
昨日は認知症に陥った場合の行動と認知症の見極めを解説しました。
認知症の方はなかなか、自分が認知症と気が付きにくいことと、周りの方々も毎日顔を接していると、変化に気付きにくい事態になります。
そこで、こんな行動が頻繁に見られたら、認知症かもしれないとの目安を載せておきました。
一度疑わしいと思ったら、早めに医者の診察を受け、早期の発見にお役立てください。
早めに対応すると、それだけ重症化を防ぐことが可能となります。
昨日も述べましたが、食べ物や運動を始め、生活習慣から見直していくことが必要となります。
本日はうつ病などとの見分けです。
〇本日のテーマ 認知症とうつ病
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
高齢者は、うつ病には注意
認知症に似た症状があらわれるのは、軽度認知障害(MCI)、アルコール性健忘、せん妄やうつ病などあげられます。
特に気をつけなければいけないのは、高齢者のうつ病です。
高齢者になると、身体の疲労感がなかなか回復しなかったり、物覚えが悪くなったりして気持ちが落ち込んでくることがあります。
だいたいの場合は回復しますが、なかには「うつ状態」になり、「うつ病」へと移行することもあります。
さらに注意すべきは、そのうつ状態(うつ病)から認知症へ移行することがあります。
また、逆に認知症になり、うつ病のように見えることもあります。
一日中、ぼっとした様子、落ち込んだりしている様子から、うつ病と思っていたら、実は認知症であったという話を聞きます。気を付ける必要があります。
また、無関心や無気力(アバシーなど)は、あまり苦痛がないのですが、うつ状態やうつ病に陥ると苦しいことがあります。
イライラや焦燥感が現れたり、何かをするにしてもエネルギーが湧かない状況にもなります。
また、躁うつ病なども、気分の高まりと落ち込みを感じて苦しい思いを体験します。
年齢と共に味わう喪失感などに対処する必要があります。
また、興味の喪失や生きがいなどの精神的な落ち込みよりも、食欲不振(または、異常に食べる)、めまい、疲労感、めまいなどの症状として現れてくることもあります。

新しいことへのチャレンジが大切
老人性のうつ病に陥らないためには、「新しいことをやってやろう」「マスターしてやろう」との意欲を持つことが大切です。
定年まで一生懸命に働いていた人が、定年退職を迎えると、仕事ばかりでなく、職場の人間関係も失うなうことになります。
職場しか人間関係を築いてこなかった人は、退職と伴に全ての人間関係を失うことになります。そうなってしまうと、人とのつながり、社会とのつながりを失って、認知症を進行させることになります。
そんな時でも、積極的に若い人と話すことが大切です。また、町内会の催しものに出席するなど他人との交流が大切になります。
また、定年退職後も新しい仕事を継続したり、習い事、ボランティア活動をして、社会との接点をうしなわないように工夫することが大切です。
ただ、注意すべきはゆったりと行うことです。自分の年齢以上に忙しい状況に陥ると、かえって逆効果です。
身体の変化にも、注意が必要
自分がどの位、認知症に陥りやすいかを、身体の状況で察することができます。
高血圧、脂質異常、動脈硬化、糖尿病などが進むと、認知症に陥りやすくなります。
さらに筋力の低下を招くサルコペニア、全身の衰弱がひろがるフレイルなども認知症に移行しやすいとされます。
これらに異常値が出るかを病院などで測るのも一つの目安であろうと思われます。
また、良く眠れるか、睡眠時無呼吸症候群がないか、イビキを良くかくかなども事前にチェックをしておくのも有益です。
事前に身体の様子が分かったら、身体の衰えた所を改善するようにしましよう。
高血圧が著しい場合は、脳出血などの危険をともないますので、早目に医師を尋ねてください。
また、脂質異常、動脈効果の場合も医者の指示を仰ぐとか、食べ物を改善したり、サプリを利用することも考慮に入れましょう。
筋力の衰えは、豆腐(高野豆腐を))を食べるとか、牛乳を飲むなどをしながら、ウオーキングが大切です。また野菜を多めにとるようにしましょう。
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