
認知症の家族の介護は知らず知らずのうちに負担がかかります。
家族のためとは言いながら、時間や労力を使って介護をしなければなりません。
とくに、介護うつや、介護うつの直前まで追い込まれることがあります。
ただ、自分で追い込まれてることに気づかないことが多く、知らず知らずのうちに身体や心をむしばんでいきます。
ある日突然に倒れたり、ストレスからさまざま病に掛かったりして、介護の負担に気が付く場合もあります。
本日は、認知用の家族を介護する場合の介護疲れについてお話します。
〇本日のテーマ 認知症 介護疲れについて
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

介護疲れのサインについて
介護疲れのチエックするところ
本人も時して気づかない介護疲れ。放っておくととても危ないことになったりします。
次の点をチェックしてみましょう。
周りの人も気づいてあげることが大切です。
〇体の面
つぎのような症状が出てきたら、すぐに医者の診察を受けてください。
【睡眠について】
●寝つきが悪い。
●中途覚醒(夜中に目がさめて、眠れなくなる。
●熟睡ができない
【体重】
●体重の急な増加または、急な減少
●耳鳴りやめまい
●頭痛
●すぐに風邪をひきやすい
【感情(不安定)】
●イライラして、他者と対立しやすい
●クヨクヨしやすくなった
●落ち込みことが多くなった
●涙が止まらない
●不安にかられる
さらに介護疲れを悪くするもの
上の症状が出たら、一度、介護から離れてみるのも良いでしょう。
一昨日述べたショートステイなどを利用して、一時認知症に陥っている人に短期入所してもらい心と体を休めるのも一つの方法です。
また、昨日述べた、地域密着型の施設を利用するのも良いでしょう。
では、介護疲れを更に悪化させる要素は何でしょうか。
一般に次のように言われています。
【認知症がどのような病気がわからない・見通しが立たない】
認知症にたいする知識がなく、目に見えない敵と戦っているような場合は、精神的な疲労度が増してきます。
また、認知症が今後どのような経過をたどっていくかが分からないと、不安の度合いがましていきます。
認知症者の将来の見通しが立たないことは、介護する側の家族の見通しも立たないことになります。
まず、認知症の種類、特色など知識を頭に入れる必要があります。
過去に4大認知症の解説をしていますので、どうぞクイックを
・アルツハイマー型認知症
・血管性認知症の原因・まだら症状について
・レビー小体型認知症の原因と症状・経過と対応
・前頭側頭葉認知症の原因と症状・対応について
【誰にも頼れない思いにかられてしまう】
介護疲れに陥りやすい人は、「頑張り屋さん」で一生懸命になってしまう人が多い傾向にあります。
少し、息抜きをして、時にやすみや手抜きを入れながら・・ということを嫌う人が多いです。
頑張れば成果がでるし、効率的によく考えて物事を進めたいと考えて、できないことや困難なことに、正面から当たっていく人です。
そんな時、誰にも頼れない場合、自分が頑張るしかないという思いになり、どんどんとマイナスの思いにとらわれていきます。
そんな時、市町村の役所にある相談窓口や、地域包括センター、介護予防センターなどに損団をしてみてください。
【認知症の人と人間関係がうまくいってない】
例えば、嫁と姑、親と子供など、人間関係がうまくいってない場合も、心から認知症の人を加護する気持ちになれないために、負担ばかりが心に掛かってきます。
どうして、こんな人を自分は介護しなければならないのだとか、自分の人生を浪費されている気持ちになってきます。
愛情をかけることができなく、介護が行き詰まり状態になると共に、介護疲れが強くなってきます。
時に虐待などの問題に発展することがあります。
このような場合は、今からで良いので、人間関係を修正しながら介護をする必要があります。
関係が改善していくと、介護が自然と楽になってきます。
場合によって、カウンセリング機関でカウンセリングを受けながら、人間関係の構築をはかっていくのも良いと考えます。