
健常の状態から、「自分は認知症ではないか?」と自分で自分を疑うSCD(主観的認知機能低下)の段階、さらにMCI(軽度認知障害)の段階へと進行をしていきます。
MCIの段階では、物忘れが初期の症状である「健忘MCI」、さらに思考力や判断力が低下する「非健忘MCI」の2つに分類されます。
「健忘MCI」ではアルツハイマー型認知症を発症しやすく、「非健忘MCI」では前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症が発症する傾向があるといわれます。
MCIでは、生活習慣などを改善していくと、認知症を発症せずに健常に戻るとされます。
本日は、MCIから更に認証の症状が進んだ状況を述べます。
〇本日のテーマ 高齢者 認知症
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
認知症に陥っても軽度の段階
MCI(軽度認知障害:認知症になる前)から、さらに認知症に陥ると、軽度の認知症になります。ややこしいですが、「軽度認知障害」と「軽度の認知症」は違うので注意してください。
軽度の認知症の段階になってくると、周囲が本人の変化に気が付くようになってきます。
次のような症状が現れます。
●失語
言葉や名前が思い出せない。さらに、自分の考えを言葉に直すのが難しくなったりします。
「あれ」「それ」という指示語を多く使うようになってきます。
会話が難しい状況になってきます。
●見当識障害
朝晩が分からなくなったり、時間、場所、人の認知や把握が分からなくなります。約束をしたのに、忘れてしまうこともあります。
●記憶障害
自分の体験したこと、過去の記憶が抜けて落ちてしまいます。場合によっては、ほんの数分前のことを忘れてしまうこともあります。次の2つがあります。
・新しいことが覚えられない:薬を飲んだか、また、病院の受信日を忘れてしまう。
・覚えていた出来事が思い出せない:それまで薬を管理していたのができない。
●実行機能障害
物事をやり通して、最後までできないことが起こります。原因は手順を忘れてしまうためです。料理を作っていたのが、できなくなる。電化製品の操作を忘れてしまうなどがあげられます。

中程度の認知症の段階
この時期はBPSD(周辺症状)が悪化して、一人で過ごすことや家族のケアだけでは、日常生活が困難になってきまう。
中核症状が、記憶障害・実行機能障害・見当識障害・失語・失行・失認であるのに対して、BPSD(周辺症状)は、不安、抑うつ、妄想、幻覚、誤認などの「精神症状」と、徘徊、多動、不潔行為、暴力暴言などの「行動症状」からなります。
大声で夜中叫ばれたとか、徘徊して転倒などの恐れも出てきます。また、季節に合わない服を着てしまうこともあります。
さらに自分が認知症になっているのが周囲に知られるのを恐れるために、作話(作り話)をしたりします。
出かけても何の目的だったかがわからなくなってしまうこともあります。
家族の介護疲れがそろそろと出てくる頃です。介護福祉の制度、施設の利用を考える頃です。
重度の認知症の段階
個人個人によって差がありますが、大体、軽度の認知症から、10年くらいかけて進行します。
衣服を着たり脱いだりすること、食事、排せつなど日常生活の大部分で介助が必要になりまうす。
会話が成立しなくなり、心臓や腎臓などの内臓の機能も衰えてきます。筋肉にこわばりが出ることも。その場合、寝たきりになることもあります。
徘徊をして行方不明になったり、服を着ることができなくなります。また、身近な人の顔などが分からなくなったりします。
食事が困難になり、介助をしなければ栄養失調になる可能性が出てきます。また、誤飲による誤嚥性肺炎を起こしたりします。
昨日述べましたが、甘いものを食べたりすると、認知症には悪いとされます。そこで野菜を多く、取り入れて食事をするのが良いでしょう。
下の野菜はお勧めです。野菜の質も良く、自分でセレクトできます。また、玉子不足の現在のような状況でも卵をとどけてくれます。我が家でも利用をしています。
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