認知症 栄養ケア

昨日はエンディングノートについて解説しました。

エンディングノートには、法的拘束力はありませんが、作ることで自分の人生を振り返ったり、残りの人生を考えたりするようになります。

また、残された人たちが、本人の意思を確認でき、スムーズに、終末期の対応、死後の後片付けなどができます。

また、残された人にメッセージを残すことで、自分の感謝の気持ちとか、思いを伝えることができます。

上手に活用することで、自分や周りの人が安らかに最期の時を過ごすことができます。

本日は認知症の人が摂るべき栄養摂取比です。

〇本日のテーマ  

認知症 栄養

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

認知症 栄養ケア

調査の内容と結果

米国が2011年から2012年と、2013年から2014年に2回行った65歳以上の計3623人の健康調査があります。

調査は、それぞれの栄養素を摂取後、記憶障害が認められるかどうかというものです。

記憶障害は、「過去の1週間に財布・鍵などをどこに置いたか思い出せない日が何回あったか」との質問をしました。

その回答で、「まったくない」は記憶障害なし、「約1回」と「2、3回」は初期の記憶障害として、「ほぼ毎日」「1日に数回」は後期の記憶障害としました。

それによると、炭水化物は、摂取量が多いほど記憶全体の障害の頻度が高いという結果が得られました。

また、脂質摂取量は、記憶障害全体では有意な関連はなく、後期記憶障害とは関連性が認められました。

蛋白質接種量の多く摂取することは、記憶障害の頻度と関連がないと報告がありました。

また、砂糖からの摂も記憶障害との関連がありました。他の栄養素に比べて、記憶障害全体および後期記憶障害が高いという結果になりました。

他のサンプルでも結果がかわらず

さらに、同様の調査を性別、人種、身体活動量、BMI、喫煙習慣、併存疾患の有無などの分類でおこないました。

その結果、同じ結果が一貫して認められたとされます。

つまり、砂糖、脂質、炭水化物を多く摂り過ぎると認知症になりやすく、タンパク質を多くとっても、影響はありませんでした。

認知症 栄養管理

以前、高齢者の食べ物を話をしました。 また、初期の健康の注意も述べました。 今回は栄養の比率を解説したいと思います。

厚生省の栄養素の摂取比率は、「脂質:蛋白質:炭水化物」の比率は、「2:2:6」とされていますが、研究者の間からは、「4:3:3」が理想とされています。

また、認知症の予防のために次の事を心掛けることが大切です。

●脳の炎症防止のために、食事を摂取しない時間の確保する。
●血管損傷を防ぐために、タンパク質のおやつを食べて、甘いものを避ける。

小腹がすくとき、高たんぱくで、炭水化物、糖質が低いお菓子を食べるとよいでしょう。

最近は、ネット通販などで、高たんぱく、低糖質などのお菓子が売っています。それなどを利用するとよいと考えます。

栄養素のグラムの目安

以前、高齢者の低栄養の話をしました。栄養の摂取しすぎと、低栄養の二つを気を付けなければなりません。

では、タンパク質の目安はどのくらいの量でしょうか。
一般に言われていることは、体重1キロの場合、タンパク質は、1グラムから1.5グラムとされます。つまり、体重60キログラムの時は、60グラムから90グラムが必要となります。

皮付きの鶏の胸肉100グラムには、21.3グラムのタンパク質が含有されていると言われますので、300グラムの胸肉を食べると、60グラムをクリアできることになります。

単純には計算できませんが、脂質、タンパク質、炭水化物が、4:3:3なので、80グラム:60グラム:60グラム(最低ライン)という割合になると思います。

ネットなどに様々な食材や、おいしい料理のレシピが載っています。それらを参考に料理を決めるのも良いでしょう。

また、料理を考えるのが面倒になるとき、業者に栄養を考えた食事を頼むのも一つの手です。
ベネッセが提供する高齢者向けの食事があります。どうぞご利用ください。

ベネッセのおうちごはん

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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