
昨日は加齢により心身が衰えるフレイルと、マクロファージが産生する炎症誘発性サイトカインが引き起こす慢性炎症のお話をしました。
これらは、認知症を誘発するものとして認識されるものです。
特に慢性炎症は認知症のほか、癌など、様々な病気を誘発するとの研究もあります。
防ぐ方法は、野菜を多く取ること、運動を行うことです。
本日は他に認知症を誘発する高血圧と、血糖値の話をします。
〇本日のテーマ 認知症 高血圧、血糖値
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
認知症と高血圧
DASH食と地中海食
アメリカの大学の研究によると、血圧が140/90超える場合は、認知症のリスクが120/80を超えない場合と比べて、1.5倍になるとの報告があります。
また、認知症だけでなく、動脈硬化症や、心臓病、脳血管症にも悪い影響を与えます。
一概には言えませんが、高血圧の場合は、やはり塩分の取りすぎ、運動不足が多いとされます。
厚生労働省よると、50歳以上の国民の2人に1人は130を超えているとの調査もあります。
血圧には、DASH食と地中海が良いと言われています。
DASH食とは、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどを増やします。また、同時に食物繊維、たんぱく質を増やし、飽和脂肪酸、コレステロールを減らすことです。
簡単にいうと、野菜、果物、乳製品(低脂肪)、魚、大豆製品、海藻を増やして、脂肪分の多い肉を減らすことです。
また、地中海食とは、魚介類、野菜・果物、全粒雑穀類、豆類、種実類などの食品とオリーブオイルともに摂取することです。
これらを食べることで、血圧を下げることになります。
ただ、これらを大量に毎日摂ることは、とても難しいことと思います。
その時は、サプリなどを有効に活用してください。
また、味の濃い、おいしい野菜を食べられれば、治療が楽しくなります。
ご活用ください。

認知症と血糖値
血糖値をどのように下げるか
老化には、塩分を控える。糖分を控える。さらに酒などを控えると言われています。
特に血糖値が上がると、慢性炎症が体のあちらこちらに起こります。
むろん、脳の中でも炎症が起こり認知症を発症しやすくなります。
糖尿病などに罹患すると、認知症のリスクは2倍になると思います。
ただ、糖尿病に罹患しても、うまい具合に血糖値をコントロールすることで、認知症を回避できます。
血糖値のコントロールは、野菜を多目に食べて、有酸素運動を行うこととされています。
また、ふくらはぎを使って、かかと落としをやると、かかとの骨からオステオカルシンという物質が分泌され、糖尿病を改善、または予防をしてくれるといわれます。
また、ふくらはぎから、若返り物質であるマイオカインが分泌されると言われています。
お試しになれれば良いと思います。