
昨日と一昨日は、介護疲れがおこる代表的な事柄を、一つひとつ上げて解説しました。
認知症の人をどうにかしようと努力をしても、思い通りにならない・・。イライラが募ってきて、夜も眠れなくなった・・。
また、最近体重が急激に減って(増えて)いる・・などとの状況が起こってくると、自分の認知症や認知症の人への思いを一度思い返す必要があります。
また、単に自分だけではなく、自分を含めた家族が追い詰められていないかも一度考察すると良いでしょう。
しかし、そうは言っても、さまざまな苦労を自分や家族だけの力で対応するには限界があります。
本日はこのように家族が追い詰められた時に、外部の力をどのように利用していくかを解説します。

〇本日のテーマ 認知症 介護疲れの一つひとつに対応
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
地域包括支援センターの利用
まず、利用できる外部機関で考えられるのは、「地域包括支援センター」です。
地域包括支援センターは、社会福祉士、保健師などの専門的な知識を持った職員が常駐しています。
住み慣れた地域で生活するのが可能なように、介護サービス、保険福祉サービス、日常生活支援などの相談を行っています。
人口が2・3万人の日常の生活圏に(一般に中学校区域位)1つの地域包括支援センターがあります。
形態として、市町村が直営しているのものと、民間委託で行っているものがあります。
主に以下の4つの業務を行っています。
●介護予防ケアマネジメント
介護や支援が必要な人に、身体の悪化を防ぎ、自立生活が継続できる介護予防を目的とします。具体的には、以下の通りです。
・歩行、交通機関を使った移動能力
・日常生活が送られているか
・対人関係や対人コミュニケーション、さらには社会参加が認められるか
・うつ状態や認知症などの健康や精神的な面のケア
近い将来、要介護状態になる高齢者に介護予防サービスを実施します。
●総合相談
高齢者の困難な状態に対して、サービスの紹介をします。
●権利擁護
成年後見制度を利用できるようにサポートして、金銭詐欺などから高齢者を守るようにします。
また、虐待の防止、対応、早期発見など、高齢者の権利を擁護します。
●包括的で継続的なケアマネジメント
住んでいる地域の医療、保健、介護分野の専門家によるネットワークを構築し、高齢者の音大解決を図ります。
※必要に応じて、家庭に職員が訪問し、個別支援もおこないます。
認知症の場合、「見守り強化のためのサービス」を行う等を相談されると良いでしょう。
介護保険制度の活用
下の問題に、一日25分以上の時間を取られる時は、申請をして介護サービスを受けられます。
●直接生活介助 :入浴、排せつ、食事等の介護
●間接生活介助 :洗濯、掃除等の家事援助
●問題行動関連行為:徘徊に対する探索、不潔な行為に対する後始末等
●機能訓練関連行為:歩行訓練、日常生活訓練等の機能訓練
●医療関連行為 :輸液の管理、じょくそうの処置等の診察の援助
申請は、地域包括支援センター、自治体の介護保険相談窓口で行う。
その後、自治体職員が意見書とともに、「要介護認定」の判定が
その後、30日以内に結果が認定されます。
※確実に認定が下りてくると予想できる場合は、事前でケアプランを受けられます。
社会資源をいろいろ利用する
高齢者を対象にした福祉サービスをいろいろと利用してみるのも有効な方法です。
たとえば、次のようなサービスがあります。
●高齢者見守りサービス
●買い物支援
●買い物、調理、掃除などの家事支援
●配食サービス
※さまざまな社会参加を図ることが認知症の予防(介護予防)にもつながっていきます。
高齢者むけの宅配の食事サービスを張り付けておきます。ご利用ください。
ベネッセのおうちごはん ご高齢者向け弁当