤな思いをすることもあるので、その辺りを留意してください。

2.共感し合える人を持つこと
悲しんだ時に、共感し、同情するなどの関係を持てる人を自分の身の回りにおくことが大切。なにかの困った時に、手助けをしたり、物の貸し借りをしたりする人の存在が大切です。

3.利用できるものは利用する
ディケア・ディサービス、趣味の集まり、地域の市民活動に参加をして、人と接する行為が大切です。
記憶のサポートサプリを貼りつけておきます。
私の知り合いもこれを使っています。なかなか好評です。ご利用ください。
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ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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