
昨日は高齢者のうつ病と、身体の機能から認知症を推し量ることをのべました。
ボーとしていて、うつ状態になっていると思っていたら、実は認知症が進行していたことがあります。
また、認知症からうつ病を発症することがあります。
いずれにしても、うつ状態やうつ病は気をつけなければなりません。少しでも、兆候が見られたら、医師の診察をお勧めします。
本日は人と人のつながりかが認知症の進行を遅らせるお話です。
〇本日のテーマ 認知症 社会活動
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
人間関係という薬
私が昔、老齢心理学の講義を大学で受けていた時に、当時の教官から、「徘徊をするお爺さんが、お婆さんと仲良くなってから、徘徊をやめた」話を聞いたことがあります。
その当時は、「まさか?」と思いましたが、いま思うと人間関係が改善されたことにより、症状が改善されたのだと思います。
この話から、良い人間関係は認知症の薬になると考えて良いでしょう。
BPSD(周辺症状)である無気力(アバシー)なども、人間関係の好転によって良くなったと耳にすることもあります。
これなども、人間関係という薬がBPSDを改善させたと言って良いでしょう。
また、ある男性の高齢者の方は、信頼できる娘さんがいて、「完全にボケても娘に任せる」と言って安心をしていました。
その方は結局、認知機能がそれほど衰えることなく過ごすことができました。
良好な人間関係が認知症には、とても大切なことになってきます。高齢者の方の自尊感情を損なうことなく、尊厳を大切にした在り方です。

人や社会との関わりが大切
大手製薬会社が過去に行った調査によると、次の人間関係が保たれていると、認知症のリスクが減るとされます。
●同居の家族とのやりとり
●別居の子どもや親戚とやりとり
●友達や知人とやりとり
●配偶者の存在
●別居の子どもや親戚とのやりとり
●友人や隣人とのやりとり
●地域のグループに参加
●就労している
また、上の事柄が1つだけでなく、複数当てはまる場合は、より認知症のリスクが減るとされます。
社会活動や、人間関係が活性化していると、認知症の危険をある程度かわすことができます。
趣味を持って、他者とかかわるなど、楽しみながら過ごすことが大切です。
認知症を回避するには、運動と食事も大切に。特にDHAをとることが、良いとの指摘が医療機関をはじめ、いろいろなところから報告されています。
以下DHAのサプリは、大手の製薬会社が作ったもので、DHAがかなり多めにはいっています。
品質等、信頼が出来て、お薦めです。
