認知症 介護疲れ(個々のケース)

昨日と一昨日は介護疲れについて話しました。
真面目な人ほど、期待通りに事が運ばないと落ち込んだり、抑うつ状態になります。

それでも、自分をついつい責めたりすると、抑うつ状態からうつ病を発生したりします。

早期の医師の治療やカウンセリングを受けることを述べましたが、では、自分で対応するにはどのようにすればよいでしょうか?

本日は介護疲れが、どんなところから起きるかを具体的に明らかにすると同時に、それに対する対応をも述べて行きたいと思います。

これだけで介護疲れすべてに対応することは難しいですが、それでもかなり介護疲れが軽減されると思います。

〇本日のテーマ  
 
認知症 介護疲れの一つひとつに対応

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

介護疲れの一つひとつの話

薬を拒まれて、疲れます

薬を毎回拒まれて、それを何とか飲ませるのに、大騒動になることもたびたび。
「もう。勝手にして!」と思いますが、そうは言っても、放ってはおけません。

薬の時間になると、とっても疲れて憂うつになってしまいます。
介護する側の時間も取られてしまいます。

そんな時は、主治医に確認をとって、「2割、3割飲まなくても仕方がない」くらいにラフに考えることが必要です。

また、すりつぶして、ご飯の中に刷り込んでおくのも、一つの方法です。こちらも医師と相談をしてみましょう。

入浴を拒まれて、どうしたら良いかわかりません

体が汚いのが分かるのに、本人は頑として風呂に入ることを拒みます。
「ぐっすりと良く練られるから」とか、「体に悪いから」と言っても、入りません。

そのやり取りで、疲れてぐったりすることもあります。
そんな時はどうすれば良いでしょうか?

まず、風呂に入らなくなったら、体を拭くなどして対応することも視野に入れましょう。

さらに入浴の介助を頼むのも一つの方法であろうと思われます。

夜中に徘徊をしたり、大声をあげたりします

夜中に徘徊をしたり、大声をあげて眠れない場合があります。

以前お話をしましたが、足音や、声がして、介護者が眠れなくなる場合もありますが、それ以上に、転倒をしたり、何らかの事故がおこったらと考えしまします。

以前、転倒防止をしましたが、まず、夜眠れるように、ディサービスに出かけて、体を動かし、体を疲れさせのが良いでしょう。

睡眠導入剤(眠剤)は、高齢者の体に負担がかかったり、認知機能をさらに悪くすることがあるので、主治医に注意してください。

何度も同じことを聞かれます

何度も同じことを繰り返し聞いてくることは、実は真面目に物事をキチンとやろうとしたり、考えようとしている表れです。

あまり嫌な顔をせずに、はっきりと見えるようにしておくと良いでしょう。

例えば、「食事たべた?」と食べたことを忘れて、何度も聞いてくるときは、食事に使った食器を片付けずに(また、代わりの食器を出しておくと、「食べたなあ」と自分で分かります。

また、薬を飲んだ時に使用した、水を入れたコップなども出しておくと良いでしょう。
それでも納得しない時は、おやつ(カロリーを考えて)を与えて納得させるのも方法です。

急に腹を立てて、文句を言われて疲れま

感情が一定しないで、急に腹を立てたり、介護者に文句を言ったりするお年寄りもいます。

その場合は、何がいらだたせるのか、何が思い通りにいかないかをはっきりさせて、対応する方法もあります。

また、その場を数分離れたり、体の向きを変えて、違う風景や景色を見せたりすると、気持ちが変ることがあります。

腹を立てたことに介護者も腹を立て、発散できないと、ストレスが溜まってきます。

作話(作り話)をして嘘を言います

認知症の人がどうしても、最近の記憶を思い出すことができない場合は、作話をして、それを埋めようとします。

作話はそのような努力の表れであることを理解して、話を合わせて、本人の自尊心を損なわないようにします。

また、本人も嘘をつこうと思って就いているわ出ないことが分かれば、こちらのイライラや腹立たしさも薄らいでいきます。

突然に暴力を振るうことがあります

前頭側頭葉型認知症(変性症)の場合、前頭葉の働きが悪くなってくるので、感情のコントロールが効かないことが起こってきます。

もし、そのような診断を受けていない場合は、医師の診断を受ける必要があります。
この場合も、暴力を振るう理由がある可能性があります。

以前お話しましたが、その理由を聞くことにより、暴力にも何らかの理由があったことがわかり、介護する場合も癒される場合があります。

理由を聞く場合は、人通りなど刺激の少ないところを選びます。

「もう死ぬのが近いから・・」などグチることが多くて嫌になります

本人の様子を見て、うつ病などが発生していなければ、まず、本人の本心でないことを理解することが必要です。

本心でないことにいちいち反応をしていると、こちらの気持ちが持ちこたえられません。
緊急でない場合は、聞き流すことも時に大切です。

本人の好きな趣味、音楽など、本人が楽しめるものを差し出すとよろしいでしょう。

大便をもてあそぶ

この話も以前しましたが、大便をもて遊ばれると、介護を行う者は、いよいよ精神的に追い詰められていきます。

家族のなかには、軽いパニックを起こす人も出ることもあります。

オムツが具合悪くないかをもう一度確認するとともに、施設の利用なども考えてみることもよいかもしれません。

ケアの限界を感じた時は、施設の検討を

ケアの限界を感じた時は、施設の利用を視野に入れるのも方法です。

その前に相談をしてください。相談無料のところを貼っておきます。
また、老人ホームなどの紹介記事も貼っておきます。

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ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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