認知症 施設入所

老人ホームに家族を入所させるのは忍びなく、つらい思いに駆られるものです。

長年暮らした家族から離れ、集団で暮らしながら、1人暮らしをさせるかのようなような思いに、思いにとらわれます。

ただ、以前お話した介護疲れから、精神的肉体的に追い詰められた場合、やはり、老人ホームに家族を入所という選択も考えられます。
例えば、「財布を盗まれた」と騒ぐなど、良くある認知症の行動もなかなか簡単にいきません。

みんな大変な時期を乗り越えて、何とかしようとの懸命な努力がそこには見られます。

本日は実際に、家族を老人ホームに入所させた事例をあげて、その時の葛藤や、入所させた後のことを考察したいと考えます。

〇本日のテーマ  
 
認知症 老人ホームの入所について

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

施設入所後の変化

ある保健機関の調査によると、老人ホームに入って、5人にひとりは性格が穏やかになったとの報告がされています。

また、身体や、病気の症状が改善した報告、性格が明るくなったの報告があります。

これは、本人に適した老人ホームが見つかり、確かに家族に金銭の面倒はかけているかもしれません。

ただし、それ以外の介護から家族を解放した安心して感があるとの思いも一方であると思います。

また、高齢者同志で話がはずんだり、趣味を同じくする者同志の語らいの場ができて、引きこもりによる認知症の進行などを抑えることが可能かとなります。

ただ、入所した老人ホームが自分にとって、合わない場合は、かえって認知症が進むこともありますが、総じて、進行を遅らせることのほうが大きいのが現状です。

介護する家族の変化

それでは、介護する家族の変化はどうでしようか?

これも、保健機関の調査ですが、介護疲れやストレスが解消されたと思う人は、全体の半数の50%にあがるとされます。

それほどまでに介護によるストレスは、介護をするが側の心に重くのしかかっていることがわかります。

また、4人に1人が体力、気力の回復、また、良く眠られるようになったとの報告があります。

施設に入るキッカケとなったこと

要介護度1.2の比較的、介護度が低い人(それでも大変ですが)も、老人ホームに入所することもあります。

要介護の1の時は、全体の25%前後、要介護2の場合は、全体の30%前後です。

在宅の場合は、要介護1の場合は75%前後、要介護2の場合は、70%になります。

施設に入るのを多いか少ないかとするかの判断は別として、すでに、全体の4分の1近く以上の家庭が早めの対応を取っているのです。

理由は徐々に本人ができないことが増えてきたり、徘徊がはじまったり、近い将来、家族の介護能力を超えることが考えられる場合に、早めに対応したりしています。

また、家族関係がギクシャクしだした場合、やはり、将来さらに酷いことになる前に入所したことが、わかります。

また、症状が重くなってからの、介護施設をさがすことも容易でないことがあります。

やがて起こってくる困難に耐えていければ、そのままでよろしいのですが、そうでなければ、早めの対応を考えての人が、意外と多いです。

それでも、罪悪感を持ってしまう場合

施設に入所後は、さまざまなことが改善する場合が多いですが(施設が本人と合っていないときは、逆に改善しないことがあります。事前によく調べるなり、相談するなりをしてください)、それでも、罪悪感を抱くことがあります。

介護制度全体が、社会で高齢者や認知症の人を見ようとする制度なので、罪悪感を抱く必要はありません。

ただ、それでも、抱いてしまう場合は、施設の職員の方に、こころのうちをキチンと話すと良いでしょう。必ず対応してをしてくれます。

まず、相談です。専門家の方の意見を聞くことが大切です。

少しでも早い対応と、介護を受ける人にぴったり合った施設を探すために、以下のところをご利用ください。
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ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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