
昨日は、介護を必要とする方がおられる場合に、兄弟などの家族の連携が必要ということをのべました。
介護は1人で行おうとすると、精神的にも、身体的にも、追い込まれていくことが起きます。
介護疲れに陥る人はとても真面目で、理詰めでものを考えて、責任感の強い人が陥りやすいと言われています。
できれば、家族、地域などで分担をして、1つのプロジェクトとして動き、負担を軽減して、介護を受ける人も、介護を提供する人も支えあうのが大切です。
〇本日のテーマ 認知症 施設の選ぶ一つの方法
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
様々な形態を持つグループ施設の有利さ
施設に入居した場合、介護度が重くなった場合には、施設で対応ができなくなり、施設からでなければならないことが起こります。
その場合には、重い介護度に対応できる施設を探さなければいけないことになります。
その施設が他に、例えばグループ内に、重い介護に対応できる施設をもっていれば、移動がスムーズになります。
あらかじめ、調べて入居をすれば、認知症が重くなった時も対応がスムーズにいきます。
介護を受ける方が今後、どのような経過をたどるかをあらかじめ調べ、施設を移る可能性も考えておく必要があります。
また、初めて施設を見学する際に、介護度が重くなった時に入ると予想される施設も見学をしておくとよいでしよう。

医師、看護師の手当は十分か
施設によっては、例えば、喉に何かが詰まったときに、吸引ができない施設もあります。
また、呼吸困難になった時に、吸入ができない所もあります。
注射、点滴もできないと断る施設も散在しています。
入所後、慌てないように、施設と医療との連携があるのかを事前に知っておくとよいでしよう。
単に、内科だけではなく、歯科、眼科、耳鼻科、さらには、認知症に対応した医療機関があるかも確認が必要でする必要もあります。
口を開けさして薬を飲ませる行為や、巻き爪を切る行為など、何気ないような行為も医療行為になるので、医師、また看護師が必要になります。
新規オープン施設はお得であるか?
新規オープン施設に入居する場合に、介護度1とかの場合なのに、すんなり入所できた話を聞きます。
それでは、新規オープン施設の入所はお得と考えてよいのでしようか。
新規の場合は建物が新しいので、とても気持ちがよい物です。
要介護度が低いのに入居ができるとなると、ついついと契約をしがちになります。
しかし、よく考えると、同じグループ施設から経験の豊富なスタッフが集められているならば良いのですが、そうでない場合、経験の浅いスタッフが介護を行うことになります。
社会の現状として介護職員の不足から、初心者に近い人が集められている可能性があります。
経験が浅いと、ケアの質が低くなることも考えられます。
一時金などが高額の場合は、損失を被ることがあるので、慎重を期する必要があります。