認知症 軽度認知障害(MCI)血液検査

昨日は配偶者に先立たれた場合をお話しました。

妻の年齢が80歳を超えてから夫が亡くなると、妻に認知症などが発症しやすい年齢と重なるため、生活が思うままにならないことがあります。

今まで夫のために食事を作っていたのですが、夫がいなくなったため、食事を余り作らなくなり、低栄養に陥ることもあります。

夫のほうも、退職後は人付き合いがなく、家庭で妻を相手に暮らしていたのですが、妻が亡くなることで、社会から取り残されることもあります。

65歳以上の男性の6、7人に1人は、2週間以上も誰とも話さなかったり、また、妻亡き後、何を食べて良いかも分からない状況になったりするという調査結果もあります。

この場合、認知症の危険や低栄養の場合に陥る危険があります。

本日は認知症の予防について、少し突っ込んだお話をします。

〇本日のテーマ  

認知症 早期発見

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

認知症 血液検査

アルツハイマー型認知症はアミロイドβ(ベータ)が神経細胞を破壊し、発症します。

65歳以上の高齢者の中で、認知症に陥る人は、15%の、約460万人、軽度認知障害(MCI)の人が13%で約400万人いるとされています。

最近、MCIスクリーニング検査という方法が確立され、アルツハイマー型認知症の前段階のMCIのリスクが、血液検査でわかるようになりました。

この検査では、血液中のタンパク質を調べることで、MCIのリスクを判定ができます。

およそ、20000円ほどの費用(医院によって、値段は変わります)です。また、判定まで、2~3週間ほどの期間が必要なことが普通です。

保険外適用になるので、保険の適用はありません。

少量の血液だけで検査ができるので、早期発見につながり、アルツハイマー型認知症を回避することにつながっていきます。

MCIについて

軽度認知障害(MCI)とは、そのまま治療をせずにいると、約5年でその半数以上が認知症に進行します。

このMCIの段階で適切な予防や治療をすると、認知症の発症を防ぎ、遅らせられます。

アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、発症の約20年前からアミロイドβが脳内に溜まり、認知機能が低下することが知られています。

治療は以前述べましたが、糖尿病などの生活習慣病などを改善したり、有酸素運動などの改善を図ったりします。

詳しくは、この部分をクイックすると過去の記事を見ることができます(MCIまで)。 MCIから認知症に進んだ場合

認知症 薬

MCIの認定がなされると、アリセプト、メマリー、レミニール、リバスタッチなどの認知症の薬を投与されるのが一般的です。

また、食事は、たまご、ハイカカオチョコレート、さば、ぶり、さんま等の青魚、アマニ油、エゴマ油、アーモンド、くるみ等のナッツ類などが、奨励されます。

また、さくらエビ、カニなど、さらには、大葉なども、アミロイドβを発生させず、排出させ、認知症予防によいとされます。

DHA、EPAが多めに入っているサプリメントも結構、いろいろな医療機関からのお薦めであることも以前お話ししました。

流れとしては、まず血液検査から

以上から、高い確率で、アルツハイマー型認知症を予防するためには、まず、血液検査から初めて、まず、自分がMCIに陥っていることを把握するのが確実です。

その上で、医師の処方する薬、さらには、生活習慣等の改善、サプリなどの利用、運動を行うことで、認知症が防げる、または遅らせることが可能となります。

自分の中で、「おかしいな」という疑問が湧いたら、実行してみるのも良いと思います。

大切なのは、早期発見です。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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