
まず、病気にかかった場合の早期発見をすることで、早期治療が可能になり、完治する可能性が高まります。
進行してから、病気を治すよりも、早期のうちに病気を治すと、時間と費用の節約になります。
また、健康診断は事前に自分の生活習慣病になるかも知れないことに警告を与えくれ、その対応策を考える機会を与えてくれます。
具体的には、数字で表されるデータですが、そのデータで、自分が将来、どのような病気にかかるかがわかります。
主治医などと相談の上、対応策を取ることが大切です。
病院に行くことが時間がない面倒な人は、次のキットを注文して自宅で実施するのも一つの方法です。
本日は認知症の周辺症状(BPSD)です。
〇本日のテーマ 認知症 周辺症状
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
認知症 周辺症状
認知症 周辺症状とは
以前、認知症の初期にはどのような行動をとりがちになるかをお知らせしました。その中に周辺症状も含まれることがあります。
認知症の周辺症状(BPSD)は、中核症状が原因となって、2次的に起こります。中核症状は、脳機能の低下により、記憶、理解・判断力、実行機能などの低下です。
また周辺症状は、性格、生活の環境、人間関係等複数のことがらが原因となって起こります。
それにより、症状は人により異なってきます。
周辺症状の主な症状は次の通りです。

認知症 周辺症状 不安
認知機能の低下とともに、今までできたことができなくなります。
すると落ち込んだり、不安を感じたりします。人によっては、うつ病気を発症することもあります。
徘徊 認知症 周辺症状
行き先を忘れてしまう記憶障害や、時間・場所が不明になる見当識障害などが原因で、徘徊が起こります。
徘徊は事故につながるため、鍵を持たせない、GPS機器を持たせる、見守りサービスの利用するなどの対応が必要になってきます。
幻覚(錯覚)
ないものが見えたりする「幻覚」や、違って認識をしてしまう「錯覚」も周辺症状です。
幻視は、いないはずの子供が遊んでいるなどと話すことや、小動物が見えたりします。また、聞こえない音がきこえる幻聴等々があります。
暴力 暴言
思うように意思を伝えられない不安、イライラして、暴力・暴言を振るうことがあります。
認知症に陥ってから、怒りをあらわに出すことや、暴れたりすることも見られます。
睡眠障害
高齢になると、頻尿傾向になったり、睡眠が浅くなつたり、睡眠の質が悪くなります。また、認知症に陥ると、寝たきりのようになる場合があり、睡眠のリズムが乱れます。
昼夜逆転は、もちろん不眠などの睡眠障害が現われることもあります。
そのため、朝味噌汁を飲む、太陽の光をあびる。これにより睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが夜放出されることになります。
昼間、筋トレなどの運動をして体を疲れさせると同時に、成長ホルモンを放出させます。これにより睡眠の質がよくなります。
また、規則正しい生活を送ることも大切になります。
物とられ妄想
「物盗られ妄想」は、自分が置き忘れた自覚がないために、物がなくなった場合、身近な人に「盗まれた」という疑いの目を向けます。
体調不良・環境変化から見当識障害が起こり、時間や場所が判然としない。幻覚を見る、イライラ、興奮するといった「せん妄」が現われるます。
介護を拒否する
認知機能が低下し、介護を理解できない、体を触られることを強く恥ずかしいと思う、不快な体験をしたなどが原因です。また自宅から施設に移るなど、環境や習慣の変化から介護を拒否するケースもあります。
周辺症状には、上記以外に多弁、異食、不潔行為(失禁・弄便)などがあります。人により違い、出方や出現の時期もいろいろです。
周辺症状はさまざまな弊害が生まれますが、いっぽうで、薬物療法や非薬物療法によって症状を和らげることも可能な場合があります。
専門医に相談をしてみると良いでしょう。
時期によって現れ方が異なる
アルツハイマー型認知症は時期によって周辺症状の現れ方が違います。
アルツハイマー型認知症の初期は、抑うつや不安、イライラなどの焦燥などが見られます。
中期では、幻覚・妄想、徘徊がみられれ、日常生活で普段行っている動作ができなくなる「失行」、ものが識別する能力が失われる「失認」の症状が出る場合があります。
末期においては、虚言を吐く、反社会的な行動をすることや、話を一切しなくなったり、動かなくなったり、食べ物でないものを食べるなどの症状が顕著になります。
現在は進行を遅らせることができるなどの措置ができます。早急な対応(早期発見・早期治療)が必要です。