
介護を受ける人(例えば親)の財産をキチンと把握をしておく必要を述べました。
その上で、委任状や、代理人カードなどを事前に作っておいて、何かあった時に対応できるようにすると良いでしょう(昨日の記事を参照)。
事前に家族でよく話しあっておくことが大切になってきます。
ところで、本日は介護を受ける人が、自宅などの不動産を利用して、介護施設に入る方法を解説いたします。
〇本日のテーマ 認知症 施設入居への準備
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
不動産の利用は大きく3つある
認知症などが進んで、もはや一人暮らしや、家族が介護できないレベルまでなると、施設に入所を考える必要に迫られます。
その場合、考えなければいかないのは、費用の面です。
その場合に介護を受ける人(親など)の不動産を利用する方法があり、その方法も3つに分けられます。
リバースモーゲージの場合
リバースモーゲージとは、家などの不動産を担保に銀行などから融資を受けて、その融資を受けたお金を入所費用に当てる方法です。
支払いは毎月、融資の利息分だけを払い、介護を受けた人が亡くなった時に不動産を売却して、支払いを終えるか、不動産を相続する人が支払いをします。
毎月の支払いは、融資の利息だけなので、毎月の支払いは少額ですみます。
ただし、推定される相続人の中から、連帯保証人を設定します。
利息が支払えないときは、連帯保証人は利子などをはらう責任を負います。また、その他、契約の履行に、関する責任を負います。

リースバックの場合
この場合は、不動産会社などに家などの不動産を売却します。
その上で、家に家賃を払い続けるという形にします。
この場合は、上のリバースモーゲージで利息を払うのと比べて、家賃ですので支払いの金額が大きくなります。
このリースバックの場合、家を売却し、所有権が他人に行ってしまうので、場合によっては、家が転売になるかもしれません。
その場合、違う業者から、立ち退きを要求される可能性があります。
契約書をよく確認する必要があります。
マイホーム借り上げ制度の利用
家を売るつもりはなく、かと行ってマイホームに住まない場合、「移住・住みかえ支援機構」が行っている「マイホーム借り上げ制度」があります。
簡単にいうと、家を他人に貸し、その家賃収入を得るのを、「移住、住みかえ支援機構」がやってくれます。
家を借りてる人から、一定の賃料を家主の代わりに「移住、住みかえ機構」が頂き、そこから、諸々の経費を引いたお金を家主に支払われます。
国の支援があり、家が空き家の時も、賃料が保証されています。
だから、必ず、定期的な収入があります。
また、家を借りている人がトラブルを起こした場合、トラブルの処理は「移住、住みかえ機構」がやってくれます。
これにより、実際に収入が得られます。
この収入を施設に入る費用に付け足すことができます。
ただ、デメリットとして、古い家の場合は、住めるように(または耐震などのために)リフォームが必要なことがあります。
実際に入居先の費用と持っている資産を比べてみる
まず、実際に自分が入居できそうな施設(例えば老人ホーム)などの費用を調べたり相談をしてみて、いくらかかるかをざっと把握してみましょう。
リバースモーゲージを利用して、それに年金を付け加えると、満足のいく施設に入居も可能になります。
私も身近に何件かの知り合いが、どうする迷っていましたが、相談をして、費用を把握したことにより、段々と施設への入所が可能となりました。
現在では、親の住んでいたところの施設に入所して、カラオケをしたり、レクリエーションをしたり楽しくやっています。
家族の方も、介護疲れの状態だったのですが、今は余裕を持った生活をしています。
まず、相談をして、費用の把握大切です。
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